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派遣先に水筒を忘れて帰ってしまった


その派遣先はきっとこの先行くことはない職場で

家から電車で30分程かかり

運賃は片道190円

“最悪だ。時間もお金もかかるし手間過ぎる。破棄してもらうか…?いや、潔く戻ろう”

派遣先に取りに行く旨を連絡し、担当者が退勤後になるかもしれないため、ドアの外に置いておいて欲しいことを依頼した

憂鬱な気持ちを感じながら電車に揺られ派遣先へ向かった


到着時には18時を過ぎ、室内の電気は消えていた


ドアの外に手提げ袋に入れて下さった水筒があり、受け取った

中を確認すると、ミモザの花と、“お疲れ様”のメモが。


見た瞬間に心がじんわりと温まっていくのを感じた

派遣でもう会うことはないであろう私に対して、この心遣い


とてもとても嬉しかった


出逢い、一期一会に感謝したのはいつぶりだろう


私もだれかにお返し出来るといいな


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