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ベテルギウスの夜に:復讐

ベテルギウスの夜に:復讐


《目には目を歯には歯をと律するハンムラビ法典・・それ以上の罰を与えては成ら無いなのだが・・・・》

この作品は、『花園学園』の続きです。

 さて、話は前後するが、
『愛のエプロン大復活スペシャル』で尾崎夫婦が、
メインゲストに呼ばれている事を覚えているだろうか、
尾崎道真こと浮気男は、めぐたん と知り合うまでこの手の
料理の下手くそな女性が、無茶苦茶な料理を作る番組は、
大好きだった。お腹を抱えて笑った。
しかしながら、ゲストとして呼ばれたのだ。お世辞にも料理
の才能が有るとは言え無い めぐたん の料理を食べて美味し
いと言わなければ成ら無いのだ苦痛だ辛い。
彼女には、卵の割り方しか伝授出来て無い。最近の若い人は
奇妙に思わ無いかも知れ無いが彼女は卵も正しく割れ無かっ
たのだ。肉や魚を焼くと真っ黒く焦げているが、中は火が通
って無い。
道真は、食題を聞いて少し安心した。
カレーライスだ。テレビ局側としたら家庭料理の代表として
選んだらしい。
カレーは、市販のルウを使えば、誰でも無難に出来る。
カレー粉から作ったとしてもそこまで非道い物には成ら無い
だろう。でも変な隠し味として隠しきれ無い、大量の
チョコレートやコヒー・納豆を入れた女の子を大笑いして見
た事が有る。彼女には隠し味など考えず基本に忠実に料理し
て欲しいと願ったが、彼女に伝える事は出来無かった。
 料理が始まった。めぐたん は子羊の骨付き肉を選んだ。
食べ慣れた使った事も有る、牛肉や豚肉や鶏肉を使って呉れ
と思った。彼女は、味付けもし無いで鍋にぶち込んでいる。
骨付きラムの水炊きか、これは、一視聴者だったら、僕の妻
で無かったら、笑いながら見ていたのだろうが辛い。
せっかくの子羊が可哀想だ。野菜の切り方が、おぼつか無い
無茶苦茶だ、冷や冷やだ。
怪我をし無くて良かったと思った。人参は皮を剥いて無い、
ジャガイモの皮は斑に剥けている。
切った大きさはバラバラだ。でも怪我が無くて良かった。
火の通り易い野菜、煮崩れし易い野菜、関係無しに鍋に放り
込んでいる。お湯が跳ねた。キャと叫んで飛び退いた。
火傷が無くて良かった。自分が教えている時なら、可愛いと
感じた筈だが、彼女が笑い物に成っているだろうなとは思う
けど怪我だけが心配だ。

樫木愛のカレー調理

カレー粉が中缶丸々一缶、ぶち込まれた。
炒めもせず小麦粉も加え無い。
業務用の特大缶で無くて良かったと思った。
恐ろしい料理だ。見ているコッチの感覚も麻痺した。

 「隠し味」

そう言って板チョコ一枚ぶち込んだ。見ていた料理評論家が
言った。

 「チョコレートは、コクが出ると言うので使われる方も多
いのですが、一寸多いですね・・・」

評論家も余りのおぞましさに絶句し当たり障りの無い論評をしている。
ご飯が炊き上がった。水分量を間違えている。
ベチョベチョだ。最新の炊飯器は偉い、標準の倍の水分量な
のにギリギリ、ご飯に出来上がっている。カレー色している
恐ろしい匂いのする液体が皿に盛られた。
ベチョベチョご飯の上に掛けられた。
試食タイムだ。道真の前には、大盛りの得体の知れ無い物体
が存在した。道真は存在して欲しく無いと思ったが、
食べた。皿には、新婚旅行で訪れたフランクフルトの工場で
彼女が作った男根の形のソーセージが載っていた。
調味料が無茶苦茶で作ったアレだ。
口の中が辛い、劇辛・劇苦、訳の分から無い刺激が襲って来
る。料理評論家は、スプーンを手に見ている。
完全に毒味役だ。それならば、奴らにも食わして遣る。
悪い感情が目覚めた。出来るだけ平静を装って食べた。
しかしながら、完食は、絶対に無理だ。

