モンロビア・レイキャビクだった
Outlookのメールの受信日時がずっと狂っていた。受信日時が、夜中だったり明け方だったりしていた。Outlookが、ここを日本じゃないどこか違う国だと勘違いをしているのだろう、とは思っていた。メールの受信日時が正確じゃなくても、私はなにも困らないから、このままでいいやと、ずっとそのままにしていた。
昔はHotmailという名前だったが、いつの頃からか、Outlookという名前に変わった。調べてみると、2013年にOutlook.comの提供を開始、となっている。2013年、HotmailからOutlookに変わったタイミングで、私のHotmailが一旦リセットされ、私のパソコンが日本ではなく外国にいると判断されたのかもしれない。
今使用しているHotmailのアカウントを作成したのは、2001年、高校3年生のときだったと思う。友人がHotmailというものを教えてくれた。Hotmailでメールアドレスを作成すると、そこにメールが届いたり、こちらから送れたりするのだと。このパソコンにはこのアドレス、というわけではなくて、どのパソコンからでも、Hotmailにアクセスをすることができて、そこからメールの送受信をすることができる。そして、Hotmailにお金を払う必要はない。
ほうほうほう。無料でそんなことができるとは。それはとても便利そうだし楽しそうである。フリーメールアドレスというものを教えてくれた友達には、とっても感謝をしている。高校を卒業したあと、アメリカの大学に行くことになっていたから、向こうに行っても、Hotmailがあれば、日本に住んでいる人たちと簡単に連絡をとることができるのだと、その友人は教えてくれたのだった。インターネットの力を実感したときだった。
思い入れがちょっぴり詰まったHotmail/Outlookだが、狂っているメールの受信日時って直せるのかと、ふと思い、調べてみた。あら、解決策が出ている。Google先生が教えてくれた通りの手順を踏んでみる。
Outlookホームの設定のマーク→全般→タイムゾーン、と進む。そこで、大阪、札幌、東京、を選ぶ。つまり、日本時間に合わせる。おしまい。たったこれだけ。実にあっけなかった。私のOutlookは、モンロビア、レイキャビクの時間に設定されていた。聞いたことのない地名だ。調べて見ると、モンロビアはアフリカの西側にあり、レイキャビクはアイスランドにあった。私のOutlookは、北大西洋に位置していることになっていたのであった。この北大西洋は、Outlookの初期設定なのだろうか。まったくわからない。
長年の困りごとが、一瞬で解決してしまうことはよくあると思う。こんなに簡単に解決するのならば、もっと早く業者に頼めばよかった、とか、もっと早く買えばよかった、とか。狂ったメール受信日時は、私を困らせてはいなかったが、気にはなっていたから、タイムゾーンを直して、気持ちが少しすっきりした。
あと気になっていることと言えば、家の中の、ある部屋の天井にある、黒い汚れだ。クイックルワイパーで拭いてみようかな。黒い汚れを見つけてから、見て見ぬふりを続け、もう2年が経つ。