心のシャッターが音を立てて閉じてゆく
「ここ、ホコリが溜まってるね。」
「わたしだけのせいじゃない。」
そういう意味で言ったんじゃないよ、と言うべきなのかもしれない。
よくある思い違いだ。
でも、そういう風に捉えられなかった。
ただの日常会話のつもりだった。
音を立ててシャッターが閉じていく。
心のシャッターが閉じていく。
あなたのせいだけじゃないのは分かってるし、その事実を共有しようと思っただけ。
なのに返ってきた言葉が、わたしだけのせいじゃない。それでは報われない。
何も返さなかった。返せなかったな。
めっきり季節は冬だ。