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プリシュティナ(Pristina)からポドゴリツァ(Podgorica)にバスで行く方法!
コソボの首都プリシュティナからモンテネグロの首都ポドゴリツァへはバスで行けます。なんと飛行機で移動するよりも格段に安い安い!!実際の体験談を踏まえて、海外旅行が不安な方のために書き遺しておきます。
①チケットを買う(オンライン)
現地で財布を持ち出すのが怖い人は、オンラインでちゃっちゃとチケットを買っておきましょう。筆者は今回CheckMyBusのサイトからチケットを買いました。探せば他にも安いチケットがあったのかもしれませんが、裏事情としてこのサイトしか自分のクレカが使えなかったことを明記しておきます。
<CheckMyBusのサイト>
基本的にどの日程でも、午後17:00から午前00:45のバスが運行しています。値段は驚きの15.5€!飛行機だと乗り継ぎアリで100€を軽く超えるので、これはありがたい。サイトの購入画面から行きたい日程を選び、購入が終わったらPDFがダウンロードできます。
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印刷はしなくても問題ないです。スマホにPDFを保存していつでも見せれる用意はしておいて下さい。
②実際に現地へ
ここからは現地レポート、プリシュティナの中央バス停(Pristina Bus Station, Stacioni i Autobusëve - Prishtinë)は中心街からまあまあ離れているので時間に余裕を持ちましょう。どこがプリシュティナの中心か明確な定義は筆者ごときには出来ませんが、仮にAmfiteatri i sheshit Zahir Pajaziti(アンフィテアトゥルィ・イ・シェシットゥ・ザヒール・パジャズィティ、ザヒール・パジャズィティ円形劇場広場)からは、徒歩で20分ちょい掛かります。
<ザヒール・パジャズィティ円形劇場広場>
Amfiteatri i sheshit Zahir Pajaziti
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<プリシュティナ中央バス停>
Pristina Bus Station, Stacioni i Autobusëve - Prishtinë
市バスで行く方法もあるそうですが、筆者は金無し学生なので歩ける距離なら歩きます。道中は恐ろしいことに野良犬が闊歩闊歩しているので、頑張って無視しましょう。筆者は一頭の犬に300m程、餌付けもしていないのにストーカーされました。猫派なので嬉しくありません。
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③バス停到着、乗車
自動車がビュンビュン飛ばしていく道路の脇を歩きながら、ようやく中央バス停に着きました。だだっ広い土地の真ん中に主張の激しい建物が一つポツンと建っている感じです。
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(スタツィオーニ・イ・アオトブサェヴェ・プリシュティーナェ、バス停プリシュティナ)
中は学校のプールくらいは広く、ベンチの数にも余裕があります。バス乗り場へは出入り自由で、外にはカフェとコンビニも何軒かありました。一応チケットカウンターの窓口もあったので、現地でチケットを買いたい人はそこで尋ねてみて下さい。Wi-Fiは飛んでいるらしいのですが、パスワードが掛かってる上に、肝心のパスワードがどこにも記載されていないため使えませんでした。
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さあ、張り切って出発40分前に目的地に到着したため、目的のバスが何番ホームに停車するかが分かりません。チケットに書いてあるVETONI TOURISTの文字が書いてあるバスが来るまで待ってみます。
16:32にそれらしき青いバスが来ました。今回来たのは西側の15番ホーム。他の乗客がお別れのハグをしたり、荷物を取り出したり、再会のキスをしている中、自分だけこのバスに乗って良いのか自信がありません。行き先看板にもPodgoricaの文字がありません。運転手に「ポドゴリツァ?」と訊いたら、Yesとのことだったので、出発まで30分もありましたが、いい席を確保したいため誰よりも早く乗車しました。バス乗車時にはパスポートもチケットも見せる必要はありませんでした。チケットには席番号が14と書かれていましたが、バス内に席番号は書かれていないので自由席です。
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④休憩とチケットチェック
30分経ちましたが意外と乗客は少なめ、隣に誰かが座ることもなく17:00の定刻通りに出発しました。
それと同時にバスの添乗員らしき人が乗客からパスポートを回収しに来ます。顔写真のあるページを開いて渡しましょう。この時点ではまだチケットチェックはされません。15分ほどで同じ人がパスポートを返しに来ます。まだスタンプなどは押されていなかったので、恐らくパスポートの有効期限などを確認していたのだと思われます。
途中よく分からないバス停で停まっては、外の乗客を乗せていたので、段々と席が埋まっていきます。次第に相席になる客も増えてきました。バス内は消灯され暖房が効いていて暖かいものの、換気をしていないので車酔いする人には地獄かもしれません。その上、バスが停まる度にタバコ休憩する人が大勢いるので、空間内にうっすら喫煙所の匂いが広がっています。また、車内スピーカーからは音量を間違えたアラビア語のパリピな曲が断続的に流されるので、質の良い安眠は期待できません。
途中プリズレン(Prizren)近郊のケバブ店(Qebapatore Te Bisa)横でトイレ休憩がありました。横にコンビニらしき建物もあったので、そこで買い物をしている人もいました。車内は食事可らしく、ケバブを買ってバス内で食べている人もチラホラ。
<Qebapatore Te Bisa>
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19:20頃にコソボ-アルバニア間の国境に到着しました。目的地はモンテネグロなのに何故?と思う人もいるでしょう。このバスは一部アルバニアを経由してモンテネグロに行くルートを通っています。国境ゲートでバスが10分ほど停車していましたが、パスポート検査などはなく、そのままバスは通過していきました。個人的にアルバニアの入国スタンプが欲しかったけど仕方ない。
