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オーバーシュートの思い出(回路設計者として)

オーバーシュートの思い出(回路設計者として)

2020年3月20日(春分の日)初稿

昨日(3月19)政府専門家会議会見で有る単語が連発され
ました

 オーバーシュート

です!この単語を急に感染症患者が制御不能に蔓延した事を
示す事の様に報じられた?!

オーバーシュート

私は、電子回路設計技術者としてオーバーシュート・
アンダーショートに悩まされた事を思い出した!
上の図は、黒円で示したのは、電子計測器オシロスコープの
表示窓です!その中で青線で描いた物は、デジタル回路を
設計したので設計値として論理的には、この青線に成る事が
望ましく、少なくても近い図形に成る事が作成した電子回路
に求められます!
所が、実際には赤線で示したような波形がオシロスコープの
画面上に現れてしまいます!

オーバーシュート拡大

そこの金色の円で囲んだ部分が、デジタル回路で発生する
オーバーシュートです!拡大表示して見ました!
観て分かる様に時間的に青線の設計値に比べ時間的に少し遅
れ、更に設定して居る「高レベル」と記述した論理素子(
私が使用したのはTTLと呼ばれるICで規格上は、
2.6~5[V]と成ります)の高レベルまで電圧が上がる
事を示しています?!
この時の赤線で示した波形は、観て頂ければ分かる様に
高レベルの値より上に突き抜けています!
この現象がオーバーシュートです!
因みに「低レベル」と記述した電圧レベル(IC規格上は
0~0.8[V])まで下がって発生した波形の乱れを
アンダーシュートと呼びました!

さて私が、特にオーバーシュート・アンダーシュートに悩ま
されたのは、後に「システムバス」の名称でベンチャービジ
ネスADS社の画像処理装置のオプションとして販売した
パソコン(開発当時はNECのPC98がターゲット)との
超高速インターフェース≪実は、開発者の私としては、
「トライポートメモリー」の名称を会社に示した様に画像処
理装置本体と専用のビデオレート速度で動作する画像バスと
本体のCPUでアクセス出来るバスを設け、そしてトライ
ポートと3ヵ所を意味するのは、「超高速インターフェース
」として転送時間=0秒(詰り時間は一切掛から無い)為に
直接パソコンの内蔵メモリと同じに扱える様にした機構を考
えた!≫、
このオプションボード(画像処理装置側とパソコン側、
そして専用のケーブルで構成)は、私がベンチャービジネス
ADS社の電子回路設計者の製品開発で一番売れた装置に
成った?!
ただ、残念な事に私がマニュアルに「PC98の【システム
バス】に接続専用ボードを接続する事でアタカもPC98の
メモリーとして画像処理装置の画像メモリーにアクセス出来
ます」と記述した事にオッサンの営業マンが「システムバス
」と言う名称が気に入り、製品名を「システムバス」と
本来、パソコンの基本バス構造の意味が誤解される名称の物
に成った事です!
私は、当時20台の新人設計者、営業は、当時アラフォーで
脂ぎっている親父だった!
そして何故か、同業他社の製品にも「システムバス」名称で
同様なインターフェースが売られ、この画像処理装置という
狭い業界の標準的な名前に成ったとか言う噂を聞いた事が、
あり、恥ずかしく思ったのだ?!
横文字の響きが、カッコ良いと勘違いしたオッサン営業マン
が、開発者が「トライポートメモリー」と名付けた物を
本来別の名称の「システムバス」にゴリ押し的にした
からだ!

何故、私がヒツコク「システムバス」の話を出したか、
訝しがる読者様もディープ読者様で私が書きそうと考えた
人にも解説≪専門家会議で白髪オッサンのエライさんが
「オーバーシュート」の単語を使ったからだ?!
何で親父は横文字を使いたがるんだろう「それも必ずしも
的確な表現か如何か疑わしい単語を・・・」と示す為に
システムバスの話をしたのだ!≫

私は、システムバスの性質(画像処理装置とケーブルで
パソコンと接続する為)外部からノイズが乗る可能性を考え
てTTL7440だったかなオープンコレクタ型の出力を
使用して高電圧ドライブでノイズに打ち勝つパワーで勝負を
考えたのだ⇒
完全に設計ミス⇒自分自身のスイッチングでオーバー
シュート・アンダーシュートノイズが発生し抑える為に、
論理設計で無く!
基板のアース強化とノイズ吸収素子としてタンタルコンデン
サーに頼り切り乗り切った!
と言う不細工な素人設計だったと今では悔やんでいる?!
しかもタンタルコンデンサーを多用した事で私は、大手企業
に謝罪文≪ご指導ご鞭撻と言う単語を上司に付きっ切りで書
く様に指導された!≫何処にかと言うと日本IBMと松下電
器(当時)にだ!
何故か、先ずIBMがADS社の画像処理装置をハードディ
スクの実験用に購入を考えたのだが、NECのパソコンを
使用出来無い⇒
IBM-PCAT用の基板を新規に作成したら!
購入するとかの話に成り、私が開発したのだが、協力会社に
半田付けを任せ設計者の私が検品するのだが、ミスったのだ
⇒タンタルコンデンサの電極をプラス・マイナス逆に実装
されている事に気付か無かったのだ!
数時間のテスト程度では正しく動いていたが、納品先≪
日本IBMのハードディスク事業部の研究担当が門真の松下
電器内に設備を設けて実験していた⇒
長時間動作させるた為、逆挿したタンタルコンデンサが、
火を噴いて松下本社工場でボヤ騒ぎが発生したのだ?!
直ぐに原因は、焼け焦げたIBM-PC内のシステムバスだ
と分かり⇒
謝罪文を書き修理し動作チェックを行いIBMに送り返した
のだが、事故が起こった!ツマラン事故だ!
重い鉄で出来たIBM-PCATを梱包時ビニール袋が、
滑り私の足の甲を直撃した⇒
私は、暫く歩行困難に成った!≫とオーバーシュートには
ロクな思い出が無い!
そして私は、コンピュータソフトウエア開発者=
プログラマ≪当時、30歳定年制と噂されていて実は嫌がり
電子回路設計者として入社した心算だったが腕前を見込まれ
二刀流だった!≫が、回路設計の仕事から外されたのは、
言うまでも無い!

文末

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