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私の52個のエートル トゥルマンテ ◆39個目◆

一人弱虫ペダル

「弱虫ペダル」という漫画を読んだら、あまりにも面白くて、ついアニメも全部見てしまった。すっかりその世界観に引き込まれてしまい、自転車に乗ると、頭の中で「ケイデンスを上げろぉ!」と叫びながら自転車を漕ぎまくる日々が始まった。。
家族と複数で自転車を漕ぐときも、家族を前に走らせて風よけにしたりしている。「なんでいつも私たちを先に行かせるの?」と聞かれるたので、「弱虫ペダルの気持ちでやってるんだよ!」と答えた。もちろん家族からは「またバカなことしてる」と軽蔑の視線が返ってくるが、そんな冷たい空気もなんのその、私の頭の中はアニメの世界が巡り巡っている。
そういえば、この風除け。「ドラフティング」っていうそうなんだけど、弱虫ペダルで覚えた言葉だ。10人で連なれば、一人当たり580メートルだけ先頭で風を切ればいいらしい。なんて効率的なシステムなんだ! …まあ、私の家族でそれを再現することは永遠にないだろうけど。
そんなある日、小学生男子二人が自転車で私を追い抜いていった。彼らは叫んでいた。「ケイデンスあげろぉ!」と。
おお、これは弱虫ペダルじゃないか!思わず心の中で拍手してしまった。「やっぱり走ってる人いるじゃん!」と、ウキウキしながら家に帰り、家族にその話を伝えた。
しかし、返ってきた言葉は冷酷だった。「それさ、小学生くらいがやることじゃない?」と。
なんてことを言うんだ!いや、大人だって心の中では叫んでるはずだ!と反論したかったが、ここは大人らしくグッと飲み込んだ。
でもね、私には確信がある。ケイデンスを上げて走りながら心の中で「俺も総北の一員だ!」とか「インターハイ優勝するぞ!」とインター這い出るわけでもないけどそんな風に思ってる大人は絶対いる。
それに、弱虫ペダルのキャラを思い、その走りを再現した?ペダルを漕ぎ方は、テンションが上がるし、キツイ坂道も止まることなく、登れ切れる。
体力増加に大いに役立っている!
家族もこの気持ちわかってくれたらいいのに。そうしたら一人弱虫ペダルではなく仲間ができるのなぁ。チーム2人とかできるのにと残念でならない。
家族が何と言おうと、私の弱虫ペダル生活は続くのだ!


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