 「一寸、量が多いな。僕は、めぐたん の愛で一杯だよ。
愛しているよ。めぐたん」

何とか、誤魔化そうとした。
評論家達は、一口食べて好き勝手な事を言っている。多分
本音だ。

 「今まで食べて来たカレーで一番ユニークなカレーでし
た。もう十分味わいました」

道真は、番組収録後、救急車で搬送された。胃は洗浄され、
暫く点滴生活だった。

 「まさか入院するまで非道い事に成るとは、思わ無かった
わ」

 「多分、僕が久美を抱いたから、お仕置きだろう。可哀想
に審査員達も非道い目に合わせちゃったな。
幾ら君でもアソコまで壮絶な料理は出来無い物、子羊が
可哀想だったね。退院したら、羊肉の美味しいグリル作り方
を教えるから、それを使ったカレーも今度は口直しに作ろ
う。
君も料理がヘタどころか、殺人料理と言われてプライドが、
傷ついただろう。御免ねフォロー出来無くて」

 「ええ、まあ、そうね」

彼女は、困惑した。真剣に料理を作っていたのだ。
浮気に対する復讐では無いのに入院したダーリンはそう思っ
ても仕方が無い、何か腹立たしいけど結果として復讐出来
た。
でも世間の評判で殺人料理の めぐたん と呼ばれるのは嫌
だ。掴美が、お見舞いに来た。彼女が働いている病院だ。
一寸、立ち寄ったという方が、正しい。

 「面白かったわ。貴女、天才ね。あんな料理、考えたって
無理よ」

掴美もお腹を抱えて笑っていたのだ。

 「非道いは、そんな言い回し」

 「極、世間一般的な反応よ。バラエティクイーンの
ののこ ちゃん以上よ料理に関しては笑ったわ・・・御免御
免、お二人に相談が有ったのよ。ディーバだっけ貴女に
そっくりなセックスロイド、直に報告に来て呉れたの貴女
以上にセックスの達人ね。私、失神させられそうだったわ。
これは感想よ。凄かったんだから、あ、話、戻すわ。私が、
小学生の時レイプされたの知っているでしょう。その犯人
のDNAを採取したと教えて呉れたのよ」

 「どうしてディーバが知っていたの」

 「デリヘル花園学園でセックスロイドディーバとジュンを
セックス修行させているでしょう。
ジュンの客が、不審な三人組だったの彼女、体液を採取した
らしいわ」

 「私はサガッピー似のジュンだけのつもりだったのに私似
のディーバが見ず知らずの男共に抱かれていると思うと複雑
だわ。ジュンの場合は、サガッピーの不祥事を完全に抹消す
る為の手段だったのに」

 「ディーバは、自分で修行してみたかったんだよ。
掴美に会いに行ってレイプ犯が見つかったと告げれば良いだ
けだが、二人で楽しんだんだよね。
掴美の方からモーション掛けた訳では無いよね」

道真が言った。彼は退院出来るほど元気だ。

 「嫌だ。一寸、お尻撫でたら、始まっちゃったの」

どっちもどっちだ。
興味からセックスロイドのお尻撫でる掴美も即、
レズビアンプレーを始めるディーバも助平だ。

 「君は、民事に訴えるつもりか、刑事事件じゃ死人が出て
無い以上、時効だ無理じゃ無いかな」

 「私、死にそうだったのよ。殺人未遂・保護責任者遺棄・
婦女暴行・拉致監禁の四本立てでどうにかなら無い」

 「新政府発足前で太政官政府の法律審議会解散して新しい
法律作れ無いのよ。
それに懲役10年ぐらいで満足するの非道い目に有ったんで
しょう」

めぐたん は、時効を撤廃依りもさらに恐ろしい、お仕置き
をすべきだと考えている。

 「なんで三人組は、捕まら無かったのか判ったの」

 「隠蔽されたのよ。筋肉は、政治家のどら息子。
子分の太っちょは、警察幹部の息子。ガリガリは、検察幹部
の息子。おまけにあの時、全員ギリギリ未成年で警察・検察
結託して隠蔽したのよ。
彼らは、厳重な監視の下に置かれたので再犯が無かったて事
で新たな事件を起こさ無かったから別件で捕まる事も無かっ
た。
太政官政府が出来、過去の権力者が一掃されたので彼らも
自由に風俗遊びが出来る様に成ったらしいわ。
でもDNAが一致したのよ。私を支援して下さった先生、
ちゃんと私の中の彼らの体液を保存していたの確かな証拠
よ。
でも悔しいは、めぐたん、貴女首相候補一位よ。
成ったら、時効と法律考えてよ」

