【おばけ】と【霊】について
毎日毎日暑い、とにかく暑い。日本の四季が「二季」になる!?というネットニュースに、とっくにそうだろと思う今日この頃です。ただ夏は好きです。運動するだけですぐ汗がでるので運動した感が半端ない。その後に浴びるシャワー、そしてエアコンの効いた部屋でウトウト。JFKより完璧な勝利の方程式が味わえるからです。
夏といえば!花火、縁日、ひまわり、海と風情のある単語が並びますね。その中でも今日、話題に上げたいのは【怖い話】です。暑い夏に肝を冷やすといった名目で肝試しなんてものが行われるからか、なぜか怪談とか怖い話って夏のイメージなんですよね。お化け屋敷も夏がメインですよね、怪談とか幽霊とかもはや夏の季語みたいになってる。いや、稲川淳二こそが夏の季語かもしれない。
ただ、僕が言いたいのは自分が体験した怖い話でも体験談でもありません。
僕が言いたいのは、
何故人は【おばけ】と呼んでいたものを【霊】と呼ぶようになるのか
です。昔は【おばけ】と呼んでいたのに、大人になった今では【霊】と呼んでしまうのでしょうか。いいじゃないですか【おばけ】で、意味も何も変わってないですよね?【おばけ】も【霊】も一緒じゃないですか、何故?
わかってますよ。【おばけ】だと子どもっぽい印象を受けるってことは。「おばけが出るぞ~」とか、「おばけに食べられちゃうぞ!」とか、ポップな口調で言えるのは【おばけ】なんでしょ。イメージするのも、可愛らしいカーテンの切れ端みたいな【おばけ】でしょ。
これが霊だったら、「霊が出るぞ・・・」「霊に喰われてしまうぞ・・・!」なんて語り口になりますでしょ。単語が変わるだけで世界観が一気に変わるじゃないですか、日常系アニメからカイジくらいに変わってますよ。制裁・・・っ!!
TVで心霊特番があったりしますが、ここでも「霊の仕業なのだろうか・・」「亡くなった少女の霊が・・」等のナレーションですよね。
これがもし「おばけの仕業なのだろうか・・」「亡くなった少女のおばけが・・」だと、少し恐怖心が薄れるような気がしません?ポップでしょ。意味は変わってないのに。
でね、ここで皆さんに思い出してほしい。自分が【おばけ】のことを【霊】と呼びだしたのはいつからですか?と。パパママからお父さんお母さんへ、一人称を俺、私へ、思春期に少年から大人へ、変わるって恥ずかしいじゃないですか。こいつ新しい自分にチャレンジしてるなって思われるじゃないですか。その中でも比較的シームレスに呼び方が変わるのはこの【霊】なんですよ。意味は変わってないのに。出世魚じゃないんだから。ハマチお待ち!
結局なにが言いたいかって、みんな子供から大人になるにつれて、【おばけ】から【霊】になるのかなと。一般的な使い方をしている呼び方になるのかなと。それだけのことなんですけどね。でもさ、いいじゃない【おばけ】のまま呼んでも。世間は多様性だどうだら言ってますけどもね、それにあやかりまして。大人になっても【おばけ】と呼んでいきましょうよ!
【おばけ】最高!!【おばけ】最高!!!!
僕は呼び方どっちでもいいです。心霊系は信じてないので。