✍ 海辺の狐 第1話
⯈プロフィール
私は海辺の狐、東京都在住の66歳。
伊豆半島の海と自然をこよなく愛し、酒と磯のフカセ釣りに魅了された初老の男です。
現在は都内の自宅で妻と二人暮らし、たまにやって来る娘夫婦と二人の孫に会えるのを楽しみに、日々つつがなく暮らすおじいちゃん狐です。
⯈海辺の狐は釣りが好き
壮年期の一時期に海釣り、とりわけ磯のメジナ・グレ釣りに魅了された私は当時、東京から片道200 km以上の道程を毎シーズン、夜討ち朝駆けで伊豆半島、西伊豆雲見の磯に単独釣行していました。
雲見への釣行は足掛け6年に上り、冬のシーズン以外にも訪れたので、磯に渡礁した回数だけで100を越えました。
さらには現着後、海況が折り合わずに渡礁を断念したことも含めると、120を越える程には当地を訪れたでしょうか。
楽
しい日々でしたが今更ながら、全て単独であったことを振り返るとよくぞ無事であったと思います。
⯈苦しい時を経て
しかしその後、リーマンショックによる不況が日本を揺さぶり、後に起きた東日本大震災は周囲の経済状況を日々悪化させました。
私も多くの人と同様、仕事に奔走する毎日にいつしか釣りから遠のき、愛した西伊豆雲見の磯に立つことが叶わなくなりました。
以来、かつて愛用したロッドやリールも自宅の一室に眠り、必ず釣りを再開するという想いも虚しく、12年が過ぎようとしています。
もはや磯に立つことは諦めていますが、心は未だ伊豆の海と西伊豆雲見の磯にあるようです、グラス片手に釣りの動画など視聴すると、酩酊して視る夢にかっての風景が未だ蘇るから…。
⯈私が願うこと
伊豆の海と自然に関わり、釣りすることで触れた海の厳しさと自然の優しさは、当時の私にとって人生の糧であり生き甲斐でした。
釣りが大好きだった私ですが、釣りから遠退いた今も伊豆の海、雲見の磯を思い出すことで心が癒され、日々の暮らしに元気をもらっています。
これから海と釣りのこと、海辺に住む人々の逞しさや優しさ、温泉とお酒に食べ物のことなど、とりとめなく綴るつもりです。
伊豆の海と西伊豆雲見について私が知る限り、かっての記憶を辿りながら紹介することで、読んで下さる方が少しでも伊豆の海や雲見の魅力に触れ、当地を訪れていただけるのなら幸いです。
初めて綴ったnoteを最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は伊豆の海について述べます、どうぞ宜しくお願い致します。