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うわじま∞あいだいプロジェクトでライフデザイン
うわじま市民ライター2024の直也です!
宇和島市には「ホリバタ」と呼ばれるサードプレイスがあります。
主にユース(中学生~39歳)を対象に、彼らの興味関心や、未来への選択肢を拡げるきっかけづくりに取り組んでおり、拠点である中央公民館には多くの青少年が集まります。
今回は、ホリバタで毎年開催される「うわじま∞あいだいプロジェクト」の2024年度の活動に参加させていただいたので、その内容をご紹介しようと思います。
うわじま∞あいだいプロジェクトとは
うわじま∞あいだいプロジェクトは、宇和島市のホームページで以下のように紹介されています。
ホリバタ事業で中高生と愛媛大学生が一緒に、交流や調査、グループワークなどを行う。地域の将来像について考え、発表することを通じて、主権者意識や社会での実践経験を養うプロジェクト。
特徴として、中学生から大学生まで、幅広い年代のユースが混ざりながら、ともに学びあう点があります。
大学生は愛媛県外出身の学生も多いため、宇和島市内の中学生、高校生にとっては普段接点が少ない宇和島市外の人と繋がる機会にもなります。
さて、2024年度のうわじま∞あいだいプロジェクトは、「ライフデザイン」がテーマでした。人生にはどのような選択肢があるのか、豊かな暮らしとはなにか、どのように自分の人生の道筋を選んでいけばよいのか、ということをワークショップを交えながら考えていきます。
講座は、一般社団法人ソーシャルデザイン・ラボの濵村さんが全6回の講座のメイン講師を担当しました。
人生の選択肢は無限大
基本のコンセプトは、「自分がやりたいと思ったことであればなんでも正解」ということでした。
一方で多くの中高生・大学生は、学校などのコミュニティや家庭環境から考え方が大きく影響を受けます。
そうした限定的な社会の中で成長してきて、これまで関わったことのない人や価値観との交流を通じて、自分のやりたいことに真剣に向き合うことが、未来の選択肢を広げることになります。
まず初回の講座では、自分の夢・なりたい姿をスケッチし、絵で自分の想いを表現してもらいました。
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絵で表現するという機会は普段の生活でなかなかないので、ワークシートとにらめっこをしている人も多くいましたが、なぜそのようになりたいのか、それぞれの夢はそれぞれどれくらいの可能性があるのかなど、現時点での自分の想いと向き合ってもらいました。
世の中の多様性を知り、社会に働きかける
プログラムのもう一つのテーマは「ウェルビーイング」でした。
ウェルビーイングとは、「身体的・精神的・社会的に満たされている状態」のこと。
ウェルビーイングのあり方は人によってさまざまです。
いろいろなワークを通じて、ウェルビーイングについても考えました。
第2回は「from Me」というカードゲームをプレイしました。
「from Me」は、寄付・投資・消費・貯蓄など様々なお金の使い方を通して自分のウェルビーイング(幸福)の向上とお金の使い方の関係性を疑似体験できるカードゲームです。
チームごとに割り振られたさまざまな価値観カードを指針にミッションをこなしていくと、ゲームの中で世の中の動向に変化が起きていき、ウェルビーイングポイントが獲得できます。
ウェルビーイングとは何か、ということだけではなく、自分が行動したこと、行動しなかったことの両方が世の中に影響を与えるということを考えてもらうきっかけになりました。
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また、第3回はキャリアの多様性について、さまざまな人と対話することで考える機会を作りました。
市内外から20代の若手社会人6人が石応地区の地域イノベーション拠点「ビーチビレッジ石応」に集まり、過去の自分の経験などをもとに参加者と対話しました。
過去の挫折経験を話す人、学校の意味を問う人、生成AIの可能性と脅威を訴える人など、いろいろな視点で対話が起こっていました。
自分とは違う人との対話を通じて、ハッとさせられた顔を見せる人も多く、それぞれが気づきを得られたのではないかと思います。
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大事なことはやりたいことを突き詰めること
最終回のプログラムの振り返りでこんな感想を発表してくれた大学生がいました。
「自分が何をしたいのか、掲げる目標が何なのかっていうのが明確になっていたら、中卒とか高卒とか、自分が置かれている環境とか、条件はあまり関係ないっていうことを学びました」
この言葉を聞いて、「自分がやりたいことを突き詰める重要性」や「どういった人生がウェルビーイングといえるか」ということについて、メッセージがしっかりと伝わっているというのが感じられました。
来年度も、うわじま∞あいだいプロジェクトは開催予定です。
きっと学校やふだんの生活だけでは得られない気づきに出会える場が用意されていると思います。
ぜひ何かのきっかけになると思って、気軽に参加してみてください。