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よく分かる虫垂炎!

1年目の看護師でも担当する、あまり複雑ではない疾患の一つです。

虫垂の解剖学から、虫垂炎の概要、症状、分類、治療方法、術後の合併症、術後看護、退院指導に至るまでの全てを解説していきます!!
これ一つで臨床看護を実践できるように作成しました。

ぜひ最後までご覧ください!

目次
 虫垂の解剖生理
 虫垂炎とは
  ・概要
  ・症状
  ・分類
  ・治療
   ・保存的治療
   ・外科的治療
     ・腹腔鏡下虫垂摘出術
     ・開腹虫垂摘出術
    +α:腹膜炎の大網充填とドレナージ
  ・術後の合併症とその看護
  ・退院指導



そもそも虫垂とは?
虫垂は回腸の出口(回盲弁)の下に盲腸があり、盲腸の尻尾のような形をしている部分のことを指します。大きさは約6-8㎝程度です。
虫垂はリンパ組織が集まっており免疫系に働くと言われていますが、生存に関わるような臓器ではないです。
そのため虫垂炎を起こし炎症が強いと基本的には手術で切除することが多いです。
盲腸と虫垂は区別されていますが、一般的には虫垂炎を盲腸と呼んでいます!

虫垂炎とは?
虫垂が何らかの原因で炎症を起こし、腫れ上がる病気で急性虫垂炎といいます。
よく医療従事者では専門用語でappe(アッペ)と呼んでおります。

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