拝啓ニューヨーク様

ニューヨークのお二人の事を初めて知ったのは、数年前の地方番組だったと記憶しております。
その番組に出演されていた、当時少しハマっていた方目当てに見ていたら、お二人がゲストで出演されており、番組の冒頭で漫才をされていました。
当時のお二人は、ネクストブレイク芸人としてくすぶっており、とにかく手段を選ばず売れたいとおっしゃっていたことを、鮮明に記憶しております。
正直あまりいい印象ではなく、ネタが面白い性格の悪いコンビという認識でした。(すみません)
とはいえ、人間の本質を突いてくるネタが好きで、それから数年はうっすら気になる存在だったのですが、特段ファンという訳ではなく、何かで見かけたら、あ!ニューヨークだ!と、少し思う程度でした。
この頃は都内に住んでおり、それなりに充実した毎日を送っていました。
この数年後、事情があり、仕事を辞め、東京から地元に戻ることとなりました。
お二人のファンになったのは、この頃だと思います。
自分に負けてしまった挫折感と、自分には価値がないという絶望感に苛まれていた時、ふとニューヨークのネタが見たくなり、YouTubeで検索しました。
心が沈んでいながらも、笑ってちょっとだけ元気になれて、なんだか寄り添ってくれる存在だと、勝手に感じてしまいました。
有吉さんのラジオを、毎週欠かさず聴いているくらいには、毒舌というジャンルが、元々の笑いのツボだということは、自覚しています。
だから、ネタが観たくなったのだと思います。
すっかり忘れていたのに、一瞬で心を掴まれました。
子供の頃から楽しいこととおもしろいことが大好きでしたが、単独ライブに行きたいくらいハマったのは、バナナマンとニューヨークだけです。
どうしても生でネタが見たくて、屋敷さんがラジオで、仙台はまだいけるとおっしゃっているのを聞き、一旦ラジオを止め、すぐにチケットを購入しました。
仙台公演は、お二人が舞台に出てこられた瞬間の高揚感に始まり、最初の漫才は、大好きなニューヨークの世界観で、ひとつネタが終わるごとに、次はなんだろうというワクワクが止まらず、日常をすっかり忘れ、終始笑いっぱなしでした。
行く前は、たくさんいる好きな芸能人のうちの一組だったので、そんな気はさらさらなかったのですが、帰路に着く前に、気づいたらオンラインサロンに入会してしまっていました。
最初は、ただネタが見たかっただけなので。一度しか行く気はなかったのですが、ライブ後はどうしてもお二人にまた会いたくて、千秋楽にも行かせていただきました。
仙台では終始顔が痛くなるほど笑いっぱなしだったのですが、二度目の千秋楽では、これでニューヨークの単独ライブが終わってしまうという寂しさと、これまでの自分の経験がリンクし、変に刺さってしまい、笑いながらも泣きそうでした。
あと、ほぼ満員の単独ライブを観たのは、人生初だったので、会場の笑い声の大きさに、ちょっとだけ驚きました。
舞台上のお二人と、わたしと同じく観客席で最高の時間を満喫されている方々を見ながら、芸人になられて、たくさんの人に愛され支持される人生って、どんな感じなのだろうと、お二人の人生には1ミリも関係ないくせに、勝手にエモい気持ちにもなりました。
1ファンの分際ですみません。
本当に落ち込んでいた時期に、一番支えていただき、今日までずっと大好きです。
ニューヨークは、"人生"って感じがして、最高にかっこいいです。
わたしもお二人の様に、シャバくない人間になれる様、日々精進いたします。
起床してから、なんとか自分を奮い立たせるために、ニューヨークのYouTubeを観て、帰宅後お酒を飲みながら、明日も頑張れるように、ニューヨークの大好きなコンテンツで、自分の機嫌を取りながら、おかげさまで日々を乗り越える事ができております。
どうしても感謝をお伝えしたく、屋敷さんのご指示通り書きました。
まとまりのない長文で、読みづらかったかもしれませんが、もし嶋佐さんと屋敷さんにお読みいただけていたとしたら、とっても嬉しいです!
ご多忙の最中、お目通しくださりありがとうございました。
気が向かれましたら、来年も単独ライブ開催していただけますでしょうか。
何卒ご検討の程よろしくお願いいたします。

わたしより


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