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制服太郎の春の豪華ビッグスペシャル 4.15

第一部 制服太郎の激安vhs大行進

このコーナーは1000円以下で購入した激安vhsをレビューするコーナー。いゃあ1000円以下のvhsなんて中々よ
ルールは1000円以下。1000円以上で購入したvhsは紹介してはいけない。
探すのに苦労しましたよ。無くてさ。良い作品が。
大体良い作品って1000円以上当たり前にするから。
どんだけレベルの低いマイナーなvhsが出てくるか?
今回はコレ!

出た!つまらない確定vシネマ

以前「いかがでしょう」で2を先に紹介しましたが1も 偶然千円ポッキリで手に入ったので紹介致します。
まさかこのコーナーで紹介する事になるとは思わなかったよw

もう見る前からつまらないのは確定だ。何故なら2がつまらなかったからである。2がつまらなければ1もつまらないのだ。1はメディア展開が凄かった。テレカにLDに果てはCDサントラ、ビデオ発売記念の漫画の増刊号とかなり気合いが入っていた。
つまらない覚悟でさぁ見よう。どうせ乳など出ないのだ

いきなり糞みたいな展開

まさ子は板東に告白するも貧乳の為にフラれる。
その為に悔しく保健室から巨乳リストを盗み出す
それを元に巨乳の女子高生を襲いパイ型を取りに復讐し始める。ひでぇ。
2に比べて乳が出るわ出るわ。しかし好みの女優はいない為イマイチ。

あとは松本まりなとかと戦うだけ。
内容は44分弱の軽いムービーだ。にしても主演のかいはるみの歌が下手な事下手な事。

残りの15分はNG集。こういうのが嬉しい。

転倒シーン

モリクボという個人コンビニ。どこなんだろう?

素顔の樹まり子

マニアには堪らないのでは?

第二部 激安DVDの世界

vhsの次はDVD。1000円以下の激安DVDをご紹介!! さぁどんな微妙な作品が出てくるのでしょうか?
クレージー大作戦でした〜

まさかの名作

しかしながらこの作品がクレージー作品のピークだと思いますな。クレージー黄金作戦がピークというのが通説だがやはりコレがピーク。

出だしから歌って踊る

舞台はいきなり銀座の街中。植木等がいきなり歌って踊る。しかし銀座の宝石屋を白昼堂々と強盗!
そしてすぐに捕まる。あっけねえw
不良番長と石川五郎くらいだよ警察に直ぐに捕まりに行く男ってのは。

すぐに砂橋刑務所にブチ込まれる

刑務所の囚人たち

看守の加古井率いる刑務所楽団はバンド狂で加古井だけがやけに張り切っていた。
何故なら加古井の勤続15周年の表彰式が控えておりそこで演奏するからだ。

ちなみに犬塚演じる陣十郎は馬鹿が戦車でやって来るの兵六のオマージュとも取れる。

石川五郎が新たにムショに入る。ここで金庫に眠る10億円を奪う話を持ちかけ6人で脱走することを決意する。

脱走!

養老院のバンド慰問の際に脱走。
加古井も付いてきてしまう。車を強奪し逃走。

はっきり言うとここまで見ると展開はドリフ映画のようであり絵面は東宝クレージー映画にしては汚い。クレージー映画にしてはこの後も暫く汚い展開が続く。

服を強奪する為に服屋に放火

クレージー映画らしくない展開だ。
この後マフィアの元へ忍び込む。
しかしここから展開が次第に良くなって来てクレージー映画らしくなってくる。やはり脚本家が4人いて合作を行った為であろう。

金庫を開けると女が!

なんと金庫に金は入っておらず女がいた。この女も金庫を狙っており既に来た時には金が無かったとの事。
石川は仲間を裏切り女と逃げる事を決意する。
これはイタリア映画の黄金の7人のオマージュ
そしてこの裏切り方は日本一の裏切り男に繋がっていくのではないか?

途中で女に裏切られ捨てられる

日本一の断絶男に通ずるシーン

朝方土手で背広のまま起きるシーンは断絶男の冒頭を思い出させる。土手で背広のアンバランスが良い。

他の6人は伊豆のホテルに銀行頭取が向かう事を知り伊豆へ。途中渋谷駅に寄る訳だがこのシーンが貴重。
東急の青蛙の現役シーンが見れる。

駅長役は由利徹

始発列車で逃げる。だが東急渋谷経由で伊豆ってルート的には謎。
伊豆富士見ホテルで石川と合流。1週間滞在を決め込む

ホテルの余興シーン

宿泊費をショーを毎日行う事でチャラに。
ショーの構成はもちろん谷啓。
香港クレージー作戦を思い出させる。

人見明の警官
   

人見明扮する警官から指名手配書を渡されるが加古井も手配されておりすっかり気が狂ってしまい悪党になってしまう。

銀座にいる頭取のビルを読唇術を使いデパートの屋上から読み取る

珍しい映画での植木等の爺さん姿

シャボン玉ホリデーやらおとなの漫画ではよく爺さんやらちょび髭親父に扮していたが映画で扮したのはほぼ無い為、珍しい

再び合流

裏切られた女と再び合流する。女は頭取の手下として忍び込んでいた。

頭取を塞ぎ込むため工事標識をすり替える

ここら辺の展開は後の時代の不良番長なんかに通ずる

上手く10億円の金を盗む事に成功。
その後、地域の警察パレードの楽団員として潜入。
この時流れる大作戦マーチのアレンジが最高。
後のぶちゃむくれ大作戦のラストに通ずる

しかし加古井が10億円を持ち逃げし車で逃走。

加古井VS悪党VS6人のカーチェイスが始まる
ハナ肇大活躍。東宝クレージーシリーズ最大の活躍では無いのか?

