見出し画像

べ、別に頼まれたから来てあげただけやし…下見デートなんか楽しんでないわ…!


瞳:へっ。…?!しーと下見っ?!



しーが密かに想いを寄せていた人からまさかのお願いをされた



〇:来週その場所で天ちゃんに告白したくて…


〇:やっぱ…なにがあるかわかんないじゃん…?


瞳:なんでしーと下見なんよ…


〇:こんなことお願いできるの瞳月しかいないんだもん…。



想いを寄せている〇〇に信用されているのは嬉しいけど…


でも、好きな人ってしーじゃなかったんや…



結構いい感じやと思っててんけどなぁ…


はぁ…こうやって恋が砕けるんやろうなぁ…




瞳:まぁ…ええよっ…。


瞳:…しーが手伝ったるわ。


〇:ほんとっ?!ありがたい…!




叶わないデート…


好きな人とがこんなに喜んでるならええか…。




瞳:で、どこ行くんよ...


〇:ディズニーランド...かなっ?


瞳:ディズニー...?!


〇:ええっ…もしかしてディズニーで告白って良くなかった…?


瞳:あぁ…。いやっ、、しーがディズニー行ったことなかったから…。


〇:ビックリしたぁ、そう言うことかぁ…。


〇:でも、初めてがぼくで良かったの?



好きな人やねんからいいに決まってるやろ…あほッホ…。




瞳:当たり前やろっ…。((ボソッ…









〇:でも、やっぱり告白するってなったら緊張するだろうなぁ


瞳:ちょっとでも緊張が和らぐためにいい案出したるわ


〇:なになに…?


瞳:しーとの下見の時、待ち合わせから"好きな人とのデートしてる"と思って接してみ…?

















瞳:〇〇〜!


瞳:待ったよな…?




〇:ううん、ぼくもさっき来たところだから


瞳:待ち合わせ時間からちょっと遅れちゃってごめん…



少しでも、〇〇に良いと思ってもらいたくて前髪に時間かけすぎてもうた…



〇:そんなのいいよ。ぼくの勝手に“付き合って”もらってるんだし


瞳:…?!///


瞳:そ…そんな簡単に…//付き合ってるとか言うなっ…バカっ..//


〇:…?









瞳:好きな人とのデートやったら待ち合わせで見たら言わなあかんことあるんちゃう…?


〇:えっとぉ…今日も可愛いよ


瞳:き…今日はそれで許したるわっ…//




〇:許してもらえてよかった、じゃあ行こっか。ギュッ…



えっ、しーいま、〇〇と手繋いでる…?



へぇっ…?!///



瞳:急に…どしたん…//


〇:だって言ってたじゃん。“好きな人とのデートしてると思って”って。


瞳:ほ、ホンマにしてるとは思わんやん…//


〇:良くなかったかな…?


瞳:いいに決まってるやろっ…!


瞳:はよ行くでっ…!//




























それから、〇〇と瞳月は手を繋ぎながら園内を歩き回った。




しーが乗りたいって言ったアトラクションに乗ったり…




瞳:しーあれ乗りたいっ!




瞳月が指を刺したのはSNSで話題になっていたアトラクションだ。




〇:でも、すごい早いらしいよ…大丈夫…?


瞳:大丈夫やってっ


瞳:しーを舐めとったらアカンで…





~数分後~





瞳:乗らんかったら良かった…




まさかしーがあんなアトラクションに負けると思わんかった…




〇:だから言ったのに...。









しーがお揃いで被りたいって言ったカチューシャ買ったり…



瞳:なぁ〜!あれ買お!


〇:もしかしてぼくも…?


瞳:当たり前やんっ


瞳:もしかして、天さんに言われても買わんつもり?


〇:…


瞳:こう言うのはお揃いにするからええんやでっ


瞳:はいっ、〇〇はこっち


〇:…サンキュ…。





〇:はっず…。


瞳:ディズニーやったら大丈夫やって


瞳:どうっ?カチューシャ付けたしーかわいい?



〇:そりゃ、もちろん。かわいいよ


瞳:…///






















来た時は明るかったはずのディズニーランドも辺りは暗くなっていた。



瞳:(下見って言うとったのに結局しーが楽しんでもうたなぁ…)


瞳:(なんやかんやずっと手繋いでくれとったし…///)




気づけばシンデレラ城の前まで来ていた。




〇:来週、ここで天ちゃんに告白しようと思って。



〇〇はシンデレラ城を見ながらいった。




瞳:(あぁ…やっぱり天さんに告白すんねんや…現実はそう甘ないなぁ…。)


瞳:え、ええと思うで…。


〇:改めてありがとね、今日は。


瞳:しーが〇〇の力になれたならよかったわ…。


〇:もう、とっても。


〇:じゃあ帰ろっ…


瞳:待って…!


〇:…か…?



出口に向かうため歩き出そうとすると瞳月が口を開いた。




瞳:今日、〇〇とディズニーこれてホンマに嬉しかった…


瞳:好きな人とデートするのってこんなに楽しいって初めて知った…。




瞳:この際やから言うけど、、しーはずっと〇〇が好きやってんで…?


〇;…!


瞳:けど、〇〇が天さんに告白するとかいい出すから…アホっ…。


〇:そうだったんだ……。









瞳:もし、来週、天さんに振られたらいつでもしーのとこ来ていいで…?笑










瞳:よしっ、ほな帰ろかっ!


〇:う…うん…。


瞳:あ、これだけは忘れんとってな?














瞳:しーは初めてのディズニー〇〇に奪われてんからなっ?







Fin.


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?