【考察#6】ローリーズファームニット特設サイト
こんばんは。
WEBデザイナーを目指し勉強中のみっさんです。
今日はローリーズファームニット特設サイトの考察をしてみたいと思います。
https://www.dot-st.com/lowrysfarm/cp/knit_knit_knit
【考察の目的】
アパレルブランドのキャンペーン特設サイトのデザインに込められた意図を汲み取る
【印象】
・メモ、秋、手書き、芸術の秋、ぬくもり、アナログ
【ブランド理解】
・どんな商品？
秋冬シーズンに向けたニットアイテム
タイプの異なる5種のアイテムが展開されている
・文章から感じること
夏が終わり、涼しくなる季節に向かう中で、やっとニットを着られるという喜びが「knit! knit! knit!」という繰り返しから感じられる。このキャッチコピーは、待ちわびた秋冬シーズンへの期待感や、季節の変化に伴うファッションの楽しさを表現していると思う。
同じ言葉を3回繰り返すことで、まるで「ニットが楽しみ！」と飛び跳ねるようなエネルギッシュさを感じられる。
・写真やイラストから感じること
写真やイラストの配置が雑誌のファッションページを思わせるようなコラージュスタイルになっており、手書きのメモやイラスト、切り取ったような写真の配置などが、アナログ感を強調している。このアナログなデザインが、デジタルの世界でありながら温かみを感じさせ、ニットの柔らかい質感やあたたかい印象と見事に調和している。
また、このようなデザインは視覚的にただ情報を受け取るだけでなく、まるで自分がページを作り上げるかのような参加感を生み出していると思う。マスキングテープや手書き風フォントなどの要素が、単なる商品カタログではなく、個人的な空間や手作りの作品を楽しんでいるかのような印象を与え、ユーザーはサイト上で提示されるスタイリングを、自分自身のライフスタイルに置き換えて想像しやすくなっていると思う。
【余白・レイアウト】
余白にスケッチブックの要素を取り入れることでデザインの一部となり手作業の感覚や、作り手の気持ちがこもった空間を想像できるため、余白が無機質に感じられない。
スケッチブックのような要素を背景に使うことで、余白はただの「空間」ではなく、むしろそこに何かを描き込むための「キャンバス」としての役割を果たしている。
【色】
1. メインカラー (#AC4335) の役割
深みのある赤 (#AC4335) は、秋を象徴する色として使われている。この深い赤は、紅葉や秋の夕焼けなど、秋特有の温かみと落ち着きを感じさせる。また、ニット素材の温かさや厚みを視覚的に表現するのに適しており、自然な季節感を演出している。
この深紅は、過度に派手ではなく、むしろ洗練された上品さを持ち、LOWRYS FARMのファッションブランドとしての成熟したスタイルを強調している。
2. アクセントカラー (#F7E994, #EDCF37) の効果
#F7E994（淡いクリームイエロー）と#EDCF37（マスタードイエロー）は、メインカラーの深紅の重厚さを和らげ、バランスを取る役割を果たしている。
この2色は、秋の温かな光や落ち葉の色合いを連想させ、全体に自然な温かみを与えている。特に、クリームイエローは視覚的に柔らかく優しい印象を与え、リラックス感やナチュラルさを強調している。マスタードイエローは、その少し深みのある色調から、秋のトレンドカラーとしても頻繁に使用される色であり、ファッション性を引き上げる効果があると思う。
【フォント】
タイトル：Blippo MN Black
見出し、あしらい：
本文：セザンヌProN
セザンヌProN（フォント解説より）
起筆部にアクセント（セリフ）を持ったゴシック体です。直線的な中にも《やや曲線的な暖かいイメージ》を持たせたデザインの書体です。「漢字」「かな」ともに文字本来の字形を優先させ、文字に対する瞬間的な認識力を高めています。都内駅構内の案内表示などにも広く使用されています。
【あしらい】
・スケッチブック、マスキングテープ、クリップ、といった要素は、デジタル世界とは対照的に手作り感やアナログ感を強く演出している。これにより、視覚的な温かさや手に取りたくなる感触を感じさせる効果があり、商品である「ニット」の素材感やぬくもりを間接的に強調している
・雑誌のスクラップ風レイアウトというLOWRYS FARMのターゲット層である若年層やファッションに敏感な層にとって身近なアイテムをモチーフにすることで親近感を与えている
【アニメーション】
・実際に手でシャッフルするように画像を見せているところがあしらいであるクリップやスケッチブックなどのアナログ感とマッチしている