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ありがとうございました。

開業してあっという間の2年間でした。
ボクは目まぐるし過ぎてもう記憶は殆どありませんが日本中を飛び回らせて頂きました。

11月15日23:59を以てくろくまくんの受付を終了させて頂きます。

頭数無制限、機能拡張無制限の料金形態で受け付けておりましたので既存のお客様へはそのサービスを継続させて頂きます。その内容に気付かれたお客様にとっては手離せないシステムとなってくれたのでは無いかなと思っております。誰も真似する事が出来ないシステムに挑戦出来たのは我々がこの業界を何とかしたいと本気だったからです。

以前ボクは人口動態表を見ながら戦略を立てていると書いた事がありました。ここから10年~20年の間に誰も経験した事が無いような変化が訪れる事が分かっています。今ある半分のものが必要無くなるような世の中です。

現在の繁殖農家数は約3万軒、肥育農家数五千軒なのですが繁殖農家の7割には後継者がいません。残りの3割に後継者がいるかと言うと小学生を後継者と入れているような現状ですから実質の後継者がいる繁殖農家はおよそ10%の三千軒です。ボクの予測では20年後に約五千軒の繁殖農家数になると予測しています。立派な衰退産業ですから周りにいる飼料会社や様々な関連団体も全て縮小と統合するのは間違いありません。もちろん肥育農家さんも現状の繁殖基盤が縮小すれば難しくなってきます。

輸出が増えなければ牛は今の半分以下にならなければいけないので理論的には正しいのですが今の基盤があるうちにやらなければならないのは遺伝的多様性の確保に尽きます。和牛は近交係数を蔑ろにし過ぎて現在では恐ろしいほど係数が上昇しています。我々はまだ公表していませんがそのメカニズムもおおよそ把握しております。市場性とは相反するものの保全も取り組む時期に来ています。

㈱くまテックがこれから取り組むのはここいらの事です。
他にも様々な取り組みを始めていますが常に未来を見据えた事業を展開していき若い人達が将来を悲観する事の無いようなお手伝いをしていきたいと思っております。

ボクの個人的な考えでは農家数が五千軒になった時は平均飼養頭数が300頭以上じゃないとかなり難しい状態になります。人員の確保が難しい中でどうやって生産性を上げて行くのかを考えなければなりません。

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