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年上幼なじみ兼家庭教師の保乃姉はなんだかいつもより距離感が近い気がするのですが…。

母:あんた来年大学受験でしょ?勉強大丈夫なの?


〇:だ、大丈夫なハズ...。


母:ハズで大学受験受けるのはやめなさい。


母:どうするの塾でも行き始めるの?


〇:いやぁ…塾はなぁ…




高校受験の時、塾に通っていたが、自分に合わず辞めてしまった過去がある。


なので、極力塾には通わない方向でがんばりたい…。




母:たしか、『保乃ちゃん』と同じ大学希望よね?


〇:そ、そうだけど…?




田村保乃、ぼくは保乃姉と呼んでいる。


むかしからのクセで保乃姉呼びが抜けない。



保乃姉とは二つ上で、家族ぐるみで仲が良く、友好な関係。



そんな保乃姉がいる、櫻坂大学に進学したいと考えている。



正直言って、保乃姉はおばかだ。


あの、おばかな保乃姉で受かったなら自分はいけると思っていたが…


調子に乗りすぎたみたいだ。




母:じゃあ、大学の先輩、保乃ちゃんに家庭教師として勉強教えてもらったら?


〇:えぇ…?!あのおばかな保乃姉に…?!


〇:べ、勉強を…?!


母:おばかなのはアンタでしょうが。


母:あのねぇ、保乃ちゃんは精一杯勉強して受かってるんだからね


母:アンタより、何倍も偉いのよ。



母からの鋭利な攻撃が刺さる。









...









...










母:ということなんだけど、保乃ちゃんに家庭教師お願いできないかなぁ...


保:むしろ保乃でいいんですか...?


母:もちろんよ


母:保乃ちゃんは努力家で、面倒見がいいし、保乃ちゃんに教えてもらうことで塾がイヤな〇〇に最適だと思うんだよね...


保:えへっ...そんなに褒めてもろたらやる気上がっちゃいますよ!




母:じゃあお願いしてもいいかな?


保:この保乃にまかせてくださいっ!















~数日後~





〇:この配信者さんおもしろすぎでしょ


〇:うわぁ...この新作のゲーム面白そう...買いたいけど...うーん...




ガチャッ...




保:どーん!!はいるでぇ!!





扉をこじ開け入ってきた保乃姉



〇:...?!


〇:びっくりした...なんで保乃姉が...?


保:勉強教えに来たんや!


〇:あ、え、今日からだったんだ


保:聞いてなかったんかいな


保:ってかいま何しとったんや。





キレイな保乃姉の瞳で見つめられる。


改めてしっかり見てみると美人だよなぁ...。





保:保乃の顔見てへんではよ教えてみ




保乃姉の顔を見ていたら返答することを忘れていた...


危ない危ない...。




〇:動画を見ていました...


保:ほんで?


〇:新作のゲームを買おうか悩んでました。


保:そうよなそうよな。だって見てたもん


〇:み、見てた?!いつから...?!


保:ほな、勉強しよか


〇:いや、ちょっ...いつからな...


保:ん?





さっきまで美人と思っていた保乃姉の顔に1部の恐怖を覚えた。










...











ふぅ...なんとか〇〇に勉強を始めさすことができた...



いま〇〇は数学の問題をやってるみたいやな



〇〇ママから直々にお願いされてるからにはちゃんと家庭教師として果たさんとな!





〇:保乃姉、ここの問題ってどうやっても求めるの?




さっきから〇〇が分からん問題を保乃に聞いてくれるんやけど...



やけど...。。




保:えっと、ここはなぁ...


保:え、この問題ってどうやって求めるんやっけな...


保:たしか、あの公式...あっ、でも、ここはちゃうか...


保:えぇ...うーん...


保:わからへん...。







ぜんっぜん...わからへん...!?


うそやん...まさかこんなに分からんとは思わんかった...


あっ、や、やっぱり1年前のことやし...



ほ、保乃って短期記憶のタイプやし...?!





〇:保乃姉さっきから全然分かってなくない?




〇〇、、痛いとこついてくるな...。




〇:これじゃ、家庭教師じゃ...


保:うるさいわっ!


保:な、なんや?!分からん保乃が悪いんかっ?!




〇:逆ギレ...


保:じゃあ保乃の代わりに勉強できる友だち呼んだらええって言うんか?!


〇:えっ、居るの?


〇:いるなら是非。勉強の効率が上がるのならば。









...











