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ママ、ダイスキライ!に思いを馳せて

次男くんが小さかった頃に生み出した「ママ、ダイスキライ!」という言葉は、大好きと大嫌いが合わさってできている。ママ(対象となる人物を各々で当てはめてみても良いかも・笑)のことは大好きだけど、でも、時に大嫌いになる。もっと極端に言ってしまうと、大好きだけど同時に大嫌いが存在している。だから、ダイスキライとなる。そんなもどかしいほどの心情が織り交ぜられている言葉なのだ。小さき子の感性豊かな想いがこの言葉には宿っている。
一方で、パパ、ダイスキライ!って、一度も言われたことがなかった。それはどうしてだろう。つまりそれは母と子の関係性ならではなのだ。父はいずれ我が子(息子)に心理的に殺められる存在でもあるのだから。それは父親になったものの宿命。かの有名な心理学者フロイトはその心理状態をエディプスコンプレックスと名付けた。
自分のやりたいことを見つけた三男くんは目標を定めてコツコツと学びを深めている。来年のソメイヨシノは格別に一段と美しい花を咲かせてくれることでしょう。
実はぼく自身も「ダイスキライ!」と思うことがある。自分のことはダイスキだけど時にダイキライと思うのだ。そんなふうに考えていたら「ダイスキライ!」というさざめきが夏風に乗って聴こえた。

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