私の52個のエートル トゥルマンテ　◆10個目◆

◇恥ずかしさの足枷◇

家には、子供の頃「可愛いなぁ」と思って買ってもらったお茶碗や、小遣いを貯めて買ったキャラクターの食器、かわいい猫のお皿やグラス、誕生日プレゼントにもらった1脚だけのカップ&ソーサーなど、統一感のない食器がどっさりとあります。
ドーナツ屋さんでもらったグラスやスープボウルなどもあって、ほとんど使うことがないから綺麗なまま、下手すると全く使っていないものもあります。

こんな食器たちを断捨離しようと思い、フリマサイトを見てみました。
売れるものはというと、未使用な食器でもブランドがあるものレアなもの、ハイブランドやキャラクターの物であれば使用済みも売れることはあるようですが、食器は送料が高いし、送料をかけてまで欲しいと思うものは少ないようです。出品するだけ労力が無駄だなぁ。そもそももったいないから捨てれないだけなのです。

さて、どうやって断捨離するかと悩んでいると、近所で「ご自由にどうぞ」と無人で置かれている食器を見かけたことを思い出しました。そうだ、これだと思い、段ボールとレジャーシートを用意して、不要な食器を自宅の前に置いてみることにしました。
箱に入っているものはそのまま、箱がないものは段ボールに並べました。

すると、やっぱり箱入りのものは持っていかれるんです。
箱に入っている＝新品という感じで、持って帰る率が高いんですね。残ったのは、箱がない食器たち。
でもしばらくすると、キャラクターものも割と持っていかれて、最後には自分が箱無しの「可愛い！おしゃれ！」と思って衝動買いしたものだけが残りました。

夕方になり、片付けることにしました。家族が「持って帰る人なんていたの？」と言うので、「いた！いた！箱のある新品っぽいものやキャラクターものは結構持って帰ったけど、やっぱり全部は持っていかれない」と答えました。
それでも、この後どうしようかと悩んでいると、家族が「残った食器、やっぱり綺麗だよね。もしかしたら、夜になって紙袋を置いておけば、持って帰りやすくなるかもね。恥ずかしくて持って帰れなかった人もいるんじゃない？」と言うのです。

そこで、アドバイス通りもう一度段ボールに並べ、紙袋を何枚か置いて、元の場所に戻してみました。すると夜11時ごろ、もう一度見に行ってみると、なんとすべてなくなっていたんです。本当に驚くほど綺麗さっぱり持っていかれていました。

家族に「全部持っていかれたよ」と伝えると、「そっかぁ！よかったじゃん。選んでるのも恥ずかしいから、とりあえず全部持って帰ってから取捨選択してるのかもね」と笑っていました。
やっぱり、持って帰る行為自体が恥ずかしいんだな。
出してる方は持って帰ってくれたらってことでしこ考えてないかったけど、そりゃそうだ！と改めて感じました。
だけど、気になるものがあると人って戻ってもう一度間に合ったりするかも。。。自分もそういうことお店でよくある。

なんかこれって、人間の心理というか、何かよくわからないけれど、恥ずかしさというものを取り除いてあげれば、人は本能で行動できる！と思う出来事でした。
それはそうと、断捨離成功！