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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

今更ながらコードギアスを見ました

お疲れさまです。ひゃあたです。
久しぶりのアニメの感想記事です。記事を書きたくなるくらい素晴らしい作品を見ました。
タイトルにもある通りなのですが、正確には「コードギアス 反逆のルルーシュ」、「コードギアス 反逆のルルーシュR2」計50話です。

いろいろと書きたいことがたくさんあるのですが、まず注意事項だけ先に書きます。

※この記事にはコードギアスのネタバレだけでなく「進撃の巨人」、「【推しの子】」のまあまあ重大なネタバレを含みます。この2作品をご存じない方は今すぐ読破し、この記事を読みに戻ってきてください。

と、いうわけで書きたいことを書きたいだけ書かせていただきます。
目次を用意いたしましたので適宜読み飛ばしながらお付き合いいただければと思います。


コードギアスを見ようと思ったきっかけ

結構な不純な動機で見始めています。ここで先に謝っておきます。
ごめんなさい

あとあんまりコードギアスと関係ない話なので読み飛ばしていただいて構いません。

普段のひゃあたがアニメを見るきっかけは主に以下の三つです。
・人に勧められたから
・有名なネットミームになっているシーンの本当の文脈を確認したいから
・単純に話題作だから

上から順番に強い動機となることが多いですが、今回はこのどれでもありません。
奇妙な話ですが、赤坂アカ先生(原作)、横槍メンゴ先生(作画)のお二方による漫画作品「【推しの子】」の完結がきっかけです。

【推しの子】」は2024年11月14日に完結いたしましたが、最終回に向けての展開で主人公「アクア」の行動が、最初読んだときはとてもじゃないですが、賛同できるものではありませんでした。
アクアが最愛の妹ルビーや周りの人たちと幸せになる未来を望んで作品を読んでいたのにそんな結末は存在しなかったのです。
あまりにショックで辛くてしばらく【推しの子】から離れようと思いました。好きな作品には違いありませんが感情に任せていろいろ言ってしまいそうだったのです。普通に二日後とかになんか言ってますが

そしてしばらくたったころ、ひゃあたはアクアと「進撃の巨人」の主人公「エレン」を重ねて考えるようになりました。
「自分が自分の望みをかなえられる手札が揃ってしまったがために一人で突っ走ったかっこつけ野郎」だと
そうしていろいろ考えているうちにひゃあたは思いつきます。
「世界中に同じ考えの人間がいるはずだ、自分の考えは間違っていない」と。
すぐさまXにて検索します。「アクア エレン」
そうするとやはりというかちらほら同じような人間がいるのを見て安心しました。(もちろん共通点だけでなく相違点も上げ「だから似てるけど違う」という意見もありました。勉強になります。)
が、それだけでなく「ルルーシュ」という名前も見かけるのです。(さすがに何年もオタクをやっているのでコードギアスのキャラというのはわかりました)
非常に気になりました。その人がアクアに何を感じたのかを。
であれば見るしかありません「コードギアス」を!

でもアクアとルルーシュを重ねるってことは……そういうことですよね???嫌だなあ辛いのは見たくないなあ

戦わなければ勝てない 戦え 戦え

ということで「コードギアス 反逆のルルーシュ」、「コードギアス 反逆のルルーシュR2」を見ることにしたのです。

コードギアスを見た感想

めっちゃよかった!!!!面白かった!!!!
もちろんつらかったし、途中は不安になったっていうか中盤以降ずっと疑心暗鬼だったし、何度「何だよぉおもおおおまたかよぉおぉぉおおおお」と叫びそうになったかわかりません。
あと、「ばか!そんなことしたら明らかにやばいだろ!ばか!え?ばかなのか?ばーかばーか!!!」作中のキャラにめちゃくちゃ悪態をついた回もありました。

でも……面白かった!!!
つらい気持ちになりながらも最後まで見てよかった……。
そう思わせる作品でした。

ひゃあたは基本的にありえんくらいのハッピーエンドが好きです。
誰も死んでないだとか、みんな幸せだとか、悲願を達成できただとか。
でもひゃあたが評価する作品は、
めっちゃ人が死ぬだとか、作中のネームドキャラがいなくなるだとか、主人公の死をもって終幕を描くであったりだとか
明らかに手放しにハッピーエンドとはいえず多大な犠牲を払っているにもかかわらず、いい感じに着地している作品が意外と多いです。
なんていうか多分……好物じゃないのにこちらに「よかった」と思わせてくる技術点ボーナスみたいなのがひゃあたの評価項目にあるんだと思います。

こういう作品に会うたびに
「俺は明らかに騙されている。絶対にハッピーエンドじゃない。なのに、なのに、なぜ俺はこんなにも感情が揺さぶられ、そして納得しているんだ」
となります。

