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後輩の天ちゃんに『別れたんだよね』と報告した途端なぜかおウチにお泊まりさせていただくことになりました...。

天:お待ちしてましたっ!先輩っ!





由依さん、保乃の中で最年少ということもあり、天ちゃんらしく元気に迎え入れてくれた



年下宅へ来ることなんてなかったので、さすがに緊張している...



案の定天ちゃんはニコニコ。


緊張してるのはこっちだけな気がするが...






天:先輩がウチに来たということはそれなりの覚悟があってってことですよね


〇:か、覚悟...?


〇:3人にお願いされたから来たんだけど...


天:とりゃっ...!


〇:んえっ、、天ちゃん...?!



突然天ちゃんが僕の胸の中に飛び込んできた



天:今日は1日わたしのお兄ちゃんとして過ごしてくださいっ!




〇:お、お兄ちゃん...?


天:そうですっ!


天:わたしは三姉妹の長女でずっとお兄ちゃんの存在に憧れがあって...ここで叶えさせてくださいっ!


〇:ぼく...一人っ子だったからお兄ちゃんの感じわかんないけど...


天:いいんですっ!


天:とりあえずわたしの言った通りにしてもらえれば!




天ちゃんの言った通りってなんだか怖いけど...。




天:じゃあ1つ目のお願いなんですけど...


天:お兄ちゃんとツーショット撮りたいっ!


〇:あ、え、そんなの...?


天:お兄ちゃんのことが大好きな妹はいつでもお兄ちゃんを見れるように写真欲しいの!



す、すごい...。妹モードになってからナチュラルに敬語が外れた...。


さすがだなぁ...。




〇:写真ぐらいならぜんぜんいいよ


天:やった♪


天:じゃあお兄ちゃん撮るよ~




そう言って右腕に抱きついてシャッターを切った




天:にひひっ、撮れたっ♪


〇:天ちゃんの思い通りに言ったならよかった


天:え、もうワンカット...!


〇:同じ感じで...?


天:うーん...じゃあ向き合って撮ろっ!



ぼくの右腕に巻きついていた手を離し、向き合う構図に。



天:なんか、はずかしい...//


〇:そ、そんなのこっちもだよ...


天:お兄ちゃんの唇柔らかそうだね...//



天:これは、妹が確かめないと...//


〇:確かめるって...んっ...?!


天:…チュ…ンッ……//


天:ぷはっ...//


天:お兄ちゃんの唇柔らかかったよ...//




〇:て、天ちゃんだめだよ...//


天:兄妹なら普通なの...//


天:お兄ちゃんがわたしのファーストキスでよかった...//


〇:初めてなら尚更じゃ...


天:お兄ちゃんだから...お兄ちゃんが良かったの...!





顔を赤らめてこちらを見つめる天ちゃんに愛おしく感じた。




天:見てお兄ちゃん...//



天ちゃんに見せられたスマホの画面には天ちゃんのファーストキスの場面が映し出されていた



天:これでいつでも見れちゃうっ!


〇:撮ってたの...?!


天:だってもうワンカット撮りたいって言ったじゃん!


〇:別カットってこれだったの...?!


天:そうっ!





これは予想外だった...。



うーん...やられた...。








写真を撮ったあとはソファーでぼくの膝の上に天ちゃんが座り、ひと時の時間を過ごしていた。



お互いスマホを触り、天ちゃんは誰かと連絡しているみたいだ。



天:えへっ、えへへっ






天ちゃんの背中しか見えないが、多分すごく笑顔なんだろう...



〇:天ちゃんどうしたの?


天:んえっ...?!お兄ちゃんが撫でてくれてる...?!



あぁ...無意識に天ちゃんの頭を撫でてたみたいだ...。



〇:あっ、ごめん無意識で、


天:やめないでっ!


〇:わかったよ


天:えへへっ~








~~~~





天:『保乃ちゃんみてっ!』


天:『先輩と写真撮っちゃった~』


保:『はっ...?!ずるっ、、』


天:『しかも、しかもっ!』


天:『先輩とファーストキス...//』


保:『ふぁ...ファーストキス...?!』


保:『そんな破廉恥な...!』


保:『保乃が許さんわっ...』








~~~~








〇:あっ、保乃から着信


天:...?!



ぼくに背面を向けていた天ちゃんがこちらを向いた



天:出なくていい...


〇:え?


天:そんな気配がする...!


天:いまは、保乃のこと考えないで...!


〇:べ、別に電話ぐらい...


天:天ちゃんのことだけ考えて...!




ギュッと抱きつかれ、スマホの操作を阻止された。


結局、保乃の着信に出ることが出来なかった










夕飯は、天ちゃんと2人でキッチンに立ち、協力して作った。




初めて作った料理だったが、我ながら上手に出来たと思う。







天:ごはんも食べたということは夜はここからだよっ!


〇:なにかするの?


天:何って、夜更かしに決まってる!


天:お兄ちゃんと見たいドラマがあって...


天:この恋愛ドラマ!


〇:恋愛ドラマか、、見たこと無かったな...




いつかは見てみたいと思っていたからいい機会だ。




天:お菓子もジュースもセッティング完了!


天:お兄ちゃんはわたしのイスねっ!


〇:はいはい...笑





今日1日通して、本当に天ちゃんが実の妹のように見えてきた。



甘えてくる天ちゃんが可愛いということだ。








順調にドラマを見進め、気づけば深夜2時。





天:お兄ちゃん...ねむいかも...コクッ...




さすがにぼくも天ちゃんも眠たくなってきた




〇:そうだよな、もう寝る?


天:あ、あと少し...






『オレは、お前一筋なんだ。』


「わ、わたしも...//」


「あなたなしじゃ生きていけないカラダになっちゃったわ...//」



ドサッ...



「んっ、ふぅ、むぅぅ……っ」


『ちゅっ、んっ...』


「やぁッ、も、きすだけ..じゃやだ、ぁ……ぅ、んんっ」






恋愛ドラマと言うこともありこういうシーンもあると思ったが、こんな激しいとは...





天:は...はわわっ...//



完全に眠気飛んじゃってるじゃん。。




〇:ほらっ、もう寝よ、。



手を伸ばし強制的にドラマをストップさせた。




天:お兄ちゃん...もしかして、、そういうこと?...//



〇:ん、?そういうこととは...?


天:わたし...お兄ちゃんなしじゃ生きていけないカラダになっちゃった...//



〇:いや、え、天ちゃん、、違うよ...?


天:お兄ちゃん...//




ドサッ...










天ちゃんの新たな気づき。



純粋すぎるがゆえに、すぐ影響されてしまう。




ただ、そんな天ちゃんが可愛かったりもする。











...








...








?:はぁ...元気してるかなぁ...



〇〇くんと別れて気づいた〇〇くんの存在...。



?:〇〇くんが居た生活の方が楽しかったなぁ...


?:今気づいても遅いよ...。


麗:麗奈のばかっ...




















麗:もう1回連絡してみよっかな...








fin.

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