ファイレクシア:完全なる統一 リミテッド事前攻略
まず、意識しておきたいのは毒3による堕落達成と毒10による毒殺には途方もない壁がある、という事。
相手が序盤もたつけば低マナ域でファイレクシア流濃厚接触して1か2の毒を付けて後から増殖、という流れも出来るが、そもそもパワー2毒性1が10回通るなら毒性なんて無くても関係なく勝っている。
ダニの群れはパワー1に対し毒性1なのでこれに比べれば効率的に勝利出来るように思えるが、回避がないのもそうだがダニを撒くカードの場に出るターンが遅すぎる上に数も決して多くないので、ダニ自体が頭数に入らない可能性は高い。
毒殺に関しては結論を言うと、下の4枚以外での毒殺は殆ど不可能であると思う。
疫病の看護者はいい線行ってるが、ブロック指定より前に見えているはずなのでトドメをこれで刺せるという事はないと思う。
感染と違ってクリーチャー戦に一切干渉しない能力なのが痛い・・・。
毒殺4銃士
一方で、堕落は枚数に若干の不安要素はあるが、質はどれも良く、重要な構成要素の一つになる。
概ね、毒性能力そのものが堕落とイコールの関係である、と考えてしまって構わない。
下のカードはあくまで一例。これ以上に強い物も多い。
なお、後手を踏んでしまったり、相手の序盤の守りが硬く濃厚接触の機会が無かったとしても、ファイレクシア流飛沫感染カードが点在しているので必ずしも初撃が必要になるとは限らない。
但し、堕落特化デッキか、増殖超超特化デッキで無いとこれらで与えた毒はほぼ確実に無駄になるので、取捨選択は厳しめに。
一方で、2回目の再登場となる増殖だが、マローらが複雑性を避けつつ油カウンターの収録は行う、という方針で進めたので、今回は+1/+1カウンター
及び-1/-1カウンターは一切登場しない。
増殖で増やせるのは、油、忠誠度、毒の3種類だけになる。
これは当然ながら、忠誠度カウンターの登場頻度が高く+1/+1カウンターの氾濫していた灯争大戦の増殖よりも1回分の増殖の価値が下がっており、
増殖を重く見た構築にはし辛い、パワー不足になってしまう事を意味する。
反面、開発もそれは承知しているのか増殖の実行に必要なカードのコストは軒並み割安になっており、ある程度気軽に増殖できるようにはなった。
とはいえ、油カウンターは2個3個乗せてもカード1枚の価値があるとは到底言えないカードデザインが多く、シナジーするから、というほんわかした理由で増殖をキメれば勝ちに近づくかというと、全然そんな事はないと答えざるを得ない。
一方で、流石にデザイン空間にも限度があったか+1/+1カウンターを事実上使ってしまっているクリーチャーもこっそり存在。
これをダイレクトに増殖で増やすのは勿論効果てきめん。
知ってか知らずか増殖の得意なカラーリングに存在しているので、狙う価値は大きい。
さて、ここからが本編。
どういうデッキを作っていくか、である。
今回はサンプルレシピを挙げていき、デッキ全体の解説をする事でなんとなく環境柄を理解してくれたらいいな、という方針で行きます。
というわけでまずは白黒堕落のサンプルをドン。
キーパーツはなんといっても《生体解剖の福音者》。
出来れば複数欲しいパーツではあるが、サンプルということもあり控えめに1枚という前提で。
んで、この重要パーツを《教化案内人》や、《ドロスの頭蓋爆弾》までも使っていく事で使い回してしゃぶり尽くしていく、が基本の勝ちパターン。
出来れば2マナ域は高品質なその他のアンコモンか、《腐り腹のネズミ》で
埋めきりたいところだが、それらの優良パーツは取れていない前提として、このデッキではクオリティの低い《砂丘動かし》と、自身は毒性を持たない《切歯の滑空機》で代わりに2マナ域を埋めている。
これだと、腐り腹のネズミの死亡誘発や《丸呑みの屑鉄罠》を使っても、
初撃の毒1が与えられずに増殖が開始できない恐れがあるので、カードパワーの低さに目を瞑って《伝染性尋問》《ヴラスカの堕落》を採用、遅くても丸呑みの屑鉄罠の出る5ターン目までには毒1を置けることを強く意識。
特に、このデッキは《次元の攪乱》《眩惑の妙薬》へのリスクの高い
