
John Mayer - All We Ever Do Is Say Goodbye
慣例的に自己紹介記事を最初に書いたけど、ぶっちゃけこの曲について語りたいがために記事始めたと言っていい。それくらい心揺さぶられる曲です。
(今後も好きな曲について記事にします。)
皆さんは John Mayer を知っているでしょうか。
稀代のギタープレイヤー、優れたソングライター、女好きの好色家…
色々な評価があると思いますが、まぁとにかく好きなんです彼のことが僕は!!!!!!
正直、彼を知って聴き漁るようになった経緯を語るだけで余裕で記事二、三個は書けるので、今回は曲についてだけ語ろうと思います。
抑える、うん。
「Battle Studies」というアルバムについて
2009年に発表された John Mayer のアルバム。この頃の John は30歳前後。「continuum」というモンスターアルバムを生み出し、またライブでも絶好調で、後世に語り継ぐべき伝説級ライブアルバム「Where The Light Is: John Mayer Live In Los Angeles」を発表するなど、最高に脂の乗った時期でした。自分としても、彼のブルースフィーリング溢れるプレイに痺れ、数々のエモーショナルな楽曲に感嘆しました。この「Battle Studies」はそれまでのブルースを中心とした楽曲から、R&Bやカントリーの要素を含んだ楽曲に変化していると言われます。彼の後のアルバムにも影響を与えた重要な作品だと思いますが……
正直、好きじゃなかった。
初めて聞いた時は「あれっ、うーん… えっ、もう終わり??」
みたいな感じでした。
まず楽曲の雰囲気が良く言えば「穏やかでレイドバックしたメロディー」、
悪く言えば「地味で印象に残らない」でした。
もっとこう John のバッキバキなブルースギターを期待していたので(特にさっき挙げたライブ盤の凄まじさのせいで)、すっごい拍子抜けだったんですよね。
それ以来、聴くことはありませんでした。
で今日、久しぶりに聴いてみました。
今年の夏免許を取ったので、父を載せて練習です。
「せっかくだし流してみるか」と走りながら聴いていると……
ええやん。。。
何故「ええやん。。。」という感想に変化したのか、というのは自分の音楽的嗜好の変化や John 自身の音楽的変遷を理解することなど、まぁとにかく色々な要素があってこれまた説明に時間がかかるので(ていうかまだ曲の内容に入ってない…)、ここでは簡略に話します。
アコースティックが押し出された楽曲(これは今回語る曲もそう)
素敵な(こんな形容でいいのか??)メロディー
John 自身の成長が見られるソングライティング(これは彼についても語らないといけないですね、余白が足りん…)
この辺りでしょうか。いい加減曲の話に移りましょう。
「All We Ever Do Is Say Goodbye」
-僕たちがやってきたことは全部「さよなら」を言うことだ
……はぁあぁああぁあぁ~ (絶句)
記事を書いててなんですが、言語化の作業てほんと大変ですね。
この曲の良さを伝えるために格闘しております。
まずは聴いてもらいましょう。理屈抜きで良いと感じると思います。
まずタイトルが秀逸ですよね。「All We Ever Do Is Say Goodbye」、この字面からもう悲しい愛の歌なことが明白ですよね。一体どれ程の愛の苦しみがあったらこんな言葉が出てくるんでしょう。
サビ前のこの歌詞が特に胸を打たれます。
Why you wanna break my heart again
Why am I gonna let you try
(何故君はまた僕の心を打ち壊そうとするんだい
何故僕は君がしようとすることを許すんだろう)
これはサビの歌詞最初の歌詞、
"When all we ever do is say goodbye"
「僕たちがやってきたことは全部『さよなら』を言うことだった時に」
を受けてのことですよね。つまり
「僕たちがやってきたことは全部『さよなら』を言うことだった時に」
「何故君はまた僕の心を打ち壊そうとするんだい
何故僕は君がしようとすることを許すんだろう」
ていう前後関係の逆転があります。 倒置??
今までの二人の思い出は全て「さよなら」を言うためのもの
まったくの無駄だった。
「さよなら」を言って、すぐにでも離れ離れになりたい二人。
自分の心を滅茶苦茶にしようとするパートナー、そんな彼女(彼?)の行いすらも許してしまう、気にも留めていない。
愛の結末がこれでは、あまりに悲しすぎます。
誇張されすぎなくらいの、残酷な悲恋。
John はこの頃、欲望が溢れる狂乱のロサンゼルスにいました。
そこで多くの女性と関係を持ったといいます。
めっちゃイケメンですし当然の帰結ですかね。
その中で、こんな悲しい色恋も経験したんでしょうか。
愛の「美しい一面」を称揚するのではなく、「辛い一面」を妥協することなく表現しきった部分に、この曲の素晴らしさが詰まっています。
ついでに僕のギタープレイヤー(ド素人)としての視点から
いや~~素晴らしいメロディー
聴いた感じではシンプルなアコギのコードストロークで演奏されているので早速コピーしようとしました。
そしたらまずチューニングが違う! 半音下げなんかい
そしてとりあえずEコードじゃらーん…… う~~んあの音だぁ(恍惚)
コードについても語りたいですが、一つ一つ見ていくとくどいのと、
僕の知識がクソザコすぎて恥ずかしいので、サビだけ見ていきましょう。
E→Cm→Fm→B→A→E
最高か??? まぁとにかく美しい響きなんですが、マイナーコードが挿入されることによって、この曲のテーマに合うような物悲しい雰囲気が出ています。個人的にはノスタルジーを搔き立てるメロディーだとも感じました。
是非語り弾きをしたいですが、サビのハイトーンが出ません(涙)
John はボーカリストとしても天才ですが、彼に限らず素晴らしいボーカリストはファルセットが美しいですね(Freddie Mercury とか)
いやぁ大学の課題でもないのにこんな長文書くのは疲れますね。
これでも全然語り足りません。(もっと自分語りしたい)
今後も色々語っていきます。
終