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パッと話してサッと去るのが雑談

子どものお迎え、ご近所さんとすれ違うとき、勤務先のエレベーターの待ち時間、人と会話をするちょっとした機会は毎日多くあります。

そんな時、私は挨拶以外の会話がなかなかできないことが悩みでした。
雑談なんてしなくていい、挨拶だけで十分と割り切れたらいいのですが、それだけでは気まずいし、これからしばらくは付き合う相手だから上手く付き合いたい。
そう思っていたとき、この本を手にとりました。


『雑談力が上がる話し方――30秒でうちとける会話のルール』
斎藤孝著

本書は、大学教授である著者が、雑談力を身に付けるための方法を、基本的な考え方と具体例をあけて紹介しています。

雑談力に話下手であることは、関係ない。
雑談の基本は挨拶プラスα
相手本位になれるかどうか
雑談の中身はどうでもいい。
話の途中でも、あっさり切り上げていい。

このような筆者の考え方は、必死に「何か話さなきゃ」と、自分のことばかりに意識が向いていた私に、雑談のハードルを下げてくれました。

中でも、話の途中でも、あっさり切り上げていい。
というのは、目から鱗でした。
せっかく話し始めたのだから、途中で終わらせるのはなんだか相手に失礼な気がしていたのです。
しかし筆者は、「終わりが見えているから安心できるのが雑談」と述べています。
なるほど、思い返してみると、「じゃあまた」と決してキリがよくないタイミングで去っていくことが多くありました。

本書を読み、自分の思い込みに気づかされたとともに、人間関係を円滑にするツールとして、雑談を気楽に考えてみようと前向きになれました。

話下手な人、会話をむずかしく考えてしまう方へぜひおすすめしたい1冊です。


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