《ドロスの魔人》をフィニッシャーに採用していて、もし実際に貼られたら
生贄処分は必須なのだが(但しライフロス能力は生きているのでギリギリまで引っ張って処分するのが望ましい)、《騒がしい這い回り》を起動して
魔人をサクろうとしたら毒が足りませんでした、などという失態は許され
ないので、多少弱くても戦闘を介さず毒を与えるスペルは重用せざるを得ない。(勿論、《滅殺の眼差し》や《教化案内人》で処理できるのがベスト)
際立ったフィニッシャーは魔人以外には特にいないが、堕落さえ達成出来れば《ファイレクシアの闘技場》で引き増しした、4枚搭載の切歯の滑空機で
速やかに撲殺出来るはずだし、安定した序盤に1/3到達による防御により
アリーナを置くタイミングで防御面に隙を晒さない、手堅い守りでペイライフもカバーして安全に沢山引く、という狙いのデッキ。
続いては油マシマシ系デッキのサンプル。
「ファイレクシアン・ガソリンスタンド」こと《逆巻く貯蔵機》によって
油を適度に補充しシナジーを生み出していく。
3枚の《錆蔦の培養者》の入ったマナベースから、出来れば《胎嚢》から
トークンを生み出し盤面を強化、引けなければ(あるいは両方同時に)逆巻く貯蔵機からゴブリントークンを生み出してやはり盤面を強化。
ガソスタは起動条件があるが、錆蔦とアクシオムでどうとでもなるだろう。
低マナ域での迅速で強固な盤面、胎嚢の起動・維持を前提としたマナカーブなので上の方のマナ域にフィニッシャーがおらずスカスカになっているが、
これを《危険な爆風》でカバー。
相手がダメージレースを仕掛けてきている場合は、胎嚢を消化しきる頃にリーサルに入れるだろう。お互いにらみ合いに入った場合はガソリンスタンドや頭蓋爆弾で給油してワンパン圏内を探ればOK。
3枚は明らかに過剰だが、無いと3/4で一生止まって勝てないので仕方ない。腐ったら《アクシオムの彫版師》で捨てよう。なおこいつも給油対象だ。
更にこのリストには究極奥義として《金線の酒杯》で本体に10点飛ばし、
酒杯を《不自然な修復》で拾うという20点バーンコンボのルートもある。
油20個が必要になるが、酒杯を先置きして錆蔦の培養者で土地を起こさないようにしておけば割となんとかなると思う。 ・・・多分。
さて白黒、赤緑と来たので最後は青のサンプル。
多少タッチされていますが、メインは青なのでということでひとつ。
メインの勝ち手段は「守り切れば勝てる」を体現した《発展の源》と
《底引き漁のドレイク》各1枚。
これらを大量の《実験的占い》でバックアップしつつ、当然カウンターも
構える。文字通り、守り切って勝つ。
初撃の毒1を濃厚接触するカードが薄いので《ファイレクシア病の前触れ》
を例によって採用、増殖して堕落させる事で《終焉よ来たれ》の有効範囲を
油類の増殖と並行して拡大、終盤まで重要パーマネントを維持していく。
2マナ域は枚数こそ多いが、初動として有効なアクションが少なく、特に
堕落付きの熊を返せないのは致命的なので《ぎらつく予見者》を複数採用、
増殖・堕落面で相手に楽なリソース管理をされないようしっかり牽制。
なお入れていませんが《胆液板のゴーレム》が有るとぎらつく予見者が更に
一回り硬くなって攻撃にもいけるのでより旨味。
実験的占いがドローソースを兼ねるとはいえ、増殖させたいパーツを実験的占いから引いてくるのは機会損失が発生するからフルパワーとはいえなくなるし、除去を避け切れない事も当然ながら発生する。
このようなケースでは、やはりクソビート以外あるまい。切り替えが大事。
《タイヴァーの抵抗》を引けた場合は顔面にぶつけていこう。
勝てばいいんだ勝てば!
というわけで今回の記事はひとまずここで終わりとなります。
ここで登場した構成・コンボはあくまで一例なので、これに拘らず
自分なりのセオリーや構成を考えてみるのが大事。
続きは君の眼で確かみてみろ!
ここまで全文読んでくれた諸兄はお疲れ様です!
ありがとうございました!
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