文章スキルを身につけて『書く』ことを効率化
文章を書く時にこんな悩みはありませんか?
Webライターを目指している方の中には、文章を書くのが好きで、意識しなくても分かりやすい文章が書ける人も多いと思います。さらには、文章で賞を取った経験があるよ、という方もいるかもしれません。私自身はそこまではいかないものの、学生の頃の課題や仕事に関する報告書などを褒めてもらうことが多かったので、なんとなく「文章書くの得意かも」みたいに思ってました。
でも、Webライターとして書く仕事を始めてから、はじめてちょっとした壁に直面したんです。ひとつの記事を書き上げるのに時間かけすぎかも、と。これまでしてきたように感覚的に文章を書いていてはダメだなと気がつきました。ちょっと複雑な文章を書こうとすると、あれもこれも要素を詰め込み過ぎてしまって、結局なにが言いたいのかあやふやな文章になってしまいがちで。悩んでPCの前に座ったまま1時間経ってたなんてこともありましたね~。課題とか報告書レベルの文字数なら多少時間がかかっても大したことはありませんが、1日5,000~10,000字書くWebライターにとっては大問題!
そこで、ライティングを効率化するために、文章の書き方をいろいろと調べ始めました。
今回紹介する『パラグラフライティング』も、そんなライティングスキルのひとつ。以下のような悩みがある人におすすめしたいスキルです。
パラグラフライティングの流れに沿って文章を書くと、情報が整理された分かりやすい文章を書けるようになりますよ。テクニックのひとつとして、ぜひ参考にしてみてください。
パラグラフライティングとは?
まずは、「パラグラフライティングって何?」ということから説明していきます。
『パラグラフライティング』は、一般的に文章やエッセイなどを分かりやすく書くための手法です。
文章を構成する基本的な単位である「パラグラフ(段落)」を、特定の形式に従って組み立てていくスタイルを指します。
パラグラフを構成する要素は以下の通り。
それぞれ内容をざっくり説明します。
①主題文
まず最初は、そのパラグラフで伝えたい主張を示します。
②サポート文
主題文の後には、主張をサポートするような具体的な例や詳細を入れます。
③結論文
パラグラフの最後には、まとめや結論を示します。これにより、パラグラフ全体がまとまります。
このパラグラフ構造を意識すると、読み手が情報を理解しやすくなる上、文章の論理的な流れが確立されます。
この構成を基本として、文章の流れやジャンルに合わせてアレンジしていきます。たとえば、具体例をたくさん入れたい場合にはサポート文を増やしたり、短い文章で繰り返しが多くなりそうな時には結論を省略したりしてもOKです。
パラグラフライティングで書いてみよう
イメージを掴むために、実際にパラグラフライティングで書かれた例文を紹介します。
テーマ:海外旅行の魅力を伝える
①主題文
②サポート文
③結論
この例では、主題文がその段落で主張したいことを示しています。
サポート文は主題文を具体的な例や詳細で裏付け、結論文でまとめています。
これにより、文章全体に一貫性が生まれ、何について書かれた文章なのか読み手がスムーズに理解できる構造になっています。
パラグラフライティングのポイントは4つ
パラグラフライティングで文章を書くためのポイントを紹介します。文章を書く時には、以下の4つのポイントを意識してみてください。
1.主題文の明確な設定
パラグラフの初めには、そのパラグラフの中心になる主張やメッセージを示す主題文を書きます。主題文はなるべく短くて簡潔な文章にしましょう。これにより、読み手は最初の数行で内容を理解しやすくなります。
2.詳細と具体例の追加
主題文を支えるために具体的な詳細を追加します。たとえば、読み手が想像しやすいように、具体例や状況描写を入れてイメージが伝わるようにしましょう。
主題文が全体を表す抽象的な概念だとすると、それを補足して内容を分かりやすくさせるのがサポート文の役割です。
3.適切な長さになるように調整
パラグラフの長さは読みやすさに影響します。長すぎず、短すぎず、簡潔な文章になるように、1つの主張に焦点を当てることが大切です。
一般的には、3~5文で構成されるパラグラフが読みやすく、理解しやすいといわれています。
4.論理的な展開と結びつけ
パラグラフは論理的な順序で展開していくことが重要です。時系列や因果関係、比較などを入れる際は、前後関係がおかしくなったり、破綻が起きたりしないように気をつけましょう。
また、各パラグラフは前後のパラグラフと適切に結びついている必要があります。前段落で書かれた内容と次の段落の導入をうまくつなげると、読み手にスムーズに理解してもらいやすくなります。
おわりに
パラグラフライティングは、文章を構成する『段落』に焦点を当てた書き方です。まとまりのある段落をしっかり書けるようになりたいという方は、ご紹介した構成やポイントを参考にしてみてください。文章が長くなるほど文章の流れを見失いやすくなるので、まずは最小単位の段落をきちんと書く練習をすることをおすすめします。
ちなみに、ブログの構成などの文章全体を通しての書き方を知りたい場合には「起承転結」や「PREP法」の型が有効なので、興味があったらぜひ調べてみてくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございました(*´▽`*)
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