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等彌神社<神武天皇にゆかりの神社>
『日本はどのように建国されたのでしょうか?』
日本の建国について理解を深めていけるように、いろいろと情報を集めていきたいと思います。
引き続き、日本の初代天皇とされる神武天皇にゆかりのある神社を見ていきます。
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等彌神社(とみじんじゃ)
奈良県桜井市にある神社で、大神神社のある「三輪山」の南に位置する「鳥見山(とみやま)」の麓にあります。
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神武天皇は即位後、鳥見山に皇祖神及び天津神を祀った場所である「霊畤(まつりにわ)」を設けたところです。
神社から山頂に向かってハイキングすれば、行くことができます。
神社から鳥見山の山頂まで往復で約60分といったところです。
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初代天皇である神武天皇は、どのような気持ちで三輪山と向かっていたのでしょうか。
<ここからの学び>
神武天皇は、即位後に三輪山の南にある<鳥見山>で祭祀を行っていた。
この<鳥見山>の西側周辺エリアは、かつて「磐余(いわれ)」と言われていました。天香具山と鳥見山の間にある「磐余」エリアで、初代天皇とされる神武天皇は活動されていたようです。
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ちなみに「磐余」の名は、神武天皇の和風諡号である「神日本磐余彦天皇」にも入っています。
<番外編 その1>
神武天皇が即位後に、皇祖神及び天津神を祀った鳥見山とされる場所が実はもう一箇所あります。
登彌神社(とみじんじゃ):奈良県奈良市石木町
神社の御由緒:皇紀4年春2月23日、神武天皇がこの地に於いて皇祖天神を祭祀されたのが、そもそもの淵源。その後、登美連が祖先である天孫饒速日命の住居地であったこの地に命ご夫妻を奉祀したのが創建。
ただし、位置関係を考えると、桜井市にある等彌神社の方が「分がある」ように思います。
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<番外編 その2>
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珍しい神様が祀られています。この「意富加牟豆美命」は、どのような神様でしょうか?
イザナギが黄泉の国から逃げ帰る際に、桃の実3つを投げて、雷神を退散させた物語があります。そして、この「桃の実」はその功により「意富加牟豆美命」という名が与えられました。つまり、ここの神様は「桃の実」です。
この神社の近くでもある三輪山の麓に位置する「纏向遺跡」(奈良県桜井市)からは、弥生時代(2~3世紀頃)の栽培種とされる桃核(種)が約3000個出土しており、「桃の実」が当時、儀式的に用いていたことと繋がりを感じさせます。