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私の52個のエートル トゥルマンテ ◆4個目◆

◇お尻合い◇

最近、会社のトイレが混んでいます。新しく隣に引っ越してきた部署がほぼ全員女性だからです。前は4つのうちどれかは必ず空いていて、平日昼間の遊園地の観覧車並みの空き具合だったのに…。

別の階ならガラガラなのはわかっているのですが、階段を降りるのも面倒だし、なぜか体が覚えてしまっていて、つい混んでいるトイレに行ってしまうのです。

そんなある日、急にお腹が痛くなりました。「これは絶対に下痢だ」と確信し、とにかく早くトイレ、トイレ…と小走りで向かい、徐々に速度を上げて競歩状態でトイレに向かいました。辿り着くと…並んでいる!しかも3人も!間に合わない。階段を降りてお腹に振動を与えたくないし、どうしよう…と考えたところで「誰でもトイレ」の存在を思い出しました。すぐ隣にある男女兼用の誰でもトイレはあまり人気がありません。ドアの表示は「空き」になっている!空いていた!

すぐさま入りましたが、「あーこの便座、きっと男性たちの誰かが座っているんだろうなぁ…」と考えがよぎりました。すごい抵抗があったけれど、そんなことは言ってられない。だけど、お尻の付き合いだけは無理!無理!無理!F1のピットイン並みの速さで、トイレットペーパーを二重にして逆ハの字に便座に敷き、なんとか間に合いました。

家に帰ってこの話をすると、
「裸の付き合いならぬ、お尻の付き合いかぁ!」
「でもさ、混んでるってわかってるなら最初から階段降りて行けばよかっただけじゃない?」と冷静にツッコまれました。

いやいや、わかってますよ。体が勝手にあの混んでるトイレに向かって歩いちゃうんです!意識が全部お腹にいっちゃって、階段なんて頭にないんですよ…。

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