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のりかな毎日エッセイ250127:ジークアクス感想おまけというか愚痴。ネットの盛り上がりについて

2025年1月27日、23時9分。
先週は、機動戦士ガンダムシリーズの最新作、ジークアクス
の感想を書くと見せかけて、初代ガンダムの冒頭ナレーションの
解説を試みたのだった。
…なんでそんなことをしたのかな僕は?
うーん…。考えてみよう。
ネタバレなしで。

「機動戦士ガンダムシリーズの最新作、ジークアクス」という言い方を
今したわけだけど。
相手がガンダムオタクなら、「機動戦士ガンダムシリーズの最新作」
という説明台詞は付けなくても「ジークアクス」だけで通じるよね。
ガノタ以外には、「ジークアクス」は謎ワードでしかないわけで。
内輪向けでなく、より多くの他者に通じる言い方をしようとすると、
文字数が増えて2万字超えたりする。
「コロニー」を「地球の周りの巨大な人工都市」と言ったりね。
ジークアクスは「ジーク」と「アックス」から成ると、ガノタなら想像でき
ると思うけど。ガノタというのはガンダムオタクのことね。
エヴァと同じで、ガンダムも「知ってて当たり前の専門用語」がてんこ盛り
になってしまっていると思う。
作り手も観客もそのことを自覚しないで、「ガンダムを知らない若い世代に
も、今作を通じて新しいガンダムファンになってもらいたい」と言ったりす
るけど。言行不一致だと思う。
ジークアクスの「あの」前半部は、ガンダム知ってる人向けだし、知ってる
前提で、「もしも○○が××に乗ったら?」という二次創作だよね…。
二次創作は一次創作物を知ってる人向けなわけだし。
○○も××も知らないお客さんは、家帰って勉強し直さないと理解できないと
思う。「勉強する気のない奴は観なくていい!」と言いたいのかな?
ガノタでも、SEED以降のお客さんだとシャ〇〇・ブルとかキ○○ア・ザ〇と
か知らんだろうし。
(というかネタバレしないように話すの大変…。)
僕はジークアクスを楽しめた勢だし、初代もSEEDも好きだけど、古参勢は
「前半部でいい意味で騙された!ジークアクス神!」とか騒いでるし。
後半部がメインでしょ?主人公はマチュなんだし。
前半部は前フリというか、「これまでの歴史」を語る冒頭ナレーション
でしかないわけで。
ここからタイトルコールが出て、本編が始まるわけだから。
映画では尺の半分くらい「前半」だったけど、テレビ本編では「後半」が
このあと2クール以上続くんだから。
マチュがこれからガンダム主人公として、どうなっていくかが重要なので
は?と思う。マチュは令和のアムロ・レイになるのか?
「劇場版は「前半部」が最高だったけど、後半のキラキラアニメはね…。
しかもテレビ版が始まったらマチュ?だかいう若いガキのキラキラアニメが
続いて途中で切ったわ。俺らガノタをガン無視してて最悪だったわ~」
みたいに今騒いでいるファンは手のひら返しするのでは?と疑っている。

ガンダムにしてもエヴァにしても、バイクとか音楽にしても、批評にしてもそうだけど、先行研究とその文脈を理解してないと入っていけない閉鎖性と
いうか、古参ファンが新規ファンを通せんぼしてしまってジャンル全体が衰
退していくという問題は普遍的にあると思っている。
ガンダムはこう理解するのが正しいとか、エヴァを観るならその前にまず、これとこれを読めとか、ビートルズも聞かないのにロックファンを語るなとか、中上健次も読んでないのに批評家を語るなとか。
まず専門書を百冊読まないとその分野について語ってはいけないのか?
そんなことない、と思って僕は、とりあえずガンダムを冒頭ナレーション
だけで解説してみた。というと偉そうだけど。
専門書を百冊読むのとは別の入り口を作ってみようとしたのかも。
先輩に頭下げなくてもガンダムを観れるようにしたい、と思う。

