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海のはじまり感想〜それぞれの特別〜

ほのかです。今回は初めてドラマの感想話を。🌊
夏クール月9海のはじまり、もう賛否両論で。笑
私も毎回ギリギリまで視聴するか否か悩むくらいモヤモヤしたりしんどかったりするようなドラマでした。
で、ようやっとTVerで完走。🏃‍♂️‍➡️
⬇️Yahooに登場人物に共感できねえ!という記事もあるくらい、大変なドラマだったんですが。そして私も共感できない部分はたくさんあったんですが。でもまあ、きっとこういうことってあるのかもしれない、って思いながら。
このドラマのテーマをどうしても自分の中で言語化したい!と思いながら観ていたので、最終回が終わったら記事に書くことは決めていました。

最初は、「血縁ってそんなに特別か?」みたいなことを書こうとしてたんです。でも、というよりは。
みんなの特別が絡まってこういうことになったのかなあ、みたいな。ひとつ違えば、全部変わってたかな。そういうことの積み重ねだよっていうドラマだったのかな。って思いました。笑
いくつか、書いていきますね。その前におさらいを。

夏くんの元恋人の水季さんが亡くなったことを知り、その葬式でさらに水季さんの子供、海ちゃんがいることを知る。(大学時代のあれやこれやでできた子供)
その海ちゃんを巡って夏くんと周りの人は、、。というお話。

あれやこれやの詳細はまた別の議論になっちゃうので省いてお話しします。😌

相関図(公式より)

01.水季の特別

これはきっと、「幸せ」な気がします。
このドラマの序盤、言葉を全く選ばずにいうと水季は身籠ったことを夏くんに伝えて中絶同意書にサインさせて一方的に別れました。😅(怖い)
で、多分自分も中絶する気でいたんですね最初は。
(だがしかしある人の手紙でやっぱり1人でも産みたい!となりこの結果に)

きっとこの選択の時点で、自分の人生を生きること(そしてそれを相手にもしてもらうこと)が幸せだという価値観があったんだろうなあと推測。
水季の語りの中で何度も「選択肢を狭めないで」という言葉がある辺り、そうなのかなと思っています。
視聴者の多分半分以上にはこの価値観ゆえの選択が自己中に見えてたりもしましたけど、、、😅

でも海ちゃんと過ごす中で母親として一緒にいる幸せとか、ちゃんと血の繋がった父親のことを知ってる方が幸せなのかなとか幸せの価値観が揺らいでいった可能性はある。夏くんの家に行く練習とかそういうシーンありましたけど(怖い)それももしかしたらそういうことなのかな?とか。
最終回で「あなたのパパがいたから、海がいるんだよ」みたいなことを過去に語りかけてましたもん。海ちゃんに。でも黙って産んだことに後悔はないとか言ってたから当初の幸せの価値観はあったのかも。
あとは、夏くんにいてほしい時はそんなにないかも?とか言ってたのは慈愛(子供に対するもの)と愛(夏くんに対してとか血縁への価値観)は違うと切り分けてたとか。🤔

こっちからしたらシンプル自己中に見えるときも多々あったので、一生懸命考察しております。笑
でもこういう考察が膨らむのって結構個人的には楽しいです。ずっと支えてくれてた津野くんはなんで踏み込んだ関係にならないんや、、かわいそうやん、、と思ってたけど。血縁に対する考え方とか育てるということや愛着と愛情を切り分けて考えてたのかも。🤔
なーんかむずかしいですねえ。うーん。

02.朱音の特別

これは手短に。「血の繋がり」かな。水季のことは心配してあれやこれや生前も死後も世話を焼いてたし、その孫の海ちゃんのこともかわいがってました。
だがしかし。私は忘れていないぞ!ということがひとつ。ずっと支えになってきてくれた津野くんに対して、彼が遺品整理のお手伝いをしに来た時こういうんですよ。「触らないでください、家族でやるんで」
私は血縁が特別という気持ちは個人的に一切ないのでこれに関しては怒りでスマホぶん投げそうになったけど、多分水季の母親の朱音さんは血縁がやっぱり特別、っていう風に思っててそこが水季から夏くんへの手紙を書くという行動に至らせたような気もしますね。SNSでも感想として似た者親子って言われてたし。夏くんにも最初冷たい態度だったり、娘が親より先に逝った経験を持つ人の気持ちをわかってくれとかいろいろ言ってましたからね。
もしかしたら血縁ってそんな特別なの?っていう話を朱音さんを通してしに来てたのかもしれないですね。

