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【20歳カミーノ巡礼旅行記】 #3 フランス・パリに到着!そしてカミーノの出発地へ
こんにちは、ぽてさらです。今回は前回に引き続き巡礼を始める前の移動編です。
ベトナムでのトランジット8時間を乗り切り、その後のながーいフライトもクリアしてついにフランス・パリへ到着!
出国審査というものを経験するのが初めてでどうするのかもよく分からずびくびくしていたもののパスポートを見せたら空港のスタッフさんが Oh, japon! こんにちは!とリアクションしてくれたり思っていたよりも温かく迎え入れてもらえて一安心。
と思ったのも束の間、出国ゲートを出て空港内を歩いているとお姉さんお姉さん、ちょっと時間ある?と明らかに怪げな話しかけられ方をする。出発前からパリの空港は治安があまりよくないと聞いていたのでこのことか…と恐ろしくなりながらここはもう無視をするしかない!と気にせずずんずん歩く。
ベトナムまでの状況と明らかに異なるのが周りの大半の人はヨーロッパ系で見た目が全く違うということ。アジア人の若い女性で1人で歩いているなんて空港内でほとんどいなかったから、ただ歩いているだけで目立ってしまう。
自意識過剰、と言われてしまうかもだけど、身を守る上で周りに溶け込めない、というのは本当に怖かった。そしてそういう経験を今までしたことがなかったから余計に心細かった。
なんとか自分を奮い立たせて空港を出るためのバスを探す。ただ空港が広すぎてどこが自分の探しているバス停なのかが全く分からない。結局バス停にたどり着いたのは1時間後くらいだった。
バスのチケットを買うにも売り場がどこか分からず右往左往。それでもなんとか発見してチケットを手に入れ、パリへのバスに乗り込んだ。しばらく揺られているといつの間にか街に入っていた。これが憧れのパリの街並み!!とわくわくする気持ちが抑えきれなかった。
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朝のパリの街に降り立ち、さあここからは本当に自分の力で旅を進めないといけないぞ、と自分を奮い立たせた。
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この日はずっと行ってみたかったオルセー美術館を訪問してからホステルで一泊した。この道中でハプニングが発生したのだけれど、それはまた別の記事で。
次の日の朝、いよいよカミーノを始めるためにパリからTGVという日本の新幹線のようなものでバイヨンヌというフランス南西部の街へ向かい、そこから電車に乗り換えてフランスとスペインの国境付近にあるカミーノの起点Saint- Jean- Pied- de- Port(サン・ジャン・ピエ・ド・ポー、以下サンジャン)というへ向かう。
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4時間ほど揺られてバイヨンヌに到着。ここはバスク地方の街らしく、見どころもたくさんあるんだろうなと思いながらも今回は日程の関係で長居はできないので駅舎を眺めるだけで観光終了。次の乗り換えに間に合うようチケットを買う。
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チケットの買い方がまたもや分からずあたふたしていると駅員さんが優しく教えてくれた。
プラットフォームで待っていると大きなリュックを背負ったいかにも巡礼者だな、という風貌の人が多くいる。ずっと1人寂しく(?)ここまでやって来たのでやっと仲間と合流できたような少し安心した気持ちになる。
電車に揺られ、いよいよサンジャンに到着!小さな駅に似つかわしくないほどたくさんの人が下車していた。
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まだ巡礼は始まってもいないというのに、私は一人で日本から2日以上かけてフランスにあるこの巡礼のスタート地点へやってくることができたという達成感で胸がいっぱいになっていた。
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町の巡礼オフィスのようなところへ行き巡礼者手帳(クレデンシャル)というものをもらう。これは巡礼中に泊まる宿(基本的に巡礼者を受け入れる宿には普通の観光客はいない)で巡礼者として認めてもらうことができる大事な手帳だ。巡礼ルートにある宿や飲食店で手帳にスタンプを毎日押してもらうことで、巡礼を終えた後に巡礼証明書を手に入れることができるのだ。
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そしてこのオフィスで忘れてはいけないのが、帆立貝を手に入れること。これはバックパックに吊り下げて歩く巡礼者としての目印になる、旅を通して一緒にいる相棒だ。
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今晩泊まる宿もオフィスでおすすめを紹介してもらい巡礼の準備が整ってきた。