ガンダム最新作を観るのに、ファーストのしかもテレビ版の第一話から観て
かないといけないのか?
そんな圧があったら新規ファンはますます来なくなると思う。
ジークアクスの「前半部」は、うーん、ネタバレ回避する言い方が難しいけど…、騙し討ち的に履修させて、それで古典に興味を持ってくれる人が一人でも増えればいいな、という戦略なのかもしれないけど。そうでもしない
と、いくらお勧めしても最新アニメしか見ないだろうし。それはいい。
でも昔のアニメは話数も多いし、ハードル高すぎと思う。
というわけで、ジークアクスは前半部も後半部も僕的には良かったけど、
無意識的に不安を感じたのかもしれない。
前半部のことでネットで盛り上がっているのは、分かっているオジサン達ば
かりなのでは?普通に分からなった若い人はツイートもせず、単に不満を溜
めて観なくなるだけなのでは?

まあジークアクスが盛り上がらなくても、新規ファンが付かなくても、
一視聴者である僕が心配する義理もないけど。
でも新規ファンが付かなかった結果、古参ファンに媚びて旧キャラが出まく
る展開になったりしたら嫌だし。
ツイッター上で、「先週のハ〇トに続いて、今週はついにカ〇・̪シデ〇が登場!」とか古参だけで盛り上がってたら悲しいし。
なのでなるべく手軽に、43話も見ないでガンダムを理解できる方法は無いも
のか?と考えて、初代ガンダムの冒頭ナレーションなら一分半しかないショ
ート動画だし、手軽に観れる。これをヤマトのそれと比較すればガンダムの
見方というか特殊性は浮き彫りになるのでは?と思った、のかも。

「ガンダムの敵はジオンでも連邦でもなく人類そのものの性(さが)」という
結論が出て、僕自身の理解も深まったので良かった。
主人公のアムロ君は戦場でチート級に活躍するし、そんなアムロ君に感情移
入して読者も気持ちよくなる。でもその「敵を無双して認められる気持ちよさ」は大量殺人だし、人類の性(さが)そのもの。アムロ君を通じて読者に「無双」させ、「過ち」を読者にも体験させる仕組み。そしてアムロ君は、人類はそんな性(さが)から脱出できるのか?という結末に向かっていく。

というのがガンダムのあらすじだと思っている。
冒頭ナレーションだけでは不十分で、「シャア」と「ニュータイプ」について解説を追加する必要はあると思う。それはいずれやろうと思う。

ジークアクスは良かったけど、ネット上には古典の知識を前提とした考察動画ばかりが溢れてるのが気になる。「マチュはハ〇ーンなのか?」とか何?古参の知識マウントにしか見えない。「俺ハ〇ーン知ってるんだぜ偉いだろ⁉」てこと⁉ハ〇ーンを知ってる老人しか盛り上がってないのかよ⁉
だとしたらヤバいよジークアクス!

というわけで今回は、ガンダム最新作ジークアクスをガノタの僕が観たら
前半部も後半部もよかったけど、ネットの盛り上がり方は前半部の褒めばかりだし、考察動画という名の宇宙世紀の知識マウント合戦になっていてガン
ダム老人会の様相を呈していて悲しくなった、という愚痴でした。
「俺こんな裏設定も知ってるぜ」みたいな?「この宇宙世紀の設定資料によ
るとこうだから、マチュはこうなるはず」みたいなね。うっせえわ。
マチュのこれからの物語に期待!
マチュはマチュだし、ハ〇ーンじゃないよ!
というわけで。
しばらくサブカル話が続いたので、この間、リアルワールドでは何があった
か振り返ってみようと思ったけど。中居氏とかトランプ大統領とか、
ツイッターでちょいちょい流れてくるし、気になってる。
でも今日は愚痴ってしまった。
ネタバレ回避しながら愚痴るの難しい…。そろそろ解禁でいいのでは?
というわけで、また明日♪

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