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天才は地図を読書する!?
男の子が夢中になるモノ。
電車、恐竜、車、昆虫・・・
どれもコレクタブルな趣味ばかりですね。
こういった傾向は2〜3歳程度であらわれます。
数年前のNHKでジェンダーについての特集によると
胎内であびた性ホルモンが関係しているのだとか。
中でも電車=鉄道はとてもお得なジャンルであると常々お話しています。
まずは、ボディーのカラーやライン(線)で路線の名前を覚え、
車体のわずかな違いを見分ける力がつきます。
次に駅の名前を覚えますが、同時に文字を読めるようになります。
漢字まで読めるようになると
地名は難読漢字であることが多いので、将来まで役立つ知識となります。
乗りたい電車があるとそのための経路を調べ、
それにかかる時間を含めた計画を立てる必要があります。
すなわちそれはタイムマネジメントする力です。
時間がかかる=遠い、という距離感や方角の感覚も磨かれますし、
鉄道が通る先には必ず人がいるので、
町の成立ちと関係性なども知識となります。
と、良いことづくめ。
侮らず、できるだけ長く電車に夢中な時期を
育てることをおススメします。
普通の女の子として、コレクタブルな趣味に没頭したことのない私が
男の子の子育てを側からみて切実に羨ましく思うからこそです。
同じように育てるととても役立つ力、
それが「地図を読む」能力です。
ある時、東大出身の知人(男性)に
「どんな子供だったんですか?」と質問したところ
「地図が友達っていうくらい地図を見ていた」とのこと。
日本の端っこと呼んでも間違いない地方出身の彼は
MAPPLEを広げ、毎日のように行ったこともない土地へ
想いを馳せていたのだとか。
そこへ行くための道をたどり、
こっちの方が距離が短い、
あっちの方は通る街が楽しそう、
でも、アップダウンが大きく疲れそう、
など、読み取れる全てを頭に描いて楽しんでいたのだそうです。
辿り着いた先の土地では
海が近いなりの、山奥ならではの、
暮らしや文化、時には戦い方を想像し、
史実と照らし合わせる面白さに子供ながらに気づくとは、
やはり只者ではありません!
それを確信にしたのが
「ブラタモリ」のタモリさん。
番組を見る限り地理への愛が溢れていらっしゃいます。
街を歩けばその緩急に天然の断層や人工的構造をみつけ、
その理由と出来事まで言い当てます。
人というものが如何なるものかをよく理解していることも
その地理を読み解くのに必要な能力なのでしょう。
案内人の学者さんもタジタジです。
地震の多い日本において
地形が変わるような事態は起こり得ます、
でも、人の考えることはそれほど変わりありません。
時代が進んでいれば使える技術は発展しています。
人の思考と新しい技術はその組み合わせによって
大きな変化による困難を解決できるということではないでしょうか。
そんな能力を身につけるためにも
お子さんと一緒に地図を読書してみてはいかがでしょう?