ぼくの布団が膨らんでいる時は大抵姉ちゃんが勝手に寝ている...。
こんばんは〜
最近寒い日が続くね❄️
寒い日は誰かと抱きついて寝たいな〜
ね〜抱きついていい?
『オレと一緒に抱きついて寝ませんか?!
# reitalk』
『すぐさま駆けつけますよ!
# reitalk』
姉ちゃんあざといメッセージ送ってきてるなぁ…
こんないかにも甘えたいみたいなメッセージ送るってことはそう言うことなんだろうなぁ。。。
5:00 A.M.
ピピピッ…
〇:んあぁ…
休日でも早起きを欠かさない。
休みの日ぐらいゆっくり寝たい気持ちもわかるが、変に生活習慣を崩すのはごめんなので今でも継続している。
あ。ちなみにぼくは学生です。
高校2年生で5時起きしていると言うと基本ビックリされる。
次に言われることは「早起きしてなにしてるの?」
ズバリ…朝風呂。
家族もまだ寝ているこの時間。
誰からも急かされない優雅なひととき
湯船の中でアイスを食べたり、前日に凍らせておいたミカンなどを食べたり…
一通り、お風呂場で朝の良い時間を過ごすと、部屋へ戻る。
ガチャッ...。
自室のドアを開くと、自分の布団が見えるのだが...。
○:やっぱり...((ボソッ…
人がいないはずのベッドが見るからに膨らんでいる。
部屋から離れ、入浴しているこの短い時間で変化が起きている。
普通の人間なら驚くが、慣れてしまうと人は驚かなくなる。
可哀想な気持ちもあるが、意を決して布団をめくり上げた。
玲:んん…さむい…
まだ起ききっていない体で布団を探している
〇:寒いなら服着なよ
玲:やぁだ…
玲:玲が服着て寝れないの知ってるでしょ…
〇:知ってるけどさ、
〇:じゃあ自分の部屋で寝たら?
玲:昨日のトーク見たくせに…
〇:…。
そう。姉ちゃんに無理やり取らされたメッセージアプリ。
よく弟が見ていると知ってあれを言えるな。
さすがアイドル。
玲:ねぇ…こっちきて…
まるで自分のベッドのように招き入れる姉ちゃん。
仕方なく姉ちゃんと同じ布団の中へ
玲:〇〇ぽかぽか
まだ眠そうな姉ちゃんに抱き付かれ何も行動できない。
目の前に姉ちゃんがいるとなんだか緊張する。
近い気もするし…
玲:〇〇はさ、
〇:ん?
玲:昨日のトーク見てどう思った?
〇:甘えたいんだろうなぁって
玲:じゃあそれ通りにしていい?
〇:どうぞ
許可を出した瞬間、ギュッと抱きついている力が強くなり、ぼくの胸に頭を預けてきた。
玲:あたま…ヨシヨシして
〇:はいはい
姉ちゃんが服着てないこともあり、距離が近すぎるのはどうかと思い離れようとしたが、そう簡単に離れさしてくれないみたいだ。
玲:女の子はあたま撫でられるのが好きだから覚えときな
〇:それを活かせる時が来たら良いけど
玲:来るまで玲担当ね
〇:今すぐ見つけてくる
玲:浮気、二股、不倫。
〇:こわ
玲:推し変ぐらい罪重いよ
玲:推し変で思い出した。
玲:なんで美羽ちゃんのトーク取ってるの
〇:な。なんのこと?
玲:見たんだから、〇〇の櫻坂アプリのオンライン欄、玲の横に美羽ちゃん居た
玲:ねぇ、なんで
〇:冠番組で姉ちゃんと仲良くしてるって話あったじゃん
玲:うん
〇:それで姉ちゃんのトークで美羽ちゃんとの写真見た時に可愛…
玲:浮気、二股、不倫。
〇:別に推しメンってワケじゃないよ…?
玲:わかった。
そう言ってぼくの胸から離れる姉ちゃん
玲:〇〇は一言も喋らないでね
何やら忠告をし、姉ちゃんはスマホを取り出した。
姉ちゃんのスマホからはピッと電子音が聞こえ、姉ちゃんとぼくの間にスマホは置かれた。
玲:やっぱりわたしのことが一番好きだよね
面と向かって好きなんて言われると恥ずかしく姉ちゃんから目を逸らした。
玲:ねぇ、目逸らさないで
玲:ちゃんと見て
~~~~
玲:おはよ〜
今日は珍しく後輩ちゃんの隣に座ることにした。
朝家で話題にも上がってたし♪
美:あっ、大園さんおはようございます
美:ていうか、今朝のあの着信なんですか?!
玲:そっか美羽ちゃんは取ってくれてるのかっ
美:朝からあんなこと言われたらドキドキしちゃいましたよ
玲:ほんと〜?
玲:実はあの着信、弟に向けてだったんだ〜
美:…?
玲:向けてというか…イチャイチャの一部分を公開した…みたいな?
美:大園さん大胆すぎません
玲:へへっ…帰ったらまたイチャイチャするんだぁ♪
~~~~
ガチャッ...。
玲:ただいま〜
玲:あれっ〇〇いない
玲:じゃあ勝手に失礼しちゃお♪
玲:○○まだかなぁ~♪
fin.