 「私は、立候補していません」

 「でも間違い無く、貴女が総理よ。そうだ。
ザラ、めぐたんの当選確率は」

 「ほぼ、百パーセントです。確実に樫木様が、
次期総理大臣です」

ちなみに『愛のエプロン大復活スペシャル』は、首相公選時
に めぐたん に候補の資格が有るか否かを決める動議の特別
投票直前に生放送としてオンエアされた。
予定通の放送で有る。
彼女が立候補して無いから大丈夫だろうと放送局が判断した
のだ。掴美をレイプした犯人の処置を話合っている時は、
首相公選の確定投票前で有る。

 「だから、時効を撤廃する法律を作ってよ。
実際に捜査を継続し無くても証拠が揃えば起訴できるで良い
わよ」

 「貴女、懲役10年程度で我慢出来る訳、ザラ、判決を
予想して」

 「主犯格の男に懲役7年、後の二人には5年が、適当と思
われます。鷲尾様には不満が残るでしょうが法の下の平等は
変えられませんから、ご了承して下さい」

 「懲役を終えるまで重百八叩きに出来無いの」

 「何分にも明らかに百八叩きが刑に加えられる前の事件で
すから無理です」

 「ザラもヨハンもこの病室から接続を切るよ。
これから一時間はオフレコだよ・・・・・・掴美、
めぐたん、個人的な復讐の話を始め様か・・どんな目に遭わ
せたい」

 「私、無理遣り処女を奪われたの痛いと叫んでもナイフで
して続けたのよ。そして全裸で寒い山中に捨てられたの凍え
死にそうだったわ」

 「まず、痛い目に遭わせたら、全裸で冷凍庫は、確定ね」

めぐたん が言った。

 「膣痙攣は、どうだろうか、あの時の掴美に似たロリータ
のセックスロイドを抱かせて膣痙攣を起こさせ、その状態で
冷房が壊れた様な強烈な冷気で凍えさせるのは」

 「そうね。抱いていたセックスロイドが、死人の様に冷た
く成って怖がらせるの精神的に効くかも知れ無いわね」

恐ろしい計画が企てられた。特注品のロリータセックス
ロイドジュン・フウコ・ヒロミを制作した。関係者を少無く
する為、佐渡の邸宅で組み立てを行った。
田中氏を呼び、佐渡夫婦と掴美・尾崎夫婦・サガッピーで組
み立てた。

 「首相就任おめでとう御座います。
政務の方は、大丈夫ですか」

田中が言った。

 「大丈夫です。ザラが、総て纏め法案も提出しています。
優秀な官僚が国民に判る様な説明をするのに苦労しています
が、私はセレモニーに出れば良いだけなので思っていた依り
楽です。御陰で掴美の復讐にも参加出来ます」

 「非道い話ですが、ロリータセックスロイドは、
ミッション終了後、どうするつもりですか」

 「暫く、保管かな。小学校に通わせると明君みたいな不届
きな教師が生まれるかも知れ無い」

道真が笑いながら言った。

 「非道いは、明は、母親の綾さんに憧れていたら、琴乃に
惚れられただけよ・・・でも可愛いわ、私の小学生の頃、
そっくり」

掴美が自慢話を始めた。確かに可愛いが、掴美の子供の頃の
写真から依り可愛いセックスロイドを創造したのだ。

 「頼むわよ。私の可愛いコピーちゃん達。そしてアレが入
ったら、処女喪失を演じるのよ。痛がって
『嫌だ止めてと叫ぶのよ』
止めた奴は、お仕置き中止して遣っても良いわ。
でも奴らし無いでしょうね。
膣痙攣を起こしたら、冷たく成って死んだふりをするのよ。
激痛と恐怖を味合わせるのよ」