03.津野くんの特別

これこそ「海ちゃん」だと思いますね私は。うん。
この人基本ローテンションだし突き放した物言いをすることも少なくなかったんだけど、根っこは愛情深いし人に優しくて、だからこそ踏み込みすぎずに抑えるところもあるっていう人柄なのかなと。
でも自分が大切にしてきた海ちゃんから、例の葬式後の遺品整理以降急に引き離されて夏くんに対してどす黒い気持ちを持ってしまっていたと思います。
夏くんが海ちゃんに不安な思いとか嫌な気持ちを抱かせてしまった時誰よりも怒ってたし。お前とか言ってたし。😅
水季が気になってた、好きだったというのもあると思うけど海ちゃんが純粋に大切で水季のことも手伝って支えてたのかなと思います。彼の過去は分からないけど、もしかしたら子供関連で何かあったのかもですね。だからこそ上手に接することも水季の生活の背景を察してサポートできたのかも。🤔
なんか奥の方の想像がどんどん膨らみますね。笑
で、多分血縁よりも接した時間の密度とかそういうのに重きを置くタイプなのかな?と私は思います。
水季に対しても「なんで?俺でいいやん」感はどことなく出ちゃってました。笑 海ちゃんの父親俺でいいやろ、、、なんでや、、、感もあった。笑
私は血縁よりも人間関係の濃さ、密度、信頼度、そういうものの方が大切だと思っているタイプなので同じこと思ってました。私がシングルマザーなら頭下げて父親になってくれってお願いします。笑
途中報われないな苦しいな、って思っていたから最後に夏くんのことを許せて、頼られるまでになっていたことがちょっと嬉しかったりもしました。😌
すっごくそれも嫌だったと思うけど、夏くんがどうというより海ちゃんのことを見守るために頼られることも受け入れたのではないだろうか、と私は思ってます。

04.弥生の特別

夏くんの今カノの弥生ちゃんの特別とは。
これは「母親」かなと思います。この人こそが水季が海ちゃんを産むきっかけとなった手記を書いた人ですから。はい。彼女は仕方なく中絶した立場で、それをすごく苦しく思っている場面が何度もありました。
「忘れようと思うと余計寂しくなって、忘れないようにした。そしたら忘れても大丈夫って気持ちが軽くなって。だから人の子の母親やりたいって本気で思ったんだよ?」って言ってたくらい母になりたい思いが強くあった人です。
あとは自分の母親に対して複雑な思いを抱いてたりもするので、そういうこともあって子供を尊重して慈しむようなお母さんになりたかったんだと思う。🤱
いい人だなあ、、、というのは置いといて。でも。
幼い頃から顔色を伺ってきたのか、周りを見て最適行動をとってしまう面があったからそれができなかった。だから彼女は相手に迷惑をかけないようにときちんと話し合って、折れた上で中絶を選んだ。でも母親になりたいという気持ちを持ちながらそれを選んだから、子供を殺したと思っていて。辛い話ですよ。😭
確かに海ちゃんの母親ポジションに収まるのはビッグチャンスだったけど、ちゃんとそこで自分がよそ者だというような苦しい気持ち(夏くん海ちゃんといると元カノ水季が話題に上がることが避けられないため)
に蓋をしないことを選べて本当よかったと思います。
そこで母親=近くで家族として関わる だけじゃなくて友達のような距離感で、付かず離れずくらいで、夏くんとも別れてよく知ってるお姉さんくらいの感じで海ちゃんに関われてた最終回、これはいいなと思いました。幸せそうに見えたし。うんうん。
この海ちゃん問題に関していえば弥生さんは100%巻き込まれた側なので我慢しすぎる必要はないとずっと思ってたし、このことで不幸せにならないでくれと心から願ってたので本当によかったです。😌
誰?って感じですがここまで感情持ってかれるドラマって最近あんまりない気がするのですごいですね。