保乃の失言で勉強ができる友だち、森田ひかるちゃんに来てもらった。




ひ:えっとねぇ、ここはまずここを求めるの


〇:こんなかんじですか...?


ひ:うんうんっ!あってるよ!




なんか、ひぃちゃんが教えてる方がスムーズやし、伝え方分かりやすいし...



ひ:そしたらこっちが計算できるようになるでしょ?


〇:ほんとだっ...!


ひ:あとはちゃちゃっと計算しちゃったら終わりだよっ


〇:ひかるさんすごい...!


ひ:それほどでもぉ...//






褒められて、ひぃちゃんニヤけてるし...。




〇:ぼくもひかるさんみたいに勉強できるようにこれから頑張ります...!


ひ:〇〇くんはまだまだのびしろあるからきっとできるようになるよ~





なんか、雰囲気良くなってるの許されへん。


まだ会って数時間のはずやろ?




アカン...嫉妬してきた...。










...







〇:ひかるさん今日はありがとうございましたっ!


ひ:いえいえっ〇〇くんの力になれたならよかったよ~


ひ:うちの大学に合格できるようにこれからも頑張ってね!


〇:もちろんですっ!


〇:じゃあ保乃姉明日もよろしくね?


保:ひぃちゃんより教えたるから覚悟しぃや。


ひ:え、こわっ。














~次の日~




〇:よしっ、今日も勉強するぞ~



〇〇はひぃちゃんに教えてもらってからというもの勉強のモチベーションが爆上がりしてた...



なんで保乃んときは乗り気じゃなかってん。




保:〇〇、分からんとこない?大丈夫?



保乃が心配で聞いてあげても、



〇:ううん、大丈夫。


〇:昨日ひかるさんに教えてもらったおかげで結構分かってきたから



すぐ、そうやってひぃちゃんの名前出す...。


レディーの前では禁句やで...?





...






保:〇〇〜♪



〇〇が全然構ってくれへんから勉強に向き合う背中にバックハグする形で机を覗き込んでみた。



〇:え、ちょっ、なにするの...


保:ぶっ通しで勉強する〇〇を癒したろって思って~


〇:だ、ダメだよ...ひかるさんが来るまでもう少し進めておかないと...


保:えっ、ひぃちゃん来んの?


〇:うん、おねがいしたの


保:どうやって...?


〇:そりゃ今どきはスマホ連絡して...


保:ほ、ほにょ...?!




驚きすぎてバックハグの形から、向き合う形へ変わっていた保乃。




〇:ほにょって...


保:れ、連絡先交換しとったんか?!


〇:昨日、ひかるさんから。


保:ひぃちゃんから...?!



ひぃちゃん...これはクロやで...。






保:じゃあひぃちゃん来るまで休憩しようよ~




〇〇に勉強から気を逸らせるために太ももをスリスリしてみた



意外と〇〇の太ももはモチモチしてて手触り良かったわ




〇:ちょっ...ダメだって...ここまでは勉強進めとかないと...


〇:ひかるさんとの、約束が...


保:ダーメ、こっち見るの




すぐ机へ目線が行く〇〇のほっぺを両手で挟んだ。





保:すぐ、ひぃちゃんひぃちゃんって、すぐ名前出して...


保:嫉妬して狂いそうになるわ


保:もしかして、嫉妬させて保乃をおかしくさせようってわざとなんか?





〇:ち、ちがっ...


保:保乃って勉強も教えられへんし、なんもできてへんもんなぁ...


保:ただ、保乃が唯一できること...


保:〇〇を癒してあげること...//








保:いまから、〇〇が経験したことないぐらい癒したるから覚悟しぃや...//





〇:だ、だめっ...






ガチャッ...





ひ:今日もひかが教えに来てあげたぞ〜う!




ひ:って...?!なにしてるの?!


保:あ...。

















ひ:〇〇くんは受験生なんだから、そんなことしたらダメでしょっ?!



保:ほにょ...ほにょ...


ひ:保乃ちゃんはいいかもだけど、〇〇くんの勉強に影響が出たらどうするの?!


保:はぃ...


ひ:もし、受からなかったら一緒に大学行って、隣で一緒に講義受けて、向かい合って昼食食べる夢が叶わなくなっちゃうじゃん...


ひ:あっ、、//


保:やっぱりひぃちゃんも好きやん...!!


ひ:うぅ...//


ひ:〇〇くんっ...//


ひ:受かったらひかと楽しいキャンパスライフを送ろうねっ!




保:いやいやっ!


保:ここは幼なじみの保乃ちゃんとやんな?!






fin.

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