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妹はアイドルになってもお兄ちゃんっ子が直らなかったみたいです...。

『さぁ、続いては櫻坂46の皆さんです』



〇:お、やっと櫻坂の番だ



新シングルが発売されたということもあり、メディア出演がいつに増して多い櫻坂46。



〇母:ひかる今日も頑張ってるわね


〇:そうだね


〇:実家にいた時は考えれないぐらいキレのいいダンスしてるし...


〇母:ほんと森田家の誇りよ。



ぼくの2つ下の妹であるひかるは現在、櫻坂46に在籍している。


たくさんのファンの方、スタッフさんに支えられ長年の夢だったアイドルをのびのび楽しんでいる様子だ





〇母:実家にいた時はあんなにお兄ちゃんっ子だったのにね









そう。ひかるは屈指のお兄ちゃんっ子なのだ







例えば自室で寝ていた時だって…。





〇:ふわぁ...


ひ:...zzz...


〇:って、またひかる入ってきてるし...


〇:そりゃそうか...



ひかるは〇〇が深い眠りに入ったタイミングで毎回と言っていいほど〇〇の布団に入ってきていた。




〇:はぁ...水飲みに行こっ...



ガシッ...。



ひ:行っちゃヤ...


〇:えっ...?




〇:寝てるんだよ...な...?


〇:夢でも見てるのかな...?










あれはひかるがアイドル1年目の時...


ソファーに座っていた時だって...。








〇:へぇ...齋藤飛鳥さんって顔小さいなぁ...


ひ:お兄ちゃん♪




スマホを見ていた〇〇に跨るように膝の上に座る




〇:なに?


ひ:なーんもないっ暇だったから♪


ひ:お兄ちゃんは何してたの?


〇:ん、?いや何にも、


ひ:怪しい...


ひ:もしかして浮気...


〇:浮気も何もひかるは妹でしょ


ひ:でもひか以上にお兄ちゃんのこと知ってる人は居ないよ?


ひ:だって見てよこの服!



ひかるが見せてきた服をまじまじ見ると



〇:これって...





ひ:そうっお兄ちゃんが着なくなった高校の制服で〜す


ひ:どう?似合ってる?


〇:自分より似合ってる気がする...



クンクン...



ひ:お兄ちゃんの3年間の匂いが凝縮されてる...




〇:毎日洗濯してたからね?







時にお風呂に入っていた時だって...




〇:フンフフン...



〇〇は機嫌よく、鼻歌を歌いながら頭を洗っていると、




ひ:お兄ちゃん今お風呂〜?




ドア越しにひかるの声が聞こえ、




〇:そうだよ〜ごめんねもうすぐ上がるから




ガチャッ




ひ:ひかも一緒に入っていい〜?



〇:え、えっ?!




ひかるがお風呂に入ってきた。











ぼくの思い出を振り返ると全ての記憶にひかるが一緒に居る。


それもずっと...。





〇:最近会えてないからなんだか寂しいけどな


〇母:今年は年末年始もあってなかったけ?


〇:ぼくの仕事の都合でたしか会えてなかった気がする


〇母:だってひかるも会えなくて機嫌悪かった気がするわ


〇:え、そうだったの


〇母:そうよ『お兄ちゃんに会えないと今年頑張れない〜!』ってずっと言ってたよ



頑張れないって言ってるけど、今テレビの前ではすごい頑張っている。


これがうちの自慢の妹。







〇:そろそろ、ひかるに会いたいかもな...




ガチャッ...





ひ:お兄ちゃん〜!


〇:え、ひかる...?!



リビングの戸を開け、走って抱きついてきたひかる




ひ:ずっと会いたかったんだよ...?




〇:え、歌番組は...


ひ:今日メンバーの都合で披露部分は収録だったから今空きなのっ


〇:わざわざよく来たね...


ひ:お兄ちゃんに会うためならなんのこれしき


〇母:まさか〇〇に言わずに来たとは


〇:母さん知ってたの


〇母:昨日ね。



ひ:ねぇねぇ!ひかのパフォーマンスどうだった!


〇:信じられないぐらいかっこいいし可愛かったよ


ひ:なっ...//




ひ:ねっもう1回言って!録音するからっ...!


〇:や、やだよ...


ひ:ねぇぇいいじゃーん



『続いては乃木坂46の皆さんです』



〇:あ、乃木坂...。


ひ:お兄ちゃん、もしかしてひかが居ながら乃木坂さんに浮気してる...。


〇:して、ないよ、、


ひ:って言いながら目線が乃木坂さんの方に行ってる...。




〇母:そういえば、最近ひかるから他の人にロック画面変えてたわよ?


〇:母さん?!


ひ:お兄ちゃんのスマホ...スマホ...



ひかるにスマホを取られロック画面を見られた



ひ:齋藤飛鳥さんじゃん...。




ひ:浮気...だよね。


〇:こ、これには...。


ひ:お母さん。ちょっと2時間ぐらい部屋にこもるけど気にしないでね


〇母:ええ、全然大丈夫よ。


〇:ちょっ...母んん...んんんっ...!


ひ:お兄ちゃん、近所迷惑になっちゃうから静かにねっ



ひかるの細々い腕が口元にあり発言出来ないようにされてしまう...。


ひかるってこんなに力あったの...
















ひ:お兄ちゃんにひか以外見えなくしてあげる








fin.

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