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周りの人が意を酌んで動いてくれるためには?
仕事などで、周りの人たちから我が意を酌んで動いてもらえると、極めてありがたいです。相手の理解や納得を得るよう工夫して伝えなくても済みます。自分は伝えてないので、自分が責任を取る必要もありません。とてもコスパがよいです。
意を酌んでもらえなった話
以前、次のような経験をしたことがあります。
イベントで用いる6本脚のテントを建てたときの話です。テントを固定するために使うロープが見当たりません。そこで、
私:「テントを固定するロープが見当たらない。倉庫に忘れてきたかも?倉庫にあるかをみてきてくれない?」
後輩:「テントを建てたときに固定するいつものロープですねよ。わかりました。」と話し、倉庫にむかました。
しばらくして、後輩が手ぶらで帰ってきました。ロープをもっていなかったので、
私:「倉庫にロープは無かった? どこに置いたかなぁ…。」
後輩:「ロープは倉庫にありました。」
私:「え!?何でもってこなかったの?」
後輩:「だって、『倉庫にあるかをみてきてほしい。』と言われたからみてきました。」
私:「………。」
私は「倉庫にあったらもってきてほしい。」という意味を込めて「みてきてほしい。」と伝えたのですが、後輩には字面通り「みてきてのしい」と伝わり、「もってきてほしい」という思いが伝わりませんでした。その時は、私がロープを探し、ロープがないことに困っているのをわかっていなかったの?気の利かないヤツ!という気持ちでした。
意を酌むための前提
この経験を機に、意を酌む前提を考えてみました。
① 相手の意を酌むなどの経験があり、意を酌んでよかった、意を酌まなくて失敗したなどの経験がある。
② その相手の意を酌むなどの行為は、自分のために重要で、行わなくてはいけないという必要感を感じている。
③ 相手のこと(例えば、立場、性格、価値観など)をよく理解するような人間関係である。
言葉を返せば、このような前提がなければ、相手は意を酌むなどをしてくれません。特に、相手との関係が大きく左右しそうです。
私の事例では、後輩が私の意を酌む必要感を感じていなかったり、私がロープのないことで困っていることを知らなかったりしたのかもしれません。してほしい内容を後輩に伝えなかった私に責任があります。「ロープがあればもってきてほしい」という思いを後輩もわかっているという前提に立って、「みてきてほしい」と伝えていました。伝えたいことを正確に伝えなくては、少なくても相手は私の思うように動いてくれません。
私のようなレベルでは、意を酌んでほしい!と淡い願いを抱くより、相手に伝える工夫を磨いた方が賢明ということを身に染みて理解しました。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。