後輩ちゃんは僕のことを1番幸せに出来る自信があるみたいです。
〇:はぁ...。
放課後、静かな学校図書館に響く〇〇のため息。
瞳:だからあれほど先輩に言ったのに
同じ図書委員会の当番として隣に座っていた一つ下の山下瞳月が話しかけてきた
〇:でも、まだ...
瞳:い~や。あれは確定ですね
瞳:先輩と付き合っているはずの彼女さんが他の男の人と抱き合っている...
瞳:確定やん。
〇:もしかしたらコケそうになったのを...
瞳:先輩はどんだけ脳内お花畑なんですか
〇:グッ...
瞳:しーはずっと思ってましたよ~?
瞳:いつか浮気すると
〇:ウッ...
瞳:先輩も新たな恋、見つけてみたらどうですか〜?
瞳:意外と近くにいい人が居たり...
〇:そんなすぐにできるわけないだろ、
〇:べつに山下みたいに顔が整ってる訳じゃないんだし
瞳:しーは...どうですか、?
〇:へっ?
瞳:先輩はしーのこと好きですか、嫌いですか?
〇:嫌いじゃ...ないけど、
瞳:...しーパートナー居ないんですよ
〇:そ、そなんだ、。
瞳:しーは先輩のことたくさん知ってるつもりです
瞳:1番幸せに出来る自信がありますっ
〇:山下にはもっといい人がいるって...
瞳:いい人とか関係ないんですっ、しーは先輩がいいんです...!
...
瞳:先輩...スマホ貸してください
〇:ん?ハイ
〇〇は瞳月に自身のスマホを預ける
瞳:できました、ありがとうございますっ
返されたスマホを見るとLINEの画面が開かれており、新しい友だちの欄に『しー』と表示されたアカウントがあった。
瞳:あ、それと、彼女さんには『別れよ』って送っておきましたから
〇:えぇ...勝手に...
♪ ピーンポーンパーンポーン
『生徒の皆さん。最終下校の時間です。校舎に残っている生徒は速やかに下校しなさい。』
〇:も、もう、こんな時間、
瞳:それでは先輩、明日から覚悟しておいて下さいね
そう言い瞳月は図書館を後にした
〇:覚悟って...。
~翌日~
〇:もうあさかよ...
学校の日の朝ほど憂鬱なものはないよな...
ピコン...
『しーから新着メッセージがあります』
まさか朝から連絡が来るなんて...
〇:見るか...。
瞳月から来た連絡を見てみると、
瞳:『先輩おはようございます!今日は珍しくおでこ出してみました...どうですかね...?
休み時間良かったら会いたいです...会えたらしー嬉しいです...!』
朝からわざわざ...
メッセージだけでいいのに写真まで...
ある時の休み時間も...
瞳:『お疲れ様ですっさっきの授業の美術の時間でペンキが顔にかかったので写真撮って送ってみました...!
あ、写真撮ってくれたのはもちろん女友達ですよ?安心してくださいね』
もちろん女友達って...
あれ...ぼくって山下と付き合ってたんだっけ...?
ある時の休みの日は...
瞳:『今日UFOキャッチャーをしたらなんと1回でぬいぐるみ取れちゃいました!
先輩には毎日ずっとしーを感じて欲しいのでこのぬいぐるみあげますね?
楽しみにしててくださいね!』
取れたぬいぐるみくれるかのじょ...?
彼女...?
〇:あれ、ぼくって山下のこと好きなのかな...
...
...
~放課後~
瞳:先輩どうしたんですか?今日は委員会ないのに図書館に呼び出して...
〇:ぼく...気づいたんだ...山下が毎日連絡くれて、こんな日々送れて幸せなんだって...
瞳:先輩...
〇:山下...あぁ...いやっ...瞳月...。
瞳:はいっ...!
〇:良かったらぼくと付き合っ...
ギュッ...
瞳:おそいわっ...!
瞳:しーはずっとずっと待っててんから...!
...
...
〇:っていうのがパパとママの始まりかな
優:じゃあママがグイグイいってたってことー!?
〇:ねー。年下で身長も小さめなママなのにね
瞳:身長は関係なくない?!
美:なんでママはパパのこと好きになったのー?
瞳:なんでだろ~...浮気されて可哀想だったからかな...?笑
〇:ひどっ、
瞳:でも今こうして家族になれてるんだからいいじゃん...//
〇:それはそうかもね
優 美:キャー...///
fin.
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