ファシリぢからの向上へ1 「きく」の練習はこれでよいですか?
私も仕事の関係でいろいろな会議に参加したり、会議への参加をお願いしたりしてきました。この会議は行う必要があるの?この会議では何をしたいの?から始まり、特定の人の話が長く他の人が話せない、妥当性や合理性ではなく大きな声で主張する人の意見が通るなどの問題を感じてきました。加えて、参加者からの意見が全くでなかった、会議での話題があちこちに流れグダグダだったなどの反省がありました。
ファシリテーションとの出合いをきっかけに、ファシリテーションを学び実践に生かすようにしています。しかし、うまくいかないことも多いです。その要因の一つを、ファシリテーターとして活動する機会が少なく経験値を積むことができないと考えました。ファシリテーターとして会議を設計・運営する機会は、コンサルなどの皆さんではない限りそんなに多くはありません。「量は質を担保する」、私の好きな言葉です。日常生活でファシリテーション力(ぢから)を鍛えることに取り組もうと考えました。
「きく」って大切
ファシリテーターは、それぞれのメンバーの力やチームとしての力を引き出し、成果を最大限に発揮できるように努めます。例えば、ファシリテーターは各メンバーの意見をきき、広げ、深め、まとめ、収束を図ります。メンバーの意見をしっかり「きく」ことができないと、意見を引き出したりよりよいものに仕上げたりすることはできません。成果もあがりません。
カウンセリングでも「傾聴」が重要です。話を聴く相手がうなずきながら穏やかな表情で自分の話を最後まで聴いてくれることで、相手への親和感や信頼感が増したり、話した本人が新たな気づきを得たりするといわれています。
「きく」は難しい…
ファシリテーターの「きく」を磨くためには、相手の話を意識して「きく」必要があります。例えば、サッカーのシュートがうまくなるために、シュート練習をします。「きく」がうまくなるに、「きく」を練習をします。そこで、日常生活で、次の2点を心がけていきます。
〇きいていることが伝わるように、相手の話を最後まできく
〇相手の伝えたいことを考え、その内容を踏まえて返す
「きく」ことはメチャクチャ難しいです。顔や体を相手に向け真摯に話をきいていても話の途中で言いたいことがふつふつと頭の中に浮かんできます。でもありますす。言いたいことを言わないで最後まで「きく」ことは、ある意味、自分との戦いです。もちろん、何々をしながら「きく」はありえません。
ノンバーバルもきく
相手の話に加えて、相手の表情や仕草、相手の置かれている状況から、相手の伝えたいことを考えます。表情や仕草は多くのことを語りかけてくれています。相手の話からだけの判断では、伝えたいことの把握を間違えることがあります。可能な範囲で相手を知ることも含め、相手の伝えたいことへの理解に役立てようと思います。
「きく」ことが今以上にできるようになれば、私のファシリ力(ぢから)も少しは向上すると期待しています。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。