先生が見守る事って
学校の先生にとって,学級や学年の児童生徒を見取ることは特に大切な仕事だと思います。もちろん授業もそうですが…
学校教育において,私たちは「人格の完成」に向けて教育を行います。これは経験年数など関係なく,どの教師においても同じ事です。
算数の時間。悩んで手を止めていた児童に声をかけ,一つずつ計算方法を確認する中で問題を共に解いていました。
正解を導き出せた後,
「できた!流石だね。この調子でいこう。」
と,声をかけて遠くから様子を見ることにしました。しかし,その子の手は再び止まったままなのです。
時として,教師の見守りは重圧にもなります。
先ほど私と一緒に問題を解いた子は,
「この調子でいこう。」の一言で
(この調子で解いていく。もう間違えてはいけない。)と思ってしまったと教えてくれました。
教師の目は,安心だけでなく重圧も生んでしまう事がある。だからこそ,(今のはどうだろう。この声かけはどうか。)といった内省は意識できる分だけでもしていきたい。