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私の52個のエートル トゥルマンテ ◆40個目◆

◇使われない100万ポイント◇
我が家の冷蔵庫は場所の幅の関係で小さかったのです。
買いだめすると冷蔵庫はパンパン。
ずーと大きな冷蔵庫が欲しいと思っていました。
そこで、年末商戦の真っ只中、安く買える!ということで家電量販店で冷蔵庫を買いに行きました。
店員さんの今ならポイントが大量につきますよ!に背中を押されました。
沢山ポイントつきましたよ。「何か他に買うものありますか?」という質問に、いやいや、うちは冷蔵庫だけを買うつもりで来たのでいきなりの質問に、家族で顔を見合わせ、「じゃあ、何か欲しいものある?」と聞いても、みんな首をかしげるばかり。すると見かねて店員さんが、「このポイント、今すぐ使わなくても大丈夫です。有効期限までに何か買えば期限も延びますし。ちなみに、1,000,000ポイント以上持っているお客様もいらっしゃいますよ。」

1,000,000ポイント!100万!その数字を聞いた瞬間、家族全員で顔を見合わせ、「えっ、それって1,000,000円分ってこと?」と声を揃えました。すると店員さんは「そうですなんですよお使った方がいいと言っても使わずに貯めるだけなんですよね」
どうやらその「1,000,000ポイント」を貯めた方は、会社経営をされてて頻繁にパソコンや家電を購入しつつも、ポイントを使う気は一切ないらしい。もはやポイントを貯めるのが趣味の領域なのだとか。「貯めるだけ貯めて使わないって、ポイントが消えちゃうこととかないんですか?」と聞くと、店員さんは首を横に振りながら「買い続ける限りは期限は延長されます。
ポイントを貯めるのがその方の楽しみみたいですよ」とのこと。
家に帰ってからこの方のポイントについての話し合いが始まりました.。
「1,000,000ポイントあったら、あの超高画質で超でかいテレビがタダで買えるよね?」とか、「それどころか、家中の家電を新調できるんじゃない?」とか。
「でもタダでいろんな家具一気に持っていかれるようなもんだよね。お店的には一円も払われず持ってかれるのってどうなんだろ?」とか。そもそもこんな人いるってすごいよねということで終わった。
しかし、ここでふと思ったのです。ポイントって、溜まると嬉しいけど、使わなければただの幻のような存在。日本人は昔から「コツコツ貯める」ことが美徳とされてきましたが、最近では「貯めるだけの人生ってどうなんだろう」と思うこともあります。
江戸っ子の「酔いどれの金は持たねぇ」という言葉がありますが、あれって案外正しいのかもしれません。使わずに溜め込んで消滅させるくらいなら、適度に使って「生きたお金の使い方」をするほうがずっと気持ちがいい。ポイントも同じで、ある程度溜まったらサクッと使って、楽しんじゃったほうがいいんじゃないかと。
結局、その日は冷蔵庫だけを買い、貯まったポイントは温存することにしました。次はどんなものを買おうかと密かにワクワクしています。ポイント、溜めるのも楽しいけど、使ってこそのポイント!

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