見出し画像

友だちに『別れたんだよね』と報告した途端なぜかアピール合戦が始まりました...。

彼女と付き合い初めて5年。


大学生活も、はやいことに2年。



このままいけば今の彼女と将来結婚するのかなと妄想したことも多々あったが、そんな考えは上手く行かないようだ。




『私たち別れよっか』





講義前のひと時。



突然彼女から発せられた言葉に脳の処理が追いつかなかった。



〇:わ、わかった。



そんな姿を最後ぐらい見せたくなかったのか、カッコつけクールぶった返事をしてしまった。



『じゃあ.....。』




そう言って立ち上がり、元彼女の背中が小さくなっていくのを見つめるしか出来なかった。





〇:はぁ...どうしよっかなぁ...。



ぼく達カップルのことを気にかけてくれていたあの人達になんて言おうかなぁ...。







ひとつ上の由依先輩だって




由:後輩にひと足早く幸せ掴まれて不服だけどお幸せにっ







同期の保乃だって




保:もし結婚したら保乃のこと絶対招待してな!


保:余興とか盛り上げることなら保乃に任しとき!








ひとつ下の天ちゃんだって




天:あんなにいい彼女さんなんですから別れたら許さないですからね!







こんなこと言われてたら言い難いが...



〇:やっぱりちゃんと報告した方がいいよなぁ....




3人に『話さないといけないことがある』と連絡し、各々に話すことにした。











まずは由依先輩に...。




〇:すみません、急に来てもらって


由:なにどうしたの、改まって、


〇:そのぉ...言い難いというか...


由:え、わたしのことすきになった?



なにかよく分からないことを言ってる由依さんは放っておいて



〇:簡潔に言いますと、


由:うんうん


〇:別れました...


由:は...。


由:え?別れた?


〇:つい先程...


由:そ、そうだったんだ...。




付き合い当初はあんなこと言っていた由依さんだけどさすがに気まずそうな雰囲気。




由:おいで



え、腕を広げて待ってますけど...



由:〇〇から来ないならわたしから行くからねっ


〇:んぐっ...


由:今は辛いかもだけど、わたしが居るからね





抱きつかれているせいか、由依さんの声が直接入ってくる...



由:〇〇は今後どうしようか考えてるの?


〇:いまなにも...


由:まぁ、これからわたしと考えようよ


〇:...『わたしと』とは?


由:いやだって〇〇とわたしは2人で1人じゃん。



そんなことはないと思うけどなぁ...。



由:そうだ。うちで一緒に住む?


〇:...?



なんかよくわかんないけど...感謝しておこう...。



〇:あ、ありがとうございます


由:...よしっ((ボソッ…






とりあえず由依さんには報告完了。






次に同期の保乃だ...。




保:なんやぁ~?暗い顔してどーしてん


〇:今日はご報告がありまして...。


保:あっ!


保:もしかして保乃がついに余興で盛り上げるときが来たか...?!


保:やとしたら〇〇がこんな暗い顔するわけないしなぁ...


保:でもこれも〇〇の演技って可能性も...



突然保乃がボソボソと言い始めたが思っている考えとは違うだろう...。



〇:えっとぉ、、、彼女と...


保:うんうんっ!





あぁ...絶対いい報告だと思ってる顔だよ...。


〇:別れました...


保:...ほにょ?


保:わ、別れた...?


〇:はい。


保:え、なんで?


〇:それはぼくにも...はい...。


保:まさか、〇〇がかぁ..。


保:保乃なら〇〇のこと悲しませたりせんけどなぁ...


〇:...?


保:〇〇って家事出来たりするよな?


〇:うん?まぁ一人暮らししてるし...それなりに?


保:そうよなぁ



何に納得しているか分からない保乃は無視しておこう...。



保:あーぁ〜保乃そろそろ結婚したいなぁ~




〇:保乃なら結婚できると思うぞ...?







これにて保乃にも報告完了。









最後は天ちゃんに...。





天:先輩っ!おつかれさまです!


〇:あ、天ちゃんおつかれ


天:どうしたんですか...急に話さないといけないことって...


〇:えっと...


天:え、え、、嫌な予感がするんですけど、そのもしかしてですか...?



さすが天ちゃん。勘がいい。



〇:うん。そのまさかだね


天:いやぁぁぁぁぁ!!


天:先輩からそれ聞きたくなかったですぅぅ!!





この反応をするのも当然。


なぜなら3人の中で1番『先輩カップル応援してますからっ!』とよく言ってくれていたからだ。





天:ばかばかばかぁぁ!



天ちゃんにポコポコと叩かれるのもしょうがない..




天:なんかわたしまで振られた気分です...


〇:なんか、ごめんね...


天:どうしてくれるんですか...!




〇:どうするってむずか...。


天:わたしと付き合ってくださいよ!


〇:ん?


天:先輩はいま独り身のハズですよね?!


〇:そうだけど


天:じゃあ付き合いましょ...!


〇:...?


天:乙女の告白を2度聞きする先輩だめですっ!









これで天ちゃんにも報告完了...?















~~~~









〇〇の報告を受け、3人は別の場所で集まり話し合っていた。





保:〇〇、別れたらしいですね...


由:らしいね~


由:でも、新しいカノジョも出来たらしいよ


天:ええっ...?!もうなんですか...?!


保:そのカノジョって...だれで...。


由:あたし。


保:え、、由依さん?


天:先輩は今居ないって言ってましたよ...?


由:ばれてたっ...


保:嘘はダメですよ!


保:保乃やって〇〇と付き合いたいねんか...あっ...//


天:そんなの言ったらわたしだって...!


由:たしか2人とも一人暮らしだよね?


保:もう2年になりますね


由:じゃあこう言うのはどう?


由:『日替わりで〇〇をウチに泊める』


由:そこで落とした人の勝ち。


天:いいですね!


保:そんなん同期の保乃が有利ですよ〜?



由:わたしが1番〇〇に気に入られてるし、1番面倒見てるんだからねっ



天:年下の天ちゃんがいいに決まってますっ!







由:じゃあまず、わたしのお家から順番にスタートね






to be continued...

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?