テクニカルトレード 超入門2 資金管理編
みなさん、ごきげんよう。前回はテクニカル分析とは何なのか?という基本的なことを記事にしました。今回は、テクニカルトレードには避けては通れない、資金管理について書いて行きたいと思います。
資金管理とは
トレードを始める前、もしくは始めたばかりの頃は、がんがん儲けようと成功したイメージしかないかもしれません。私もそうでした。しかし、それほど相場は甘くはありません。なにせ、プロの機関投資家ががんがん相場に参戦してきているわけですから、初心者トレーダーなんてカモ以外の何物でもありません。
テクニカルトレードは、いろんなインジケーターを使って買いシグナル、売りシグナルを拾って売買をしていきます。しかし、必ず当たるインジケーターはありません。よく言われますが、テクニカル分析によるトレードの買いシグナル、売りシグナルには、ダマシと呼ばれる外れを引くことになります。
それでは、なぜテクニカル分析をするのでしょうか?株や為替が上がるか下がるかの確率は50%です。何もせず、買ったり売ったりするのは丁半博打と同じです。
そういった中でも、株や為替には上げやすいタイミング、下げやすいタイミングというものが存在します。テクニカル分析は、その上げやすいタイミング、売りやすいタイミングを見つけるために行うのです。50%以上上げやすいタイミング、50%以上下げやすいタイミング、これを相場の優位性(エッジ)といいます。
テクニカル分析でエッジを見つけることができるとしても、それは当たる確率が50%より高いというだけです。つまり、確率が70%だとしても、10回トレードすれば、3回は失敗するのです。
しかも、トレードは確率だけではありません。例えば、当たる確率が70%の手法があるとしましょう。1度のトレードで1万円儲かりました。10回やって7万円利益確定をしました。しかし、残り3回の失敗で1回10万円の損失を出したらどうでしょう?7万円の利益に、30万円損失。勝率は7割でも23万円の大負けです。これ、意外に多いです。コツコツドカーンと言われる現象です。
さらに7割当たる手法があったとして、100万円の資金があるとします。その100万円を1度に全部突っ込んで、最初に外れを引いてしまったら、その時点で口座は破産することになります。
このように、自分の資金の中で、どれだけの金額で建玉を建てるか、どれだけの含み益で利益確定させるか、どれだけの含み損で損切りするのか。これらを緻密に計算しながらトレードをしなければなりません。そのことを資金管理といいます。
資金管理のおすすめ書籍
テクニカル分析に関する書籍は、買いシグナル、売りシグナルについて書かれている本が多い中、これだけ丁寧に資金管理ついての解説してくれている本は私が読んだ中ではないです。非常に素晴らしいです。
この本には、タートルズと呼ばれる、トレーダーズ集団が使っていた資金管理法が解説してあります。タートルズに関しての書籍はたくさん出ているのですが、どれも洋書の翻訳本なので、長くて難しくて読みにくいです。この本は書いた小次郎講師によって、世界的にも資金管理に定評のある、タートルズの資金管理法をめちゃくちゃわかりやすく書いてあります。資金管理は個人のトレード環境や資金量によっても変わるものですが、初心者の方が最初に自分で資金管理のルールを作るのはむずかしいと思います。この本にある、タートルズ流の資金管理ルールは非常に優れているので、たくさんのトレード経験を積むまでは、完全コピーでご自分の資金管理ルールにすることを強くお勧めします。
さらに、この本の終盤は、これまた初心者にとても分かりやすくて、利益の上げやすい手法の移動平均線大循環分析と呼ばれる、移動平均線のパーフェクトオーダーを利用した売買手法があるので、ダブルでおすすめです。
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