 その日が来た。メールで例の三人に
『花園学園です。ロリータセックスロイドは、如何でしょう
か、幼い無垢な女の子を合法的に犯しませんか、小学生が
設定ですから処女を味わえます』
と送ったら、直ぐに食い付いた。

 ホテルの一室のドアが開かれた。極秘の遊びなのでホテル
は花園学園指定と説明した。

 「オオ、可愛いな。三人もいるな」

 「お客様、三人様でいらっしゃいますね」

 「先輩、丁度良いじゃ無いですか、あの時、泣きじゃくっ
ていたけど僕達は処女を味わってませんよ。
僕達も今度は処女を味わいたい」

ガリガリが言った。

 「しかし、不思議だな。あの時のガキに似ている気がする
な三人ともだ。興奮したぞ」

太っちょが言った。
男達は、適当に相手を選んだ。ロリータセックスロイドの
ルックスに差異は無いのだ。彼女たちは、甘えた。

 「可愛がってね。優しい、お兄ちゃん」

 「優しく無くて悪かったな。脱げ」

 「イャン優しくよ。私、処女よ。セックス楽しみだけど痛
いのは嫌」

彼女は、程々に甘ったるい声で甘えながら、全裸に成った。

 「オー、毛は生えているな。遣り頃だぜ」

筋肉は、彼女をベッドに押し倒し、足首を掴み、脚を大きく
広げ、欲望を一物に込め、初々しいピンクの裂け目に突入し
た。

 「痛い、イターイ・・お兄ちゃん、優しくよ痛い」

彼女は、彼の背中を叩いた。ここで止めれば、単に刑法犯と
して収監されるだけだった。

 「イヤー、動かさ無いで痛い痛いイヤー」

筋肉は、叫び続ける少女の口を手で塞ぎ、腰を動かし続け
た。サイズが小さいから狭い狭い、良く締まる気持ち良い。
益々締まる気持ち良い。まだ締まる。

 「オイ、締め過ぎだぞ・・・痛いぞ・・オイ、抜け無いぞ
・・・なんだ息をして無い・・・まさか、死んだんじゃ
・・・セックスロイドだろ・・・オイ、寒いぞ・・
エアコンを切れ」

お仕置き

彼は、局部の痛みに耐えエアコンのリモコンを捜そうとした
が、重しとしては、かなり重い三十キログラム以上有る無理
だ。千切れそうだ。彼女の身体が冷たく成って来た。
機械だ。機械だ。機械なんだ人間じゃ無いんだ。そう思おう
とした。
でも人間そのものの美少女だ『痛い』と叫んでいた時は、
身体は暖かく柔らかかった。でも死体だ冷たく死後硬直して
いる。
怖い怖い嫌だ、それに寒い、誰か、エアコンを止めて呉れ。
痛みと恐怖と寒さの中、気を失った。太っちょとガリガリも
同じ状態に成った。誰一人、少女が『痛い』と言ったら止め
れば、こんな、お仕置きを受けずに済んだのに哀れだ。

 彼らは、警察病院のベッドにいる。
病室のそとには監視の警察官が付いている。
気が付いたらDNAの証拠を突きつけられ送検されるのは、
必至だ。犯人隠秘の罪も時効を撤廃した。
いや、隠した期間が長い方が重い罪に成る様に改正したの
だ。
ただし、隠秘の方は、自首したら、実質不起訴に成る様に
改正したから、迷宮入り事件は、自首が増え解決したのだ。
今回の三人は、形式的には、匿っていた元政治家や元警察官
僚・元検察官僚にDNAの証拠を突きつけて自首させたの
だ。彼らは、馬鹿親達に売られたのだ。人生の終演を務所で
過ごすのは、元権力者の老人には辛いらしい。

《次は『総理公邸』

目次は、『ベテルギウスの夜にプロローグ』にリンクを
張っています!
関連して『ベテルギウスの夜に解説(17)』で特殊な
語句を解説しています!

文末

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