<コソボ-アルバニア国境>
Border Crossing Morine - Vermice, Vendkalimi kufitar Morinë - Vërmicë
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モリーナェ(アルバニア)---ヴァェミーツァェ(コソボ)国境
国境を過ぎて10分くらい後に、ようやくチケットの確認が来ました。どうやらバス車内でもチケットが購入できるらしく、むしろその場で買っている人の方が多かった印象です。スタッフに行き先を告げてお金を渡し、チケットを受け取るやり方のようです。自分はチケットのPDFをスマホで見せて、何も言われずに済みました。また後でスタッフが戻ってきて、「Photo」と言われ、チケットPDFの写真を撮り、それだけでチケット確認は終了です。
20:20くらいにアルバニアのKarburant Kastrati(カブラント・カストゥラーティ)というガソリンスタンド兼コンビニで20分くらいの休憩がありました。筆者もトイレ休憩の後にお菓子とジュースを求めコンビニへ。男子トイレはとても清潔で快適。コンビニは値段がアルバニア・レクなので高いか安いかが分からないものの、品揃えはスーパー並みです。カード決済ができるのはありがたい。出発時刻になると運転手が大音量クラクションを鳴らすので分かりやすいです。一人乗客が戻っていないアクシデントがありましたが、添乗員の捜索もあってか10分くらい待ってようやく彼が帰って来ました。
<ガソリンスタンド兼コンビニ>
Karburant Kastrati
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⑤予告なしのバス乗り換え
丁度22:00に慌ただしい動きが。バスがガソスタの横で急に止まり、添乗員が「Podgorica」と言って外を指さすので、恐らくバス乗り換えのことだと直感的に感じ取りました。荷物を全部持って外へ出ると、緑色のバンが横付けされていました。行き先にPodgoricëと書いてあるので、これに乗り換えるのだと分かります。さっきまで乗っていたバスにはポドゴリツァが書いてないので、そのまま乗っていたら違う方向に行ってしまったことでしょう。緑色のバンも、チケットに書いてある同じVetoni Touristの会社です。
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ちなみにこんな場所
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車内は充電コンセント無し、Wi-Fi無し、席が硬く振動がひどい
⑥モンテネグロでパスポートチェック
22:48にとうとうモンテネグロ国境まで来ました。まずはアルバニアの出国検査です。今度は全員下ろされて、一人ずつブースの中にいる検査官とパスポート検査を行います。特に質問をされることもなく、パスポートを提出したら顔を見られて終わりです。スタンプは押されません。
<国境検査場の場所>
Border Crossing Hani i Hotit - Bozhaj, Vendkalimi kufitar Hani i Hotit - Bozhaj
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ハニ・イ・ホティートゥ(アルバニア)---ボージャェイ(モンテネグロ)国境
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アルバニアでの出国検査が終わったら、その次はモンテネグロの国境検査場へ歩いて行きます。当時は雨が降っていて、パスポートが濡れないか心配でした。
モンテネグロ側でもやることはさっきと同じで、何か質問されることもなく、とうとう念願の入国スタンプを貰って終わりです。
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![](https://assets.st-note.com/img/1709927883137-YbacpLBNPp.png?width=1200)
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特にトラブルもなく国境を通過できたので、あとは目的地に着くのを待つばかりです。
⑦ポドゴリツァ到着
23:32にようやく目的地のポドゴリツァ中央バス停に到着です。運転手さんが「ポドゴリツァ!」と叫んでくれるので助かります。ほとんど深夜なので、客は自分たちしかいません。
<ポドゴリツァのバス停>
Podgorica Bus Station, Аутобуска станица Подгорица
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Dobro došli Podgorica(ドブロ・ドーシュリ・ポドゥゴリーツァ、ようこそポドゴリツァ)
バス停の中はそんなに広くないものの、ベンチは6つくらいあります。筆者はこんな時間にホテルのチェックインなんて出来ないと分かっていたので、ここで夜を明かしました。ベンチで横になっても誰かに咎められないので安心です。一応貴重品は服の内ポケットに入れておきました。外にトイレはありますが、現金のみで0.4€掛かります。
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![](https://assets.st-note.com/img/1709929369922-TMy2RFXcjm.png?width=1200)
Podgorica Autobuska Stanica
(ポドゥゴリーツァ・アオトブスカ・スタニーツァ、ポドゴリツァバス停)
Prijem i slanje novca Western Union
(プリーイェム・イ・スラーニェ・ノーヴツァ、お金のやり繰りならウェスタンユニオン)
国境通過のバス旅は、向いてない人にはかなりストレスかもしれません。ですが、今回の旅だけで交通費はたったの15.5€(だいたい2500円)のみ!飛行機で移動すると確実に100€越えになって大変です。特にヨーロッパ留学で毎度お金に困ってるけど、色んな国を巡りたいという人にはバス移動は打ってつけです!
日本ではコソボもモンテネグロも認知度は壊滅的に低いですが、それでもこの体験記を読んで1人でも旅行に役立ったという結果になれば幸いです!