取り残された世界
子供が熱を出した。38.7度。
今日の予定はパァだ。
子供が寂しがるので隣で一緒に眠る。
小児科に電話する。コロナかどうか検査するのは明日以降という事で、今日はひたすら横になり、時々熱を測る。お茶を飲ませる。
眠るわけじゃなく横になるのは、よくない事を思い出させる。
うまくいかないママ友関係。
展示の事。人は来るのだろうか。
自分に人望が無さすぎて
人が離れていくばかりで嫌になる事。
一度仲良くなってから人が離れていく事に
私には1級の才能がある気がする。
これ逆に何かに活かせないのだろうか。
つまらない事はいくらでも思い出せる。
夕方ぬるくなった風を浴びながら、
ふとスプーンさんと夜中歩いた事を思い出した。
彼はきっと今頃彼女でも作って、もう去年の誕生日の事なんて忘れてるだろう。
引き潮のように色んな事が私から去っていく。
寂しい…。
ふと隣をみると赤ちゃんの頃と変わらない寝顔で子供が寝てる。解熱剤が効いたのか熱は37度まで下がっていた。
こんなお母ちゃんでごめん、といつも思ってる。
この日記には子供の事はなるべく出さないようにしたけれど生活の大半は子供との事で出来上がっている。
子供は熱が下がって、食パンにバター塗ったのが食べたい、というので
コンビニへと向かうためにママチャリの鍵を持って部屋を出た。