05.海ちゃんの特別

これは「ママ」なのかなと思います。そりゃねえ。幼い頃から水季ママと二人暮らししてきてたわけで、そんな広い世界にも出てないからそりゃそうでしょう。
水季の死後も形見のペンダントとかよくやってもらってた三つ編みとか読んでもらった絵本とか、そういうのを頑なに離さない子だったなあ〜と思ってます。なんでこんな親戚のおばちゃんみたいな書き方してるんだろうか。😅
「夏くんのパパ、いつ始まるの?」とか「夏くんと2人でいたって、ママがいなきゃ寂しいよ」とか。
お父さんサイドだったらヒェッってなっちゃうようなことめっちゃ言ってましたからね。😰
とにかくママを忘れないでいてくれること、大切なママに対して自分と同じくらい愛情を持ってくれてると思える人を求めてた気がしますね。だから馬鹿正直にママは死んじゃったんだよだのパパ1人でも寂しくならないように頑張るからとか言ってた、海ちゃんを正式に認知したばかりの頃の夏くんが受け入れられなかったんだと思われます。最終回のひとつ手前かな。
この2人の感じの噛み合わなさはちょっと正直見てられなかったですね。あーあーあー!って感じだった。
最終回でその思いに夏くんが気付けたこと、1人で奮闘せず今まで海ちゃんを支えてくれてた津野くんやら祖父祖母やら周りを頼れるようになったこと、本当に救われたわよかった〜と思いました。なんでずっと親戚のおばちゃん目線なんだろうか。

06.夏くんの特別

これはねえ、難しいです。水季でもなければ海ちゃんでもないと思ってるし、弥生さんでもないと思う。
もちろん水季とは本気で好きで交際してたと思うし、弥生さんのことも好きで付き合ってきたと思うし、海ちゃんのこともちゃんと愛してますよ。でもなー。
津野くんとか海ちゃんみたいに、この人を1番に‼️感はいずれの3人にも矢印向いてない気がするんですよ。自分の意志で愛するとかではなさそうかな。
こいつ、結構他人に合わせるが強いので。ナヨナヨしてるなあなんやねんと思うこともあるくらい他人に配慮してイエスノーが言えなかった男で。だから他の登場人物みたいに一本軸を決めるのが難しい。
でも強いていうなら、「今現在」なんだと思う。
フィルムカメラが好きなことも、その瞬間を切り取って大切に持っておきたいという表れなんだと思う📷
自分がどうとかではなく、置かれた環境の中で精いっぱい考えて幸せを求めるというかなんというか。🤔
だって弟の大和くんとは血が繋がってなくても仲良しだし、海ちゃんに出会ってからは彼女を幸せにすることが今は大切だと思って動いてきたわけですから。
時々待ってくれそれは違うだろっていう空回りの仕方も見てきましたが、、、こう書いてみるといい奴ですね。たまに海ちゃんファーストを頑張ろうとしすぎて弥生さんとか周りの人に失礼なことしてるときもあったけど。基本、ナヨナヨしてるけどそういう優しい男なのかもしれないなと思いました。
まあそもそも水季に振られた時に身体の心配してあげてたり、海ちゃんに寂しい時は寂しいって言った方がいいよって話してきちんと向き合ってあげてたり、今現在どうしたら幸せになれるのかな?っていうのを第一原理に行動してる、。意外と熱いやつかもですね!

07.最後に

こんなに入り込んでドラマ観たのは久しぶりです。
親戚のおばちゃんみたいになりながらドラマみて苦しくなって、現実の出来事でもないのにあれこれ考えちゃうところはかなりすごいなと思います。
きっと何が正解とかじゃなくて、違う価値観を上手に消化しあっていけたらいいんだろうなと強く思います。それにしても水季はもっと周りに伝えてもよかったんだよなあとは思いますが、笑

みなさんの好きなドラマや映画も教えてくれたら嬉しいです!今回はここまで!お付き合い頂きありがとうございました😌

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