少し、わたしの話:恋のようなものについて
花びらたちのマーチ
ののはな通信
やがて君になる
春を待つ
探せダイヤモンドリリー
ハナミズキ
I beg you
わたしの、ある一時期を表すもの。
透明で、灰色がかった桜色、あるいは春。
先日、マッチングアプリではじめて人と会った。
恋愛を前提とした出会い。
私はたぶん、恋愛体質な人間なんじゃないかな、と思う。
わりと、全人類恋愛対象として見てしまうし、やりたいことはランキングでは、愛されたいがダントツトップだ(やろうと思ってできることではないが)。
とはいえ、恋愛というほどの恋愛はしたことがない。
いや、むしろ経験がないから、擬似恋愛体質でいられるのかもしれないとも思う。
それでも、一度だけ、恋のようなものをしていたことがある。
まともに話したこともないけれど、目が合うと、自分の根底が揺さぶられるような相手。
近づかれようものなら、もうそのことにしか注意が向かなくなってしまう相手。
話しかけられるなんて、とても無理。
大げさではなく、吸い込まれてしまいそうな瞳。
ショートボブの愛らしい内巻きの毛先。
小さく、なだらかな背中。
スヌードを寒そうに巻きつけて。
やたらと後ろ姿ばかり目に焼きつける。
これが恋ってやつなんだろうか。
しんどい思春期に溺れていたから、必死で流木に掴まるようなもののような気もしたし、逆に荒波に叩きつけられているような気もした。とにかく気分は異常な程にハイになっては、その逆を言った。
好意はさぞバレバレだったことだろう。
黒歴史を積み重ねてしまったものの、怯えられなかったのがせめてもの救いだった。
いや、なにもかもが救いだった。
今では大分遠くに行ってしまって、すれ違うだけにも数年越しだけど。
それでもやっぱり、あなたはあなただし、わたしはわたしなんです、なんて思ったり。
春の日差しが冷たい空気と教室の塵にそっと降り注いでいたときのまま。
そして何故か、その数年越しが初デートの直前なんだけど。
たちが悪い。それだけで胸がいっぱいなわたしも同様。
付き合うって、自分と相手を土台に、積み上げていくことだと思う、知らないけど。
自分がバラバラになっちゃう相手との間に将来なんてないはずでしょう。
それでも、あの人以上に心を占めてくることがないものを恋とわたしは呼べるのかな、と。
恋の定義なんて人それぞれ違っていて、なんで皆が同じ気持ちを指していると認識できるのか分からない。
今でもそう思うけれど、でもやっぱりあのときの気持ちは、恋心というものの原液的なあれだったのではないか、と数年後のわたしは思うのです。
少女漫画好きの人って恋愛体質なのかな?と思うことって少なからずあると思うのですが、わたしも実際どうなのか気になります。
なので、今回は少女漫画好きのうちの一人であるわたしが、恥ずかしながら、少し自分の話をしてみました。他の少女漫画好きさんの事情も知りたいので、よろしければ是非コメントしてくださいね。
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