とはいえ「コードギアス」は比較的ハッピーエンドにも見えました。
自分はルルーシュが満足して死んだと思います。
母親の死の真相を知り、父親に復讐を果たし、何よりナナリーをブリタニアの脅威から守るどころか、ブリタニアをぶち壊して見せました。
こうしてみるとハッピーエンドですね、ハッピーエンドな気がしてきました。ルルーシュ死んでるけど

個人的に印象に残ったキャラとか

見ている中で印象の強いキャラクターはたくさんいるのですが、全員書いていたらきりがないので特に強く文句感想を書きたかったキャラを書いてます。

マオ

好きか嫌いかで言ったら嫌いなキャラですが、このキャラクター、素直に舞台装置としてすごいと思います。
物語的にゼロを窮地に立たせたいけど内容によってはゼロが無能に見えてしまう、という問題を「思考を読むギアス」という抵抗が非常に難しいと視聴者が勝手に思う方法で解決しています。
さらに、C.C.の過去やギアスの暴走の危険性などをふんわりと示唆しつつ、「思考を読むギアス」で手に入れた「本来ならそのキャラクターが絶対に周りには出さないであろう情報」をバラまくという役目まで果たします。
個人的にあまりにもストレス値が高いキャラであったためにものすごくイライラさせられましたが、「めっちゃ物語に重要な役はこなしてる、こいつは必要なキャラなんだ」と自分に言い聞かせながら見ていました。

V.V.

カス。無能。ばか。ひゃあたが作中、最も嫌いなキャラクターといってもいいです。
本当に余計なことしかしていません。見ている最中に何度もこのキャラクターの正気を疑いました。
明らかにこいつやばいと思ったシーンは「ギアスキャンセラー」を無差別に発動させ、シャーリーの記憶を戻してしまったシーンです。
あのー、兄弟間で報告とか連絡とか相談とかなさらないんですかね?せっかくギアスによって記憶操作を施してるのに無差別なキャンセルを行ったら記憶操作済の生徒にも影響が及ぶとか考えないんですかね?
もはやそれすらも些末な事柄だったのか……。一応計画に必要なC.C.をおびき寄せるためにお膳立てをしたんじゃなかったのか。
どうやって不老不死になったのか結局よくわかりませんでしたが精神が体に引っ張られすぎてる気がします。
皇帝に身内切りされたときは「それはそう」としか思いませんでした。

ジェレミア

ことあるごとに登場するので、めちゃくちゃ印象に残っています。
改造後のこいつか出て来るたび、心の中のジーク・イエーガーが「何だよぉおもおおおまたかよぉおぉぉおおおお」と叫んでいました。
終盤、急に仲間になるのですが、敵だった印象が強すぎて「え?まじ?マジで?裏切らない?あっさりと信用しすぎじゃない?」とめちゃくちゃ困惑しました。
多分作中の人間も困惑してたと思います。実際、周りの人間のゼロに対する不信の種のひとつではありそうですし。
それでも、忠義という芯の通ったまっすぐな人間なんだなというのがこっちには感じられましたし「こいつが仲間になるならもう勝ちだろ」とまで思ってました。
最後、ルルーシュがゼロに殺されることで世界を立て直す、ゼロレクイエムに対してルルーシュを殺すことに反対しなかったのかと思いましたが、ルルーシュのためになることであったからなのか普通に協力してましたね。
融通が利く信念を持ったキャラはめちゃくちゃ強いと思います。

ロロ

かわいそう。もう本当にずっとかわいそう。愛を知らなかったのもかわいそうだし、物事の解決手段を殺ししか知らないのもかわいそう。あとルルーシュにキレられた(残念でもないし当然)ことすらかわいそうだと思いました。
いる場所が違うだけで大枠のくくりとしては「余計なことをしかねない無能」としてV.V.と同じような感想になりそうなものですが、このキャラはひたすらかわいそうだと思いました。

―――――――

あとはまあ、女性キャラクターが大体みんなかわいかったですね。

終わりに

コードギアス、人気作品だということは知っていましたが、ここまで面白いとは。
やっぱり物語を面白くするのはカタルシスなんでしょうか。
ひゃあたは一時期カタルシスを求めてちょこちょこいろんな作品を触った結果、つらくて泣いてしまったので、激しい「喜び」は いらない…そのかわり 深い「絶望」もない…「植物の心」のような作品をヨシとする体になったこともあるのですが、やはりサウナの交互浴のような作品も素晴らしいですね。

このような駄文に付き合ってくださった読者の皆様ありがとうございました。
ではまた別の記事でお会いしましょう。


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