ラストに逃げ込んだ先は元の刑務所!!

6人を連れ戻し意気揚々とするも加古井も捕まってしまう。再びムショ入りの7人はまたまた脱走を試みる。
今度はラスベガスに行く事を決意してEND
これが次作に繋がる訳ですな。

序盤はアレでしたが次第に良くなってくるという珍しい作品。7人の持ち味が活かせた良作でした。
前半がヤケにドリフ映画臭いのは池田一郎が絡んでいるからであろう。しかしドリフ映画の場合は5人とも悪党でムショ暮らしというパターンが定番だ。

第三部 押忍!空手部

なんかCSで放送されるらしいので。パックインビデオの未DVD化のvシネマがCSで放送されるとは。

高校同士の喧嘩モノ
彦摩呂若すぎw
空手部主将の高木が大活躍

むさ苦しいw でも学園一の人気者!!

美人マネージャーがやって来た!

ひたすら高木が大活躍するだけの暑苦しい中身の無い退屈な松竹暗黒時代の黒歴史映画でした。

お好み焼き屋のおばちゃんに正司歌江。

面白くありませんでした。良かったビデオ買わなくて。

第四部 美空ひばりのラッキー百万円娘

次は新東宝の名作。美空ひばりの現存最古作。
花売り娘のひばり。トラックに轢かれてしまう

エンタツに助けられる。

しかし入院費が足りずに困る。
エンタツが輸血し金をなんとか稼ぐ。ひばりは両親も行方不明で家も無い

川田晴久の歌うシーンが楽しめる

川田節が堪能できる。この時期は川田晴久とダイナブラザーズの時期。メンバーは他に灘康次、小島宏之、鹿島蜜夫。
川田晴久は美空ひばりの師匠であり川田節は後の美空ひばりの節回しに通ずるのだ。
しかしこの時期でも退院復帰後とはいえ川田晴久はかなり持病が悪化しており車椅子で舞台に立っていたとか。

エンタツの下宿先のおでん屋の親父にアチャコ

エンタツは10年も大学の落第しているらしいw
だがおでん屋の美人娘はエンタツに惚れている。
ただのオッサンやんけ。

これが古典派ギャグ

おでんかと思いきやたわし!ギャグが古い!

ロッパの養子になるひばり

しかし嫁にイビられ追い出されてしまう。
しかしロッパはひばりが可愛い。
まだこの時期のロッパは肥えている。

女房に逆らえず苦悩するロッパ

左は木戸新太郎。にしても晩年の木戸がよく分からない。浅草に出ていたらしいが。58年辺りに映画界から足を洗い、新喜劇などに出ていたが情報が少ない。

その後川田晴久の元に預けられ歌の指導を受ける事になる。実話やんけw
にしてもこの二人は黄金コンビである。

ダイナブラザーズのメンバーもちらっと映る。
一番右は若き日の灘康次

その後、ひばりの持っている偶然宝くじが当たり100万円獲得。20万を5人で山分けすることに。
ひばりはお金がいらないと言う。
大金を手にした事により親戚や父親を名乗る人が沢山現るがここで本物の父親が現れる。
そして100万を寄付する事に決める。
これにより認められエンタツはアチャコの養子になりハッピーエンド。

最後は東日本貿易博覧会場で新東京音頭を歌い終わり。

なおラストには美空ひばりは歌っていない。持ち歌が無いからだ。代わりに野上千鶴子や藤山一郎らが歌っている。美空ひばりはこの映画の公開後にブレイクするのだった。この年の8月に「踊る竜宮城」にて初のオリジナル曲の河童ブギウギを歌い、翌月に悲しき口笛で大ブレイクし、コロムビアとの専属契約を結ぶ。

翌年3月のハワイ公演 川田晴久と
堺駿二と

にしても実はこの作品、元はびっくり五人男という題で1949年にエンタツ、アチャコ、木戸、川田、ロッパをメインに公開され当時のポスターには美空ひばりは脇役だったが新東宝倒産時にフイルムの保管の都合で78分から50分にカットされ美空ひばり主演作に無理矢理仕立て上げられ再編集されたのだ。
カットされた28分の内の主は美空ひばりの歌唱シーンであり近年見つかった新東宝のアンソロジー映画の中からこの映画のカットシーンが見つかっているのが唯一の救いであり、DVDにもなっているので気になる人は是非。

YouTubeにも上がっているので是非。
また木戸新太郎がオープニングだとキドシン名義ないのも改題の証。

当時の台本を入手しない限りは真相は分からない。

にしても美空ひばりは凄い。若い頃から歌唱力が常人では無い。

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