推しメン応援アカウントの中の人は推しメン本人だった...?!
『小林由依_fan』さんの新たなポストがあります。
由依ちゃんのツインテールが世界一☺︎
#小林由依
〇:...はぁ、、今日もかわいい。
今日も今日とて、Xで推しメン応援アカウントを見て、疲れを癒している。
小林由依 公式Xもあるのだが、主に告知だ。
稀にオフカットなどなど...
では、どこで癒しを求める?
# 小林由依もいいが、やはり、たくさん写真を投稿してくれる応援アカウントに限る!
疲れた時は過去に投稿された写真を見返す時もある。
一日最低1ポストはされるこのアカウント。
このアカウントの投稿は見逃したくないという一心でしっかりと通知設定もしている。
ピコンッ
『小林由依_fan』さんの新たなポストがあります。
〇:お、珍しく複数投稿だ...。
〇〇は複数投稿に嬉しくなり、ウキウキな気持ちで通知をタップし、投稿を表示する。
わたしの表情からどんな感情を当ててみよ
〇:...ん?
〇:...この写真見たことない。。
どこから持ってきた写真なのか...
応援アカウントで、"わたし"...?
あたかもゆいぽん本人がポストしたかのよう...
謎に包まれたままだがポストの1いいね目を獲得した。
小林由依_fan アカウントをフォローしている人の反応を見ようとポストをスクロールし、更新するとそこには...
『このポストは削除されました。』
と書かれていた。
結果的に、このポストには、ぼくひとりの1いいねのみが付き、恐らくこのポストを見たのもぼくだけなんだろう...
〇:結局なんだったんだ...
真実が分からないまま、数分が経過した頃
ピコンッ
『小林由依』から新着メッセージがあります。
小林由依 モバイルファンクラブでの個別メッセージアプリからの通知。
推しメンということもあり、もちろん加入していた〇〇。
アプリを開き、届いたメッセージを開封すると、
2枚目わたしの表情からどんな感情を当てて〜
〇:ん...?
2枚目、、さっき小林由依_fan アカウントで、すぐに消されてしまった写真...
〇:写真がどこかで漏れていたのか...?
〇:もしくは、、小林由依_fanの中の人が、、、ま、まさかね...。
極力考えないようと思いながらも小林由依_fanの過去投稿を見ていた。
彼女とデートなうに使っていいよ
#小林由依
もしも中から由依ちゃんが出てきたら驚く説
#小林由依
〇:かわいいんだけど、、、このポストもゆいぽんと考えると...。
〇:とてつもなく甘いな...。まぁ、ないか、。
無心でXを見ていると、上からDMの通知が降りてきた。
見てみると、小林由依_fan からのメッセージだった。
〇:えっ、、、?!なんかしたっ...?
メッセージを確認すると、
『いつもご覧頂きありがとうございます。
本日はお願いごとがあり、連絡させて頂きました。
簡潔に要件をお伝えすると、×日に後ほどお送りする、住所に来て頂きたいのです。
住所:~~~~
では、当日お待ちしています。』
〇:え、会う、?住所、?え?
メッセージと一緒に送られてきた写真をよく見ると、目元だけだが、ゆいぽんに似ている...。
~ ×日当日 ~
行かないと自分の身がどうなるか分からなかったので、意を決して送られてきた住所に到着した〇〇。
〇:でかいマンション...。
人生で見てきた中で1番でかい気がする。
エントランスに入り、メッセージに書かれていた部屋番号のインターホンを押す。
?:オートロック開けたから、エレベーターで上がって来てね~
〇:は、はいっ...!
聞き馴染みのある女性の声だったなぁ...。
...
...
部屋の前まで到着し、なぜか落ち着かない心を少し休ませる。
〇:結局、誰かわからないまま来ちゃったなぁ...。
〇:ど、、、どうしよ、、襲われたりした...
ガチャッ
〇:わ、わっ...?!
突然扉が開き、何者かに腕を引っ張られ、部屋に入れられた〇〇。
引っ張られた衝撃で玄関で寝そべる形になってしまった。
〇:ちょっと、なにを...
〇:...ゆいぽんっ?!
見上げるとそこには小林由依が居た、
由:よくぞ来てくれた
由:ま、入って入って
そう言いながら、腕を引っ張ってリビングに連れられた。
推しメンとダイニングテーブルに対面で座る。
なんとも不思議な空間だ...。
由:まずは、来てくれてありがとね
〇:いえいえ...来ないとどうなるか分からなかったので...
由:正直だね笑
由:ところで〇〇くんはこのアカウントもちろんだけど知ってるよね
見せられたスマホには『小林由依_fan』のXアカウントが映されていた。
〇:はい...いつも見させてもらってました
由:だよねっ毎回反応早くてびっくりしてた笑
〇:ということはやっぱりゆいぽんさんだったんですね...?
由:実はね
由:自分でやってるって恥ずかしいよね
〇:いや、そんなことは...。
由:んで、今までバレなかったんだけどついにバレちゃって。1人目だよ~
〇:あ、あの消したやつ...
由:そうそうそれ、トークにあげるつもりが間違ってさ
〇:そうだったんだ...。
由:そこでっ!〇〇くんがこのアカウントをこれから運営してほしいの
〇:え、ぼくですか、、
由:元々バレたら辞めるつもりだったんだけど愛着湧いてきて、消すに消せなくて
〇:このアカウントのファンだったんで、嬉しいですけど、分からないことだらけで...
由:だと思ったの、
由:だから一緒にここで住もう。住み着きで教えてあげる
〇:へ?
由:これから投稿する時はわたしがチェックするし、わかんないことあったらすぐ聞けるでしょ?
由:一緒に住んだ方がメリット多いし
〇:ゆいぽんさんはそれでいいんで...
由:いい。
由:いいに決まってる。
...
...
〇:由依さ~ん!今日の投稿これでいいですかね?
由:うーん?どれどれ~
イスに座りパソコンで投稿準備をしていた〇〇の背後から確認する
由:あ〜この写真より、もっといいのなかったっけ?
〇:たしかなかった気が...
由:あのファイルも見た~?
〇:え、なんですかそれ
由:も〜だから~
由依は〇〇とバックハグするような形で作業をし始める。
〇:えっ...//ちょっ、、、由依さん...//
由:ん?なーに?
距離が近いからか、由依さんの声が耳に直接聞こえる。
〇:い、いえ...なんにも..//
由:〇〇はなんで、わたしのこと推しメンにしてくれたの~?
バックハグを続けながら問う。
〇:その...かわいかったからです...//
由:そっか~推し続けて結構長いよね?
〇:3.4年ぐらいは...
由:じゃあわたしのことよく分かってるよね~?
由:わたし、好きになった人は逃がさないタイプだから
fin.