見出し画像

複雑なものの糸をほぐし、その糸を輝かせてみる。


先日、SKS Japanというフードテックサミットに参加した。

SKSはスマートキッチンサミットの略。つまり、食卓における問題を解決するモノやシステムについての最先端展覧会、といったようなイメージ。

フードテックというのは、フードとテクノロジーをかけ合わせた言葉。つまり、食分野の課題を解決する最先端の技術やその技術を活用したビジネスモデルのこと。

そこに参加して気づいたのは、こうした「つまり、〜〜」といった言葉の変換をすることが自分の役割だということ。

まるで、一見複雑そうななものの糸をほぐすかのように。


今回展示されていたものはまるでSFの世界に出てきそうなものばかりだった。
例えば、3Dフードプリンター、減圧低音加熱調理器、コンニャクからできた刺身など。

3Dフードプリンターでつくられた
チョコレート。
食感を形で表現しているそう。


こんなものあったらいいな、というワクワクや妄想からきっと始まったものばかりなのだと思う。

私も今回は展示会の期間中ずーーーっとワクワクしていた。だからそのワクワクを自分の中だけに閉じ込めておくのは勿体無い、と思っていた。



そのワクワクの裏にはその妄想を叶えるために、どういった原理を使っているのか?、今はどういった課題があるのか?、今後の展望は?、など、科学原理と開発した人の努力が詰まっている。


そうした科学原理や努力に耳を傾け、まず理解する。

次に、整理して、どんな伝え方をしたら、その原理が伝わるか考える。

そして、その伝え方にワクワクも忘れずに盛り付ける。

解きほぐした糸を輝かせるように。

言い換えれば、興味のある人に複雑なものを理解してもらうための橋渡しをするような感じ。

それこそ、学問に深く関わる人や、その業界に深く関わる人の役目だという考えに至った。


きっと教授がポップな本を出版したり、テレビ番組に出演したりするのもそのためなのだと思う。


理解を促しながらワクワクを伝え、聞いた人をワクワクさせる。
聞いた人はさらに「こんなのあったらいいな」と妄想を膨らませる。
そして今度はその学問領域の人やその業界の人がその妄想を実現しようとする。

そんな繋がりが科学を人と人を繋げる、有機的なものにするのだと感じた。


私も一応、科学分野の人間ではある。それを名乗るためにはまだまだ勉強が必要なのだけども。

だからその橋渡しをしてみたいと思い、今回このイベントで学んだことの報告会を開いてみることにした。

大勢の前で話すプレゼンは苦手。
会をどう作り上げようか、一緒に報告会を作るメンバーはやりがいを感じてくれるだろうか、といった不安もある。

ただ、まずはやってみようと思う。
頑張る!



いいなと思ったら応援しよう!