冬とチャック
札幌はもう路面が凍っています。
冬です、冬がきました。
来週広島へ旅行に行くのですが、広島の人たちは雪のことなんて考えなくていいんですもんねっ!はんっ!
でも雪道もわるいことだけではありません。
わたしは幼少期の記憶と結びついていて、時々この感覚を思い出します。
【初めてチャックを認識したとき】
今は寒いのでダウンを着ていますが、ダウンのファスナーを上げるときに感じるのは、
「なんかうまく上げられない」という少し幼い気持ち。
もう大人なのにうまく上げられない。
ファスナーが布を噛んじゃう。
でも2秒も経てばきちんと直して、すっと上げている自分がいるから、ちゃんと大人なんだと安心するけど。
そんなときに、子どもの頃はもっとヘタで、なかなか上げられなかったなぁと思い出します。
母にやり方を教えてもらって、初めて自分でファスナーを上げたのはスキーウェアでした。
いや、そんなお洒落な呼び名ではない。
つなぎだ。真っ赤なつなぎ。
それのファスナー、いや、チャック。
チャックを上げることに苦戦しました。
おぼつかない指先で何回もやって、ようやっとできるようになり、そのうち妹や弟のチャックも上げてあげられるようになりました。
もちろんお下がりのつなぎのチャックを。
全身銀色のつなぎもありました。アルミホイルの小人のような見た目。
他にもスヌーピーのスキーウェアや、お洒落な配色のスキーウェア(オレンジとネイビー)
スキーは大して滑れないけれど、授業で使うからウェアだけはいっちょまえ。
カチッ グッ ジーーーー
そのうち中学生になり、やれダッフルコートが流行ってるだの、ピーコートがかわいいだの言ってチャックとはしばらく距離をおいてました。
大人になって古着のウインドブレーカーを買ったり、ダウンを手に入れたりしてチャックと再会します。
あれっ、やっぱヘタだな。
今日も噛んじゃいました。