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ミッドライフクライシスに感謝
中年の危機とも呼ばれるミッドライフクライシス
身体的衰え、精神的負担、自身のキャリアや生活の頭打ち感
環境の変化や将来への不安…
原因は様々ですが、これらの影響で意欲や行動力が低下したり等、あらわれる症状も様々です
40〜50代で多く見られると言われていますが、30代半ばから60代くらいまで幅広く起こるともされています
今考えると、自分もまさにこの症状が現れたんだなと思います
自分の場合は30代後半でした
最初に感じたのは体調悪化です
具体的な症状ではないが、全体的にステータスが下がっているような
原因がはっきりしていないので、対策もうまく取れず
それでも多い当たる症状について調べると、色々大変な病気につながる記述が見つかったりします
「自分は大きな病気なんじゃないか」「具体的にどう対策したらいいかわからない」
不安は増す一方でした
体の不調はだんだん心を蝕んでいきます
体調不良に悩まされたことで少し「死」が自分の中でリアルに形作られました
何をしてても「死」がちらつく
いわゆる不安障害やパニック障害のような症状が現れ始めていたように思います
こうした日々の中で、自分はどうしたか
ここはロジカルな自分の性格に救われました
とりあえず思い当たる原因を全て潰す作業をしようと思いました
調べて出てきた症状が疑われる病院の各科を片っ端から受診しました
気になる点は検査もしました
結果、年齢相応に気をつけた方がいい事はありましたが、すぐに治療が必要な明確な症状はありませんでした
体調不良の原因が「衰え」からくるものなんだなと思えました
もちろん他の要因もあるだろうし、もしかたら見つかっていない病気があるかもしれません
でもここまでやっての上ならもうしょうがないし、やることはやれたという気持ちにも慣れたので、そこは考えないことにしました
じゃあその上でどうするのか
・衰え、老化を受け入れる考え方を浸透させる
・少しでも衰えを遅らせるために健康に留意する
・死を意識して自分の時間が潤沢ではないと自覚できたので、その上でやりたいことややるべきことの優先順位を考えるようにした
健康面に関しては運動習慣をつけました(筋トレの習慣化)
筋力がついたことで日々のパフォーマンスが上がり、体が動くようになったので何事にもフットワークが軽くなりました
さらにメンタル面にも良い影響を及ぼしています
積み重ねが結果に反映されるという成功体験
しんどい事でもその先の成功を見据えて動くことが出来るようになったり
あとは筋トレ中はその事以外考えていないので、マインドフルネスにも良いのではと思います
衰え・老化を受けれるのは容易ではありません
正直まだ受け入れ切れてはいません
これについては割り切るしかないのかなと思っています
誰にだって衰えやその先に死は訪れる
嫌だけどここから逃れられる人はいない
ならその上でどう行動するかしかないんだろうなと
これについては不安に対する考え方も同じですね
どれだけ自分の理想の生活が築けたとして、そこからも不安は出てくるでしょう
一生付き合う必要がある感情なんだなと思いました
じゃあその上でどうするかをやるしかない
ただこの問題に向き合う機会をくれたのは良かったと思います
自分の時間の上限が見えた
全てのことをうまくやる事はできない
全人類に対応することもできない
なら自分がどう生きるかに優先順位をはっきりさせる必要がある
何は必ずやりたいのか、成し遂げたいのか
逆に何はやりたくないのか
誰を、何を大切にしたいのか
これについても向き合う機会は以前はそこまでありませんでした
さて長々と書いてきての主題に戻ります
なぜ苦しいミッドライフクライシスに感謝しているのか
一生の間でこの問題に向き合わずにいられる人もいるでしょう
幸せなことだと言えるのでは
でもなぜ感謝しているか
これに関してはタイミングが大きいです
自分は30代後半で訪れました
このタイミングが感謝すべきポイントです
衰えを自覚してきたとはいえ、まだ体は動きます
新しいことに対する意欲もあると思います(これは体が整ったからというのもありますが)
自分を顧みて、新しいことを結実させる時間がある程度ありそうだと
もちろん何かを始めるのに遅いということはないと思います
それでも仮に自分が定年後にこの問題にぶち当たったら、かなりしんどいと思います
衰えも今より進んでいるでしょうから、改善に踏み切る心も追いつかないかも
資産形成も時間が助けてくれる側面が大きいので、また変わってくる
上記の問題を考える機会を経て、自分の中で少しずつ下地が出来てきたように思います
最初の体調不良から約2年経ち、生活や考え方の質は確実に良くなったと言えます
それを30代のうちに出来たのは良かったのかなと
これから年齢や経験を重ねる中で、新たな問題や不安が出てくるでしょう
それでも培った下地を生かして、考え方も使って
向き合い方の引き出しが増えたように思うので、感謝していると今なら言えます
しんどかった当時は「この時期が良かったと思える時が来るのか?」と思っていました
当時の自分に言いたいです
今良かったと思えているよ、と
この経験がなければなんとなく働いて、流されるままに生活して
そのまま死ぬ時に「こんなもんか」と思っていたでしょう
でもそこに向き合って、実際行動してきたので少しは変われていると信じています
これからも積み重ねていこうと思えています
ちょっと書くのにパワーが必要な内容だったので、しばらく温めていたネタでした
良い過ごし方を出来ている連休の勢いを借りて書けました
休日の過ごし方も精査した結果です
積み重ねております笑
それでは今回はこの辺りで
読んでいただきありがとうございました