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推しメンが姉ちゃんじゃないとバレた途端、嫉妬し始めたのですが...。

夏:行ってきます



『姉ちゃん行ってらっしゃい』



朝が早いながらに、愛しの弟〇〇が送り出してくれた。



今日はわたしの地元大阪で、リアルミート&グリートが開催される


会場が関西ということもあり、前日から大阪に来ていたメンバーも。



実家が大阪の保乃ちゃんと天ちゃんは早々実家に帰っていた気がする...。




アイドルを始めると同時に上京したわたし。


家を出る時、「これから〇〇と離れて生活するんだ」と思うと辛くて仕方がなかった。



あ。


もう、お気づきかも知れませんがわたし藤吉夏鈴は〇〇のことが大好きなのです


〇〇は4つ下の弟…。


かわいい。



わたしが23歳で4つ下だから、19歳か


かわいいでしょ。





最近はバタバタして実家に顔を出せてなかった...



だから、昨日は〇〇と会えてしあわせでした。



あ、久しぶりに会ったら発覚したことがあったんです。



弟がBuddiesになっていました。


家を出ていく前はアイドルに興味なかったはずなのに...




昨日、〇〇に、



〇:姉ちゃん大阪でリアミだから帰ってきたんでしょ




バレてた。


でも、〇〇に会うためでもある





夏:なんで知ってるの


〇:なんでだろうね


夏:まさか〇〇...


〇:ぼく会場行くよ




えっ、え、え、〇〇が来る...



これはわたしのレーンでしょ...//













夏:ふふっ


保:なぁ、なんで夏鈴ちゃんあんな機嫌いいん?



保乃から少し離れた場所でニコニコしてスマホを触っている夏鈴。



天:ヘアーアレンジしてるし、気合入ってるんじゃない?


保:にしても珍しいなぁ


保:ちょっと聞いてくるわっ


天:ほーい







夏:にひっ...〇〇早く来ないかなぁ...


保:夏鈴ちゃーん


夏:ん〜?


保:いや、夏鈴ちゃんが機嫌いいからなにあるんかなぁって思って~


夏:弟が...


保:弟くん?


夏:今日のリアミに来るらしい


保:そうなんやっ。だから機嫌いいんか!


保:なぁ、弟くんの写真とかないん?


夏:わたしとの写真でいいなら


保:ぜんぜんええで


夏:はいっ



見せられた写真には、弟くんの右腕に抱きついて写真を撮っている夏鈴ちゃんが映っていた




保:ほにょ...?!


保:めっちゃイチャイチャしてるやん!


保:なるほど...夏鈴ちゃんは弟くんが好きと...


夏:んなことない...//


保:あるやろ



...



夏:リアミの後楽屋に呼ぼっかなって思ってて...


夏:考えるだけでニヤニヤが...//


保:保乃も会いたーい!


夏:いいよいいよ


夏:会わせてあげるよ


保:よしっ!






天:機嫌いい時の夏鈴ちょろすぎでしょ...






『みんなもうすぐ始まるから準備してね』



保:はーい!


夏:〇〇まっててね...//








それからというもの順調に進んで行ったリアルミート&グリート






夏:うんうんっ


夏:ありがとう~







...



 



夏:あ、また来てくれたんだぁ


夏:やっぱわたしが最推しだよね






今日もたくさんの人がレーンに並んでくれているけど...



〇〇はどこ...?



本当に会場にいるのかすら怪しい...


そのぐらい〇〇の匂いと気配がない。




『1度休憩になります』



ほらっ。〇〇見ずに休憩になっちゃったじゃん。。











夏:はぁぁ...


保:なぁ、今度はなんで夏鈴ちゃんあんな不機嫌なん?



打って変わって保乃から少し離れた場所でどんよりとした空気と保っている夏鈴。



天:わたしが帰ってきてたらずっとあんな感じだよ?


保:そんなんかぁ...


保:あ、夏鈴ちゃんに言わなあかんことあったんやっ







保:夏鈴ちゃん。夏鈴ちゃん


夏:なーに...


保:そのぉ...夏鈴ちゃんに何があったかはわからんけど...


保:わたしのレーンに弟くん来たで?




夏:ええっ....?!?!






天:声デカッ。





夏:ちょっ...詳しく...!


保:えっとなぁ...ついさっき来てくれてんけどなぁ...











~~~~








『次の方どうぞ』




〇:はじめまして...//


保:はじめまして~!


保:あれっ...どっかで顔見たことあるような...


〇:えっ...ぼく今回が初めてなんですけど...?


保:あっ...!夏鈴ちゃんの弟くんやろ!


〇:え、なんでそれを...


保:さっき写真見せてもらってん!


〇:そうなんですかっ...!


〇:姉ちゃんがいつもお世話になってます...!


保:できた弟くんやなぁ~


保:夏鈴ちゃんのレーンは行ったん?


〇:行ってなくて...


保:じゃあ保乃のレーン来てくれたってことは...


〇:ほのすが推しメンで...//


保:ほんまに~?嬉しいなぁ~!




『お時間です』





保:じゃあお姉ちゃんに負けへんように...


保:チュッ!





推しメンからの投げキッスを面と向かって受ける〇〇。




〇:あ...ありがとうございます...//








~~~~









保:可愛かったなぁ


夏:...。


保:夏鈴ちゃん...?




無言でスマホに文字を打ち込んでいる夏鈴ちゃん。


なんか、、こわい。






夏:...〇〇呼んだ。


保:ほにょ...?!










~数分後~







〇:失礼しまーす...


夏:〇〇こっち。




遠くから姉ちゃんに手招きされた



姉ちゃんに近づくとほのすもいることに気づいた。



〇:(やっぱ、近くで見てもかわいいなぁ...//)


保:...?




夏:はい。保乃ちゃんばっかり見つめない。




〇〇と保乃の間に立ち、遮る夏鈴。



保:夏鈴ちゃんもしかして嫉妬してんの?


夏:してない!


〇:姉ちゃんが強がる時はしてるってことじゃん。


保:おっ!さすが弟くんっ!


夏:くっ...





『みんな~もうそろそろ休憩終わるので準備してね』



保:もう終わるかぁ、早いなぁ...


〇:後半戦も頑張ってくださいね


保:ありがとなぁ~!


夏:...


夏:〇〇これっ...!!



姉ちゃんから強引に渡されたものを見てみるとPASSと書かれた用紙に紐が付けられ首からぶらさげれるようになっていた。




〇:なにこれ


夏:これがあったらわたしのレーン何回でも並べるなら...!!


夏:絶対来て





保:あーずる〜


保:ちなみにちなみにっ!それあったら保乃の所も並べるから来てな~?


〇:そうなんですか...!


保:次の部はコスプレする予定やから...♡





天:天ちゃんのところでも使えるから来てねー!








夏:まずお姉ちゃんの所に来なさいっ...!








fin.

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