次世代教育の選択肢探し#2 オルタナティブスクール
前回の記事では、公立小中学校以外の選択肢として#1 フリースクールを検討した際に感じたことを書きました。今回は、オルタナティブスクールですが、言葉の定義としては、今回のオルタナティブスクールの中にフリースクールも含まれます。
オルタナティブスクールの意味としては、
”現在の公教育(公立学校や私立学校)とは異なる、独自の教育理念・方針により運営されている学校の総称”となります。
しかし、昔からあった言葉ではないので感じるニュアンスとしては、学校に行かない子の選択肢として、最近できた新たな教育方針を持つスクールがその名称を語っている印象を持っています。
オルタナティブスクールの代表格としては、インターナショナルスクールでしょうか。娘に関して、インターナショナルスクールの選択肢も考えなかったわけではないですが、学費が桁違いですw 比較的高額な学校が多く年間200万円〜400万円程度必要です。
さらに、すべての授業が英語となると、娘は一般的な日本の保育園で幼児期を過ごしていますし、両親ともに日本人ですから突然のAll Englishという環境はなかなか厳しそうでした。親も先生や保護者とのコミュニケーションは英語で出来る必要がありそうな点もハードルが高かったですw
続いて気になったのが、『ないなら創ろう!理想の学校』というコンセプトで、もと小学校教諭の方々が立ち上げたヒロック初等部です。
娘が入学したainiスクール内でヒロックの先生との対談動画を見たのがきっかけでした。
ヒロック初等部
2022年、東京都世田谷区の砧公園のそばに開校し、2023年に渋谷区の代々木公園のそばに。2024年には武蔵野市の井の頭公園のそばに開校が予定されています。
今回、世田谷校と代々木校へ見学に行かせていただきました。
■良いと思ったところ
・学年関係なく、興味をもった事柄の学習を自由に進めることができる
・上記を達成するための補助を大人がしてくれる
・少人数制で24名まで
・ある程度カリキュラムは決まっており、テーマごとに自分で考えさせることや体験をもって理解を促す工夫がされている
・子供主体でやりたいことを発案し、そのサポートを大人がしてくれる
・ルールは自分たちで決める
その日は11月の終わりでした。そこには大量のどんぐりが!
すごい量ですね。とお話すると、どんぐりを使って数について学んでいたとのこと。1万という数の規模を身をもって体験したようでした。
大人は先生ではなく、アシスト役といった考え方が浸透しており、24人の子供を大人3人でサポートしていました。ひとりひとりと向き合い、子供がやりたいことをみんなで一緒になって考えるスタイルは、娘も気に入ったようでした。しかし、現在空きがなく入学は難しいとのこと。
話は少しそれますが、この冬休みに、映画「窓際のトットちゃん」を見ました。黒柳徹子さんが幼少期に、手がかかる子と見なされ、普通の小学校を退学させられて、トモエ学園という学校に入学します。個性を大切にする探究型の学校でした。第二次世界大戦の空襲で燃えてしまったのですが、本当に実在していたというのですから、この時代にそのような考え方があった事自体大変驚きました。ヒロック初等部も似た雰囲気を感じます。
SOZOWスクール
全国的に一番大きなオンラインのオルタナティブスクールは、もとLITALICOという発達障害をもつお子様の教育に取り組まれている役員の方が立ち上げたSOZOWスクールです。
教育理念などは、ぜひホームページをご覧ください。変わりゆくこの時代、ITを活用し「好きを伸ばして未来を自分で選択できるようになる」そんな教育の当たり前を変えていきたいという想いで学校運営をされています。
私も新時代を楽しく謳歌するためには、今ある常識にとらわれず、どんどん価値観をアップデートしていく必要性を感じており、非常に共感をしたためメンター・コーチとして関わらせていただくことにしました。
メンターとしては、4名のお子さんを担当し、週1回30分、1on1 MTGを実施します。積極的にコミュニケーションを取り、Zoomでも顔を出して色々と話をしてくれる子もいれば、顔出しは恥ずかしいので音声のみやチャットのみといった子もいました。
コーチは、動画編集講座を毎週1回、60分担当していました。
You TubeやTikTokを見ている子は多いので、それを作る側の作業を体験するのです。やってみたかった!と興味を持ってくれて、やり方を伝えるとあっという間に出来るようになり、終いには私が知らないようなことまで教えてくれるようになりました。
SOZOWの子供達と関わって総じて感じたこととしては、優秀な子が多いということです。しっかりと自分意見は言えますし、見せてくれる絵や動画のクリエイティブのレベルはすごく高いです。
ひとりひとり全然違う個性を持っているので、それを見つけて伸ばしてあげることができれば未来は明るいと思う子供達ばかりでした。
WBSで紹介されたり、2023年の中小企業大賞にも選ばれるなど、ものすごい勢いで生徒数が拡大しています。小中等部は、小学4年生から入ることができ、2024年度からは、高等部も設立予定だそうです。
私達が子供の頃は、インターネットがなかったのでこのような変化は受け入れがたいという方もいらっしゃると思います。どうしても自分の経験にないことは怖いですし、心配になります。しかし、もうインターネットがない時代には戻りません。むしろAIによって更に進化していきます。見るべきは過去ではなく、未来なのです。未来を実際に生きるのは、子供達なのですから。
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次回は、私立の小学校と中学受験について。私の知り得る範囲で書いて行きたいと思います。
娘には小5のお兄ちゃんがいるのですが、その子は私立の小学校に通っており、中学を受験しようと大手進学塾に通って、毎日頑張っています。兄妹で一見両極端に見えるのですが、その子に合った教育の選択をという意味では共通していることもあるなと思う今日この頃です。
次世代教育についてみんなで考える座談会やセミナーを1カ月に一回ほど、不定期で開催しています。随時情報発信していきますので、よかったら、noteのフォローや公式LINEの登録も宜しくお願いします。