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保健室の大園先生はボクに母性本能くすぐられるみたいです...。

昼休憩前の授業、なんというか...内容が頭に入ってこない...。


最近、気温も下がってきて涼しくなってきたが、、体が熱い気がする...


心なしか頭も痛い...




〇:(絶対熱あるじゃん...)


〇:(保健室行くしかないのかぁ...)




体調が悪いのに保健室へ行くことを躊躇する理由...。


それは保健の先生、大園先生が関係しているからだ。




あれは以前、体育の授業でバレーをすることになり、突き指した時のこと...









~~~~









〇:失礼します


玲:あらっ、どうしたの~


〇:体育の授業でバレーしてたんですけど、突き指しちゃって  


玲:ありゃ、ちょっと指見せてね~



ぼくの指をもって覗き込む形で見ている大園先生。




すごく色っぽい...


シャンプーの香りなのか、大園先生の香りは生きてきた中で一番自分好みの香りだった。





玲:あ〜たしかに腫れてるね~


〇:やっぱりですか...


玲:学校では、冷やすしかできなくて、、今はこれで我慢してね?



そう言って大園先生はアイシングしやすいような氷を渡してくれた。



〇:ありがとうございます



氷を受け取って、次の授業もあるため保健室を出ようとすると、



玲:あ、保健室利用したって紙書いてもらってもいい?


〇:そんな紙があったんですね、


玲:そうなのっ、正直めんどくさいよね~



先生がこんなこと言っていいのかと心の中で思ったが、口には出さないでおこう...。



玲:大丈夫?書ける?



突き指が心配なのか、わざわざ確認してくれた。



〇:運良く、左薬指だったので。


玲:よかった安心~




ぼくの隣に大園先生が座ってき、なぜか落ち着かない、、、



その、、なんというか...ずっと見られてる気がするし...。






玲:あっ!キミが〇〇くんって言うだ~



大園先生は紙を見て、そう言った


え、なんで知ってるの...?





〇:先生、書き終わりました


玲:オッケーありがとう~



紙とペンを渡し、イスから立ち上がろうとすると、大園先生に腕をつかまれた。



玲:帰っちゃうの?





〇:えっ、まぁ次の授業あるんで...


玲:もうちょっと話そうよっ


〇:え、でも...


玲:わたしから上手いこと言っておくからさっ


〇:えぇ...でも...


玲:わたし、一日中ここにいて寂しいんだよ...?


玲:この学校、サボって保健室に来る子もぜんっぜんいないし、、


玲:〇〇くんみたいに真面目な子ばっかりでさ...


玲:ねぇ...おねがいっ、、


〇:先生が上手いこと言ってくれると信じてちょっとだけですよ?


玲:イヒっ、ありがとうっ







この際だから気になったこと聞いちゃおう。




〇:なんで、ぼくの名前を先生は知ってたんですか


玲:だって〇〇くんは女子生徒の中で有名人だよ?



そんなこと自分自身初耳だった。



玲:前保健室に来た、ゆつたんと愛季ちゃんから教えてもらったんだ~





中嶋優月さんと谷口愛季さん...


ぼくと同じ学年の二人だが、トップレベルで可愛いと噂されている。



まさか、この2人から名前を挙げられていたなんて...。



玲:わたしも2人に負けてられないな~


〇:えっ...?








~~~~








なんてことがあったので、極力保健室には行きたくなかった。


実際あの日以降、保健室には行っていないし、大園先生にも会っていない。




でも、今回はさすがに体調が悪すぎる...


ここはもう、行くしかない...。



〇:先生、体調が悪いので保健室に行ってきていいですか



挙手をし、先生に伝える。



『おぉ、大丈夫か?気をつけてな』



〇:はい...。








...








...







〇:さすがに今回は大丈夫と信じたい...





ガラガラ...





〇:大園先生失礼します...


玲:あっ...!〇〇くん...?!


〇:ちょっと熱っぽくて...


玲:大丈夫...?じゃなさそうだね...


玲:こっちおいでっ?




大園先生はデスクワークをしていたが、体温計を持ち、保健室に唯一あるソファに座り、ここ来てと言わんばかりにぽんぽんとソファを叩く





〇:失礼しますっ...



ぼくは大園先生の隣に座り込んだ。



玲:熱っぽい時って座ってる体勢しんどいでしょ?


玲:だから、こうっ




突然、大園先生はぼくの肩を掴み、ゆっくりとぼくの視界は天井に染って行く。



頭で感じとれる感覚は"柔らかい"



玲:こっちの方がラクでしょ?



た、多分だけど、大園先生に膝枕されて、頭ヨシヨシされてる...?



玲:熱測ろっか



そう言って、先生はぼくの制服に手をかけ、着ていたYシャツのボタン2つを手際よく取っていく。




〇:あの、、先生自分で...


玲:体調悪い人は甘えなって


玲:はーいお熱測りますよ~




体温計ぐらい自分で出来たんだけどなぁ...。


 

...




測り終わるまでが長い...。


この時間がとてつもなく落ち着かない...。


大園先生はずっと頭を撫でながら目が合ってるし...



横を向くに向けない...。




ピピツ




玲:お、どうかなっ、?


玲:えっ...?!


玲:39℃もあるっ...



どうやらぼくが思っていた以上にあったみたいだ。



〇:そんなにあったんだ。


玲:これは、、帰って休んだ方がいいよ...?


〇:でも、今うちに誰もいなくて...


玲:...?!


玲:ちょ、ちょっと待ってね...!



大園先生はスマホを取りだし、慌ただしく何かを確認している様子



玲:うん...大丈夫か...


〇:...?


玲:よしっ、〇〇くんのおうち行こっ


玲:わたしが看病してあげるっ


〇:でも、保健室を空けるのは...


玲:いいよっ、利用者少ないし





そんな笑顔で言うことじゃないですよ...。















保健室利用者報告書



△月×日   2年4組 18番  ●● 〇〇


熱っぽかったため、保健室を利用した。


体温:39℃   帰宅後なぜか体温が上昇した。



ウチに誰もいなかったためか、大園先生が来てくれ、わざわざ看病してくれた。


大園先生の作る、おかゆがとても美味しかった。


次の日学校が休みだったので、大園先生が「泊まりで看病する」と言ってウチで2泊した。



日曜日、大園先生が熱を出した。


多分、ぼくの熱が移ったのだろう。



熱を出した大園先生だが、なぜか喜んでいた。





...







...







玲:こんなことが先週あったの~


愛:え〜先生だけずるいですぅー!


優:ゆつたんも〇〇くんの家に泊まりたい〜!


玲:お母様とも仲良くなっちゃって...//





愛:決めた...わたし保険の先生になるっ...!


優:ゆ、ゆつたんだって...!




fin.

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