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横乗りは嫌だよねって話

こちらの記事を読んで、思ったこと。

運送業(トラック乗り)の仕事を始める上で、
避けて通れないのが、横乗り期間

※仕事を教えてもらう必要があるため、
上司や先輩などの会社に選ばれた人が、
文字通り横に乗って指導してくれる期間のこと。
だいたい1週間から3カ月の会社が多いみたい。

そもそもトラックに乗りたいなんて人は、
1人の時間が好きなわけで、
この期間が、嫌でしょうがないんだよ!
って人の方が普通だと思います。

その会社で働き続けられるかどうかは、
この期間を乗り越えれるかどうか。

実際僕も、横に乗ってくれた人と折り合いが悪く、
耐えきれずに辞めた会社もありました。

厄介なのは、会社が選ぶ上司や先輩
(仕事が出来る人)=人格者ではないってこと。

ここからは、酒屋時代の失敗談。

欠員補充として、僕のチームに1名が配属された。
明るく快活な、とても気持ちの良い若者で、
良い人が入ってくれたと喜んだのを覚えている。
当時の僕は、担当を持っていない補助的な立場で、
直接彼の横乗りをしてあげられない状況でした。

そこで、ベテランのAさんに
新人の横乗りをしてもらうことにしました。

社歴が長くて、ずっと同じ地区を担当している
Aさん。担当地区は難易度も低く、新人向けだったため、そこを新人に引き継いでもらい、
Aさんには他の地区を担当してもらう予定でした。

Aさんは、新人を厳しく指導していたようでした。
優しい指導をお願いしても、
全く聞く耳を持ってくれませんでした。

そして1カ月後、
その新人から会社に、辞めると連絡がありました。

その翌日、
Aさんは顔をボコボコに腫らして出勤。
激しい試合の後の、ボクサーのような顔。
理由を訊いても、「コケた」としか言わない。
どんなコケ方をしたら、そんなに顔全体が
ボコボコになるというのか?
誰かに殴られたのだと、皆が思っていました。

ここからは僕の想像でしかないのですが、
おそらくAさんは、新人に報復されたのではないか?

当時の僕は、人間は感情で動く生き物だ
という簡単なことが分からなかったのです。

もし僕の想像通りだったなら、
僕の出した指示によって、
会社も、Aさんも、新人も、皆が不幸になった。

こんなことにならないように、
横乗りをする人は、新人に優しく教えてあげて欲しいなと、切に願う